アドビシステムズが昨年6月に提供を開始した「Adobe Stock」。ストックフォトサービス「Fotolia」が所蔵する4,500万点以上のロイヤリティフリーの写真素材やイラスト、ベクトル画像を「Photoshop」や「Illustrator」「InDesign」など「Adobe Creative Cloud」のデスクトップアプリケーションと連携して利用できる。

4,500万点以上のストックフォトサービス「Adobe Stock」

作業効率が大幅に向上

今回はAdobe Stockを利用しているデザイン会社・フロッグキングスタジオで専属デザイナーを務める森田直さん、堀田綾子さん、青木寛さんの3人に活用方法や実際に利用した使用感などを伺った。

フロッグキングスタジオは、雑誌や書籍、企業の販促物など紙媒体を中心にデザインを手掛ける会社。『AERA』や『週刊朝日』をはじめ、多数の出版物で実績を持つ。Adobe Stockは昨年11月ごろからAdobe Creative Cloud グループ版と一緒に使い始めたとのことだ。ストックフォトはデザインコンペの提案資料やデザインラフのカンプ(見本)作成の際に使用することが多く、Adobe Stockを利用し始めてからは作業効率が大幅に向上したという。

「画像をツールボックスの中から同じアプリケーション内でシームレスに選択できるのでひと手間減るんです。作業が簡潔になりました」と森田さん。

一方、「EPSのベクトルデータの画像も一括して検索できるところがいい」と語ってくれたのは青木さん。「例えば、どこかの国や地域のイメージ写真を探す際に、キーワードを入れると地図の画像データや関連がありそうな模様・テクスチャ画像なんかも表示されるんです。もともとは背景に使う写真を探していたんですけど、たまたま一緒に引っかかった関連画像によって別のデザイン案が思い浮かんだり、思わぬクリエイティビティがインスパイアされることも多いんです」

また、堀田さんは「検索すると、関連する連続写真も合わせて表示してくれるので同じモデルさんの写真を探す手間が省ける」と、検索面での使い勝手のよさを評価する。

フロッグキングスタジオ デザイナー 森田さん

同社 デザイナー堀田さん

同社 デザイナー青木さん

レイアウトに配慮した構図

また、素材画像は「ノド(見開きページの境目)に配慮した構図が多い」というのが、3人がAdobe Stockで提供される素材に抱いている印象だ。

「レイアウトを意識しているのかなと思いますね。他社の場合だと、コレ使いたいなと思った写真でも、いわゆる“日の丸構図”と呼ばれるものが多くて、見開きでレイアウトした時にノドの部分にかかってしまって使えないケースがよくあるんです。Adobe Stockの写真はそういうのが少ないんです」(森田さん)

“ノド”に配慮した素材画像

さらに、「ある程度編集・加工されている写真が多い」という点も好評。「ドラマチックで印象に残る写真が揃っているというか。写真も撮ってそのままという感じではなく、合成をしたり、コントラストを調整したりして既にデザインがされているものが多いんです。“今”っぽいセンスのいい写真が見つかるので助かっています」と、Adobe Stockの素材は、デザイナーが求める“使いやすい”写真が厳選されていることがその魅力として語られた。

プレビュー画像でも高い解像度

Adobe Stockでは、素材を検索後、使いたい画像のプレビュー画像をクリックして「マイライブラリ」にまずは保存する。プレビュー画像はAdobe Stockのロゴの透かしが入った画像だが、Adobe Creative Cloudのアプリケーション内では正規画像と同様に扱うことができ、レイアウトや加工など最終段階のイメージを確認することができる。そのため、実際に配置してみたものの、イメージが少し違う、といった場合には別のプレビュー画像に差し替えて簡単に仕上がりを確認できる。

ここで、フロッグキングスタジオの3人のデザイナーの方々が口を揃えてメリットとして語ったのが、プレビュー画像の解像度の高さだ。

「プレビュー画像が意外に大きくて、“アタリ”として配置したデザインデータをA3サイズで出力しても質が高いものを出せるんです。コンペとかだと、見本とはいえできるだけキレイなカンプを見せたほうが絶対に印象がいいので助かっています」(森田さん)

Adobe Stockを使った編集作業

Adobe Stockでは、プレビューの画像でも高い解像度を用意している。また、販売価格も大きさによる価格差を設けていないのも特長だ。 青木さんは「僕が学生時代にこういうのがあったらよかったなと思いますね。プロで仕事をしているとある程度予算があって使いたい素材を購入したりもできますが、学生だとなかなかそういうわけにもいかないので……。“クリエイティブを広く取る”という意味でも、Adobe Stockのような制約が少ないサービスは有用だと思います。あとはプレビュー画像でPDFを作成するまではいいけれど、印刷して使えないといったサービスもあるんですが、Adobe Stockはあくまでカンプの段階であればそういう制限がなく自由に使えるっていうのもありがたいです。太っ腹ですね」と話す。

単品購入から年間定額制まで複数のプランを用意

Adobe Stockでは、プレビュー画像で編集をした後に画像のライセンスを取得すれば、“透かし”の部分が消えるという仕組みを採用している。そのため、クライアントからの要望などで画像の差し替えがあった場合でも柔軟に対応でき、購入は最終段階で行えるので、余計なコストが発生しにくい点もメリットして挙げられた。

長年デザイナーとして従事する森田さんだが、ストックフォトに対して実はこれまで“自分たちで所有する”というイメージがなかったとのこと。しかし、Adobe Stockを使い始めてその印象が変わったと次のように語ってくれた。

「ネットのストックフォトがなかった時代は、CD-ROMで素材集を購入して利用していました。なので、物理的に保管をして“所有する”という感覚があったので、Adobe Stockはどちらかと言うと使い切りのサービスという印象があって……。でも、ライセンスさえ受けていれば、同じIDで職場とかで共有もできるので同じものを購入したりといったこともなく、経費の削減にもなりますね」

Adobe Stockでは、画像1点からの単品購入の他、月々プランや年間プランといった複数の課金サービスを用意しているのも特長。3人からは「定額制プランだと、使い放題的な感じで、コストのことを考えずに使えるのがいい。クリエイティビティに幅を持たせられる」という声が聞かれた。

外出先でも画像データを操作できる

さらに、Adobe Stockをモバイルアプリと連携させれば、外出先からもライブラリのデータを見ることができるようになる。「打ち合わせの際に編集者さんにその場でプレビュー画像を見せられるのはもちろん、街角で何かを思いついた時にとっさに検索したり、保存できたりするのもクリエイティビティを高めてくれますし、間接的に作業効率のアップにもつながっていると思います」と森田さんは話す。

このように、出版物のデザインの現場で実際に活用され、作業効率だけでなく、クリエイティビティの向上やコスト削減にも大いに貢献しているAdobe Stock。気になる人は、透かし入り画像であれば無償で使えるので、まずは試してみてはいかがだろうか。

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