新しい環境に適応できず、会社に行くのが嫌になってしまう「五月病」。GWが終わった今のタイミングこそ、新社会人の方の中には同様の症状に見舞われて頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

某企業の若手社員で、営業職のSさんとOさんのお二人も、ご多分に漏れず五月病にかかった経験がおありのようです。今回はその解決方法を、彼らが密かに憧れている、優秀社員、山下さん(仮名 32歳課長職)にお聞きしました。

なぜ「五月病」になってしまったのか?

―― 若手社員のお二人が社会人になってから「つらいな、会社に行きたくないな」と思ったのはどんなときかお聞かせください。

社会人2年目のSさん

Sさん:一番つらかったのは入社して2、3カ月くらいですね。学生のときと生活リズムがガラッと変わって、毎日決まった時間に起きて会社に行くことに慣れるまでは大変でした。

同じく、社会人2年目のOさん

Oさん:僕も生活リズムの変化に慣れるのには苦労しましたが、それ以上に、家に帰ってからも数字や成績が気になって不安になってしまいました。ほかにも、「あのミスはしないで済んだんじゃないか」と考えて落ち込んでしまってテレビをつける気も起きないような状態になっていた時期もありましたね。

―― Oさんはかなり考え込んでしまうタイプなのですね。ほかにも落ち込んだり、不甲斐なさを感じたエピソードはありますか?

Oさん:初めて自分一人で提案をして受注した案件で、クライアントにも納得いただいた形で進行できていると思っていたのですが、最後の最後に「これは求めていたものと違う」と言われてしまって。そのクレームに当時の上司と一緒に謝罪にいくことになったんです。そのときは会社に行きたくなくなるくらい凹んで、かなり長いこと引きずりました。

―― Sさんはどうですか?

Sさん:そうですね……。営業目標を達成できなかったときや、自分の中でノルマ化しているアポイントの数が達成できなかった時などはやっぱり凹みますね。

みなさんの憧れ、山下さん

山下さん:営業だとどうしても数字を求められるので、そうした悩みがつきまといますよね。私が新入社員のときは、先に遊びの予定を入れてしまって、それをモチベーションに仕事を頑張るというやり方をしていました。

たとえば20時から飲み会を入れておくと、それまでに絶対に仕事を終わらせようと頑張るし、そこで数字も残せていないと心から楽しめないから営業成績もしっかりと残してやる、みたいな。

――「遊びの予定をまず入れる」というのは、確かに仕事のやる気を維持するのに効果がありそうです。

仕事で折れない心を保つ方法とは?

―― 仕事をしていて「理不尽だな」と感じたことはありますか?

Sさん:入社1年目のときから通っていたクライアントさんで、最近にようやくお仕事をいただけることになったのですが、契約書を交わす直前で担当者が辞めてしまいまして。結局実施されていないので、なんだか悔しい思いがあります。

―― Oさんはどうですか?

Oさん:僕の場合、仕事であまり理不尽とは感じることはないかもしれません。さっきのクレームを受けてしまった件も、自分のヒアリングが甘かっただけで、クライアントが理不尽な要望をしてきたわけではないので。だからこそ、申し訳なくて落ち込みますね。

仕事で折れない心を保つ方法とは?

―― 山下さんは同僚や部下たちから、「あまりにもタフなので心がないのでは?」と言われているようですが、仕事で凹むことはないのですか?

山下さん:いや、心はありますよ(笑)。でも仕事の失敗で凹んで引きずるってことはあまりないですね。すべて「想定内」と思うようにしているので。ただ、前職のときには業務過多でつらくて泣いてしまったことはあります。

忙しすぎて日曜の夜にも出社して、そのまま月曜日の通常業務が始まるみたいな生活をしていて。車で仮眠をとりにいったときに、太陽が出てきて、俺何やってるんだろう? みたいな(笑)。めっちゃ虚しくなって、車の中で号泣しちゃったんですね。涙がボロボロ出てくる。「このままどっか行っちゃおうかな」って思いました。さすがにもう無理なんじゃないかと。まぁ、結局「おはようございまーす!」って元気に会社に戻って行きましたけど(笑)。

Oさん:ほら、やっぱりメンタル強いじゃないですか……

Sさん:普通はそのまま休んじゃったり、落ち込んじゃったりすると思う……

―― うーん、そうですねぇ。確かにその状態で元気に出社できるのは、メンタルが強いのかもしれません(笑)。そんなギリギリの状態でも折れずに戻っていける秘訣ってあるのでしょうか?

山下さん:なんでしょう……「抜くときに抜く」ことですかね。例えばさっきの話だと、おいおいと年甲斐もなく、号泣できたのがよかったのかも。あそこで泣けなければ、たぶんスッキリしてなかったと思うし、気持ちを切り替えることもできなかった気がします。正直なところ、翌日大した仕事がなければ、思い切って有給消化して、湘南にドライブしに行ってもいいと思うんですよ。それでメンタルが救われるなら。

―― なんと!ぶっちゃけトークっぽくなってきましたね(笑)。

山下さん:自分の体を守るのは自分なので、「もう無理!」っていう時は休んで、リフレッシュして戻って来ればいいと思います。つぶれるくらいなら休みましょう。

仕事の息抜きにすることとは?

―― 先ほど「息抜き」というお話がありましたが、具体的に実践している息抜き方法はありますか?

Sさん:僕は音楽が大好きなので、仕事以外の時間はずーっと聞いています。ストレスが溜まったときに、音楽から力をもらうことが多いです。

―― 山下さんとOさんも音楽から元気をもらうことはありますか?

Oさん:もちろんあります。

山下さん:むしろ、ない人いるんですか?

―― 実はマイナビニュース会員のアンケート結果ですと、「ある」と答えた方は75%くらいなんですよね。

Sさん:え!逆に25%の人が気になります(笑)。
Oさん:それこそ心がないのかも(笑)。

―― 色々とお話をお伺いして参りましたが、最後に、若手社員のお二人におすすめしたい楽曲がありまして。新人バンドのOfficial髭男dismという4人組ご存知ですか?

Oさん:すみません、存じ上げていません……。
Sさん:同じく……。

―― これからどんどんメジャーシーンで活躍していくだろうと思われるバンドなのですが、彼らの『コーヒーとシロップ』という曲が、若手社会人の心をうまく表現しているんです。
先ほどのお話であった、『社会の理不尽さ』や『自分の不甲斐無さ』に葛藤している様子が、まさにこの曲の歌詞に似ているなぁと。恐らく、共感すると思うので是非聴いてみてください。




Oさん:この曲、まさに、僕たちのことを歌っていますね……。
Sさん:確かに共感できますね。何度か聴いてしまいそう。
山下さん:私も、新人ではないですが、意外と共感してしまいました(笑)。

―― ありがとうございました!

さて、紹介したOfficial髭男dismの『コーヒーとシロップ』。
これは、作詞作曲を手掛けるボーカルの藤原さん自身が、会社員時代の経験した理不尽さについて綴ったといいます。実際、ミュージックビデオを見た視聴者からは「胸に響いた」、「鳥肌が立った」などの声が多数あげられているようで、前評判は上々。 そんな彼らに、先ほどの営業職3名の座談会内容を見てもらいました。

Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)

―― 営業職3名の座談会をご覧になっていかがでしたか?

ボーカル&キーボードの藤原さん 作詞作曲担当 大学卒業後地元の企業に就職。2年間の営業マン生活を経て上京

藤原さん:僕は以前会社員だったんですけど、お客さんへの説明を間違えたことで大きな損失を与えてしまって、上司と一緒に謝罪に行ったことがあるんです。その時は手が震えるくらい苦しい思いをして、収束するまでの1、2週間は会社に行きたくなかったので、会社員の方が仕事のミスで凹んでしまう気持ちはすごく共感しました。

――『コーヒーとシロップ』では、藤原さん自身が会社員時代の経験した理不尽さについても綴られていますが、具体的にどんなことがあったのでしょうか?

藤原さん:当時の職場は「数字を取ってこい、でもお前は下っ端だから事務もやれ、もちろん定時に帰れ」みたいな無茶な環境だったんです。最初は絶対やってやる!って思いが強かったんですけど、どうやってもできなくて。そんな自分を不甲斐なく思いつつも、同時に理不尽だなと感じることがありました。

真夏の外回り中に倒れてしまったときは、最寄りの公園で泣きましたね(笑)。

―― 絵に描いたような「理不尽」を経験されていたのですね。楢崎さんはいかがでしょうか?

ベースの楢崎さん 島根県警察音楽隊でSaxを吹く仕事をしていた

楢崎さん:友達女の子が職場で上司からセクハラを受けている話を聞いたことがあります。無視してるのに執拗にLINEが来たり、飲み会で手をつながれたりしていたみたいで。僕はすごく驚いたのですが、社会って、そういうことが頻繁にあるんですかね?

―― うーん、あまりたくさん聞く話ではありませんが、公になってないだけで、事例は多々ありそうです。権力を使ってセクハラするって、本当にひどいですね。

楢崎さん:将来、仮に権力を持てたとしても、そういうおっさんにはなりたくないですね。大人としても、男としても、最低だと思います。

精神的にツラいときの乗り越え方

―― 現在アーティストとして活動されている中でも、いろいろ理不尽な思いをしたり、精神的に不安な状況になることがあると思います。どうやって乗り越えていますか?

藤原さん:アーティストの場合は売れないと生活にならないので、その変化に対する不安はあります。そういうことを考え過ぎないようにするために、 好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、純粋な気持ちでエンターテイメントを楽しむことは忘れないようにしています。

―― 松浦さんはいかがですか?

ドラムの松浦さん 中学生で剣道初段を取得。剣道部では部長、団体戦では主将を務めた

松浦さん:ツアーのとき、緊張感からか、さすがにちょっと疲れてしまって。息抜きのために、ごはんを食べに出かけたり、楢崎がよく外に出歩いてたのでついて行ったりしてました(笑)。普段はあまり外出するタイプではないのですが、これからは実践していきたいなって思っています。そういうちょっとした息抜きが、イマジネーションにつながるかもしれないので。

藤原さん:それ、わかる!僕も私生活が創作につながっているので、適度に心と身体をリフレッシュさせるのは大事だと思っています。

―― 今はみなさん一緒に住まわれているとのことですが、お互いに悩み相談されたりもするのですか?

ギターの小笹さん  高専学校ではカオス理論の研究をしていた秀才

小笹さん:そうですね。藤原は作詞作曲もしているのでプレッシャーを感じることが多いと思うんです。ただ、僕は彼のつくる曲が本当に大好きで、そういう想いをストレートに言葉で伝えるようにしています。

―― 小笹さんは地元の高専学校を主席で卒業されたエリートのようですが、音楽の道に進むことへの不安はなかったのですか?

小笹さん:僕は、藤原の曲に可能性を感じて、地元を出ました。たぶん誰よりも早く「このメンバーならいける」と確信した。しかも、まだ事務所から声をかけてもらう前から。ですので、この道に進むことにまったく不安はなかったです。

藤原さん:彼、昔からこういうことを言ってくれるんですよ。僕は明確な実績がないと、なかなか自分の可能性を信じられないタイプだから、小笹のまっすぐな自信に、毎度毎度救われています。もちろんどの楽曲も自信をもって発表しているんですけど、実際に売上枚数だったりランキングといった数字が出るまではどうしてもナイーブになってしまうので……。そういうときは素直にメンバーに心の内を話すようにしています。ホント、ありがたいです。

―― チームで支え合っているからこそ、心折れずに頑張れるということがよく伝わってきました。これは会社員の方にとっても大切なことですね。

夢をもつことの意味は?

――「仲間」の力に加えてもう一つ、「夢」をもつことが精神的にツラい時期を乗り越える上で大切だとよく言われます。ひげだんのみなさんはまさに今、夢や目標に向かって走っている最中だと思いますが、マイナビニュース会員のアンケートでは78%もの人が「夢がない」と答えているんですね。これについてどう考えていますか?

藤原さん:僕の場合は、もし音楽をやってなかったとしても会社で出世したいという欲があったので、それが夢のようなものになっていただろうと思います。 でも世の中には「仕事が生きがいじゃない」という人もいるし、夢がなくてもそれは別に悪いことじゃないと思うんです。夢をもっている人はそれをひたむきに追いかければいいし、それはかっこいいことだと思います。でも、夢をもっていないからダサいということは絶対ないし、そういうことで負い目を感じる必要はないってことを伝えたいですね。

今回の楽曲で「嫌なこと全部飲み干して」「いつかは全部吐き出して」という歌詞があるんですが、これは「嫌なことをバネに、結果を残そうよ」という意味を込めています。夢がある人もない人も、嫌なことがあったからこそ成長できるよう、「結果」を吐き出していって欲しいと思っています。

―― 貴重なお話、ありがとうございました。ミニアルバムの発売、楽しみにしています!

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