大量の紙資料を効率よく管理するために、ドキュメントスキャナの導入を検討している人は多いだろう。しかしさまざまな製品が市場に出回っており、どれを選べばいいのかわからないという声もあるはずだ。大量の紙を素早くスキャンできて、なおかつコストパフォーマンスが高いモデルが理想とされるに違いない。

そこでおすすめしたいのが、ブラザーから2月に発売された新型ドキュメントスキャナ「ADS-3600W」だ。ブラザーといえばミシンやプリンター、FAXのメーカーというイメージを持っている人も多いはず。だがブラザーはこれらに加え、スキャナやヘッドマウントディスプレイなどさまざまな分野の製品も製造・販売する技術力の高い企業なのである。

ブラザーのドキュメントスキャナ「ADS-3600W」

2倍以上のスペックアップ果たした「ADS-3600W」

この「ADS-3600W」は、ブラザーが2012年に発売した「ADS-2500W」と比べると性能的にもデザイン的にも大きく進化した。

2012年7月発売の「ADS-2500W」(左)と、2016年2月発売の「ADS-3600W」(右)

もっとも大きな改善点は、原稿の読み取り速度が大きく向上している点だ。「ADS-2500W」はA4カラー原稿の読み取り速度が毎分24枚(解像度300dpi時)だったが、「ADS-3600W」では毎分50枚(解像度300dpi時)と2倍以上にスペックアップしている。

実際に「ADS-3600W」と「ADS-2500W」の読み取り速度を比較してみたのだが、同じ枚数の原稿をスキャンするのに、「ADS-3600W」は前モデルの半分程度の時間しかかからなかった。「ADS-3600W」は両面スキャンに対応しているので、1分間に読み込めるページ数はなんと100ページ。大量の紙資料を、アッという間に処理できるのはありがたい。

「ADS-2500W」と「ADS-3600W」のスキャン速度の違いを動画で検証

読み取り速度が2倍以上に向上したのは、「ADS-3600W」が原稿の搬送方式に「リバースローラー分離機構」を採用したためだ。これは逆方向に回転するふたつのローラーによって、原稿を確実に1枚ずつ分離/搬送するための機能。今回の検証(下の動画で紹介)で実施したように、折り目のついた原稿でも安定して読み取れるようになった上に、27~413g/m2(※1)の厚さの紙や厚さ1.4mmまでのプラスチックカード(エンボス加工対応)もスキャンできるようになった。

「ADS-3600W」に搭載されている分離ローラーとリバースローラー。ふたつのローラーがそれぞれ逆に回転することで、原稿を1枚ずつ確実に搬送できるようになった

こちらは「ADS-2500W」の内部。原稿搬送用のローラーしか用意されていない

(※1)秤量27~39 g/m2については、最良の結果が得られるようにキャリアシートの使用を推奨します

原稿搬送用ローラーの性能を動画で検証

また、タッチ対応液晶ディスプレイの使い勝手も格段に向上している。液晶サイズは3.7型と変わりはないが、フリック操作時やボタン操作時のレスポンスが大幅に改善されているのだ。さらにファイル形式や保存先などの設定内容を「お気に入り」に登録することで、次回からワンタッチで同じ設定を流用でき、「直接スタート機能」を使えば、ワンクリックでスキャンすることが可能だ。細かい部分ではあるが、日付や時間が表示されるようになった点もうれしい。

「ADS-2500W」(左)と「ADS-3600W」(右)のコントロールパネル。液晶ディスプレイのインタフェースが変わっているほか、「ADS-3600W」では「戻る」や「ホーム画面」などのボタンがタッチ方式に変更されている

さらに、「ADS-3600W」では、NFCに対応している点もポイント。NFC対応のスマートフォンやICカードなどをお気に入りに登録した作業に割り当てておけば、デバイスやカードを「ADS-3600W」にかざすだけでスキャンを開始できる。複数のメンバーで「ADS-3600W」を共有して使う場合に便利だ。

タッチパネル操作の比較と「直接スタート機能」を使ったワンタッチスキャンを動画で紹介

NFCの操作方法を動画で紹介

このように、「ADS-3600W」は前モデルの「ADS-2500W」から大きく進化している。以前にも増して使いやすくなっているのだ。