UASPとターボライトテクノロジーにより高いパフォーマンスを実現

T3は(T1と同じく)、Windows 8 / 8.1 / 10でサポートされているUSB 3.0の高速転送技術「UASP」(USB Attached SCSI Protocol)に対応している。また、NANDフラッシュの一部を「SLC」として扱い、バッファに使うことで書き込みを高速化するSamsungの独自技術「ターボライトテクノロジー」を搭載。最大450MB/秒のシーケンシャルリード・ライトを実現している。

日本サムスンによれば、従来の外付けHDDと比較して最大4倍も高速とのこと。一般的なSSDの場合、容量によって性能が異なることも多いが、T3はどの容量を選んでも同じ速度だ。また、HDDとSSDとの識別が可能なATA8-ACS規格に準拠しており、Windows 7以降のOSなら、Windows上からもSSDとして自動認識される。

CrystalDiskInfo 6.7.5で見た情報

T3 250GBモデル

T3 1TBモデル

ベンチマークテストの結果もすこぶる優秀

それでは、T3の250GBモデルと1TBモデルの性能を検証してみることにしたい。テスト環境は以下の通りだ。少々古いプラットフォームだが、UASP有効で高速動作しており、最新プラットフォームと比べても遜色ないことを確認している。

■テスト環境
CPU : Intel Core i7-3770K(3.50GHz)
マザーボード : GIGABYTE GA-Z77X-UD3H(Intel Z77 Express)
メモリ : DDR3-1600 4GB×2
グラフィックスカード : AMD Radeon HD 5770
HDD : Western Digital WD10EADS(1TB)
OS : Windows 10 Pro 64bit

まずは、定番の「CrystalDiskMark 3.0.4」の結果から見ていこう。250GBモデル、1TBモデルともに結果はほぼ同じで、シーケンシャルリードは431MB/秒前後、シーケンシャルライトは400MB/秒前後であった。リード/ライトともに400MB/秒超という速度は、一昔前の2.5インチSATA SSD並みであり、外付けドライブとしては非常に高速だ。ランダムリード/ライトも4K QD32では、リードが147MB/秒前後、ライトが158MB/秒前後であり、こちらも優秀な結果だ。

CrystalDiskMark 3.0.4

T3 250GBモデル

T3 1TBモデル