【特別企画】

ロボットがデスクにやってきた - こいつ……動くぞ!

 

いまや夢の存在でなく、一般社会に着実に普及し始めたロボット。家庭用ロボット「Pepper」や掃除ロボット、ドローン(小型の無人航空機)などその姿は多様にわたる。そんな中、"デスクトップで楽しむ本格ロボット"をキャッチコピーに、誰でもつくることができる人型ロボットを開発する企業がある。大阪のベンチャー企業・PLEN PROJECT(プレンプロジェクト)だ。

2005年に初代となる「PLEN」の開発を開始した同社。2015年3月には2代目の「PLEN2」をアメリカと日本のクラウドファンディングサービスに出品し、わずか3ヶ月でおよそ200台分にあたる計1100万円ほどを調達し、秋に販売を開始した。

目指したのはロボット版レゴ

プレンプロジェクトCEO/赤澤夏郎氏
家業であった精密機械加工メーカー「システクアカザワ」に2004年入社。2005年より社内ベンチャー事業で、ロボット開発をスタートし以後様々なロボット開発に関わる。プレンプロジェクトの代表取締役を務める赤澤夏郎氏は「ロボット版レゴを目指した」と話す。専門的な知識を必要とせず、ドライバー1本で組み立てられる設計だという。

完成したロボットは、体長約20センチ、重さ約450グラムの卓上サイズの2足歩行ヒューマノイドロボットとなる。18個の関節を持ち、歩行や起き上がりといった動作はもちろん、ローラースケートやスケートボードなどの高度な運動をこなすことができる。

またロボットの動きは、Bluetooth通信によりPCやスマートフォンから無線で操作が可能。プログラミング言語を知らない人でもブラウザーやアプリ上で、アイコンを組み合わせるなどの直感的な操作により動作をつくり出すことができる楽しさがある。

ガラケー時代の初代ロボット

このようなPLEN2を開発するに至った経緯を訊ねると、赤澤氏は次のように振り返った。

「弊社は2006年にPLENという30センチぐらいの初代のロボットをつくりました。それから『国際ロボット展』に出品したりして、大きな反響がありました。ただ、当時はまだロボットの機能が重視される時代で、一般に受け入れられるにはまだ少し早かった気がします。値段も一体25万円と、一般ユーザーが気軽に買えるものではなかったですから」

しかし、その後も開発を続け、2009年に出展したオーストリアのリンツで開かれる国際電子芸術祭「アルス・エレクトロニカ」で再び脚光を浴びたという。

「"PLEN Park"というのを常設展示しました。ガラケーをコントローラーにして来場者がロボットを操作できるという展示でしたが、ここでの反響も大きかったです」と赤澤氏は当時を振り返る。

その後は、大手企業の研究用ロボットの受託開発や、プロジェクションマッピングなどのアート活動を続けていたが、2013年1月に参加した大阪市主催の「第1回ものアプリハッカソン」で再び転機が訪れる。

「ハッカソンには、アドバイザー兼審査員で参加したのですが、ものづくりの現場が変わりつつあるのを実感しました。これって自分たちが前にやっていたことだよねと思えるものもあり、プロジェクトを再開させることにしました」と赤澤氏。

PLEN2の開発にあたっては、まずは小さくて持ち運びできるものにしようというコンセプトが掲げられた。そして、細かい動きの制御を得意とするエンジニアに対して、「誰が見ても見た目がかわいくないといけない。パソコンやタブレットなどを使って、誰でも使えるプログラムにしたい」と、ロボットに何をさせるかを考えるのは赤澤氏自らが担当することに。その結果、生み出されたのがスケートボードなどを乗りこなすユニークな運動能力だ。

MakerBotの「Replicator」シリーズが最適!?

プレンプロジェクトがもうひとつのキーワードとして掲げるのが"オープンソース&プリンタブル"だ。さまざまな環境で出力するユーザーのために、自社で様々な3Dプリンタを使って出力テストを行い、それぞれに最適なデータを随時公開している。

「Replicator」でPLEN2の頭のパーツを出力してる様子

そんな中、数あるデスクトップ3Dプリンタでも同社が高く評価しているのが、MakerBotの「Replicator」シリーズだ。

赤澤氏はその理由を「MakerBotはインターフェースや設定などがとてもわかりやすい。2Dプリンタに近い感覚で使うことができる」と明かす。

「MakerBotは、量産型の3Dプリンタとして最初に発売されたものになりますが、他メーカーの3Dプリンタに比べてUIや出力設定、メンテナンスなどが簡易なんです。その手軽さゆえに開発や試作にも積極的に活用できます」

出力した頭パーツや、各パーツを組み合わせる様子

プレンプロジェクトで使用しているのは、Replicatorの第5世代モデルとのこと。赤澤氏は次のように評価を語ってくれた。

「試行錯誤しなくても、データどおりに出力できるのが魅力ですね。他の量産型3Dプリンターでは、プラットフォーム(Z軸)の高さ調整で試行錯誤する必要がありますが、MakerBotでは出力ごとにそれが自動で調整されるんです。従来、マニュアルで操作しなければならない手順が省略されるので、ストレスを相当減らしてくれます。また、失敗がほぼないため、出力中に確認する頻度も少なくて済み、開発作業も効率的に進められます。改めて他メーカーの機種に比べると、精度を高めるためのトライアンドエラーの回数が少なくて済む印象が強いですね。更にサポート材も取りやすいです」

胴体パーツ出力の様子と出力結果


これからのものづくりは3Dプリンタが牽引する

一方、これからの"ものづくり"において、3Dプリンタがビジネスやその方法に与える影響について赤澤氏は次のように話した。

「プラスチックの部品というのは昔からたくさんありますが、金型で毎回成形をしてとなると試作にとても時間がかかっていました。それが、デスクトップ3Dプリンタが普及してきてからは、急激にスピードアップしました。従来は3日かかっていたのが、たった3時間でできてしまうぐらいの速さです。試作段階の機械というのは、まだまだつたないものではあるものの、それがこれだけのスピードでできるというのは文化的な意味合いでのインパクトが大きい。ものづくりにおいて、"発想を喚起させる"という点で非常に意味があることだと思います」

現時点では、PLEN2の取り扱いは自社サイトのみだが、近く米国「Amazon.com」での販売も開始されるという。

「PLEN2はこれからもユーザーが独自にいろいろなかたちのロボットをつくって発展していくと思います」と赤澤氏。

3Dプリンターがこれからのものづくりビジネスをけん引していくことは間違いないだろう。MakerBotの「Replicator」シリーズには、コンパクトで自宅に導入しやすい価格の「Replicator Mini」など種類が豊富であり、今後も注目だ。
※この取材は2月25日に行われました

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photograph = Yui Kanai



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