設計部門のマネージャーさんに課せられた命題とは?

ものづくりの現場において、設計部門のマネージャーは、日々新たなシステムを模索しているはずだ。彼らが応えなくてはならないものは、技術者の要望、コスト削減、セキュリティ対策など多岐にわたる。特に、製造業を支える大判プリンターの製品選びは、頭を悩ませる問題だろう。こういった要望を叶える大判マルチファンクションプリンターが、OKIデータ・インフォテックの「Teriostar」シリーズだ。今回は、とある設計部門のマネージャーの悩みをもとに、その特徴を紹介しよう。

OKIデータ・インフォテックの大判マルチファンクションプリンターTeriostarシリーズ

ある設計部門のマネージャーに集まる、様々な要望

とある製造会社で、設計部門の係長を務めるAさん。彼のもとには、多くの関係者からの要望が集中する。例えば、コストの削減を求める上司、図面作成にこだわりを見せる技術者、情報漏えいに気を配るセキュリティ担当などだ。彼が具体的に受けた要望は、それぞれ以下のような内容となる。

このような、Aさんに課せられた命題を一台で解決できる製品こそ、OKIデータ・インフォテックのTeriostarシリーズだ。それぞれのトラブル事例をもとに、その特徴について紐解いていこう。

OKIデータ・インフォテックとは

昨年10月にOKIデータグループの一員となったOKIデータ・インフォテックは、主に業務用大判プリンターを製造・販売している老舗メーカーである。なかでもマルチファンクション対応の「Teriostar」シリーズは、20年来にわたって培ってきたCAD専用プリンターのノウハウを結集した主力製品だ。現在はOKIデータ製のA3・A4のカラーLEDプリンターを合わせて取り扱うことになり、大判から小判までワンストップソリューションを提供できるのが特徴だ。

感光ドラムのカートリッジ化で『見えないコスト』を減らす

プリンターを変えることで減らせる『見えないコスト』とはなにか?

上司・Bさんから『見えないコスト』を減らしたいという漠然とした要望を聞き、Aさんは悩んでいた。そんな時、設計部門のオフィスでトラブルが発生する。プリンターが急に印刷できなくなってしまったのだ。

Aくん。先ほど現場から、印刷した図面に汚れが出ているのですぐに直してほしいと連絡があったよ。

どうしたんでしょう、また印字系のマシントラブルだとすると、メーカーに修理依頼をしないといけないですね。

それは困ったな。今日中に図面を出さないと納期に間に合わないよ。いまからメーカーに連絡するとどれくらいで復旧できるかな?

金曜日のこの時間だと修理受付も終わっているので、最短で来週月曜日の午後以降になってしまうかもしれません……。

そんなにかかるのか!?まいったな、なんとかならないのかな……。

プリンターのトラブルに係わるこのような事態に、皆さんも遭遇したことがあるのではないだろうか。通常、複写機や大判プリンターで画質トラブルが発生した際にはメーカーの保守員に連絡を取り、部品の交換などのメンテナンスを行ってもらう必要がある。このような画質トラブルの主要因は感光ドラムのキズや磨耗によるケースが多いのだが、この手の複写機や大判プリンターはページプリンターのようにドラムユニットをユーザー自らの手では交換が行えない。こういった業務に直結した大判プリンターのダウンタイムは、『見えないコスト』として納期の遅延や機会損失に繋がっている。

カートリッジ方式の感光ドラムによってダウンタイムを短縮するTeriostar

このような画質トラブル時のダウンタイム軽減に着目したのがOKIデータ・インフォテックだ。Teriostarシリーズは、画質トラブルの主要因である感光ドラム部分に、簡単に取り外し可能なカートリッジ方式を採用している。これは2016年春現在、世界で唯一の技術だ。保守員がすぐに対応できない時間帯やメーカー保守拠点のない遠隔地でも、ユーザーの手で早急な復旧が行える仕組みを取り入れている。保守契約を結んでいれば、感光ドラムを交換したのちに新たな予備ドラムを届けてくれるのもうれしいところ。ダウンタイムによって発生する『見えないコスト』を減らすだけでなく、設計部門の管理者やCADオペレーターが抱えていた「見えないストレス」からも開放されるのだ。

交換作業はとても簡単だ。プリンター前面のカバーを開け、カートリッジ化された感光ドラムユニットを交換するだけでOKなのだ

感光ドラムなどを一体化したプロセスカートリッジ。交換したカートリッジの引き取り時に、新たな保守用カートリッジが提供される