PCの性能は日々向上を続けている。11月にバージョン1511へのアップデートが行われ、音声アシスタント「Cortana」が導入された最新のOS「Windows 10」すら、現在のPCならば簡単に動作させることが可能だ。CPU性能はすでに十分に高くなっており、インターネットの閲覧やオフィス文書の作成において、体感速度のカギを握るのはむしろストレージの速度。マウスコンピューターではそういった昨今のPC事情を踏まえ、多数のSSD搭載ノートPCをラインナップしている。今回はその中から、モバイル用途にも耐える13.3型のノートPC「LB-J321E-SSD2」を紹介しよう。

240GBのSSDを搭載しながらも59,800円という価格を実現した13.3型ノートPC「LB-J321E-SSD2

Broadwell世代の省電力CPU「Celeron 3205U」を搭載

LB-J321E-SSD2」は、ノートPCラインナップの中でもコストパフォーマンスに優れた13.3型のノートPCだ。OSにはWindows 10をプリインストールしている。このJシリーズは、従来からマウスコンピューターの中核を担ってきたモバイルノート。マイナビニュース別稿でも紹介したように、実用性と使いやすさを追求した"古き良きモバイルノートPC"だ。そんなJシリーズが、モデルチェンジで劇的に価格が下がった。マウスコンピューターがこだわり抜いた筐体は前モデルと同じだが、10万円以上していたJシリーズが現在では3万円台から購入可能となっている。

今回紹介する「LB-J321E-SSD2」は、SSDの容量を増やすことで実用性を向上させたモデル。本機の特徴は、CPUに"Broadwell"世代のIntel「Celeron 3205U」を採用することで価格を税抜き6万円未満に抑えつつも、240GBのSSDを搭載している点にあるといっていいだろう。まずはCeleron 3205Uの性能について確認していこう。

CPU-Zで確認したIntel Celeron 3205U。2コア/2スレッドとなり、動作クロックは1.5GHzだ。低消費電力で動作するため、熱が気になることはない

Intel Celeron 3205Uは、14nmプロセスで製造されているBroadwellのラインナップの中でも、コストパフォーマンスと省電力に注力した2コアCPUだ。他のCoreシリーズに採用されているハイパー・スレッティング・テクノロジーやターボ・ブースト・テクノロジーには対応していないため、スレッド数は2、動作クロックも定格の1.5GHzから上がることはない。一般的な事務用途には十分な性能を有しているものの、マルチメディアやエンターテイメントといった分野で使うには少々処理能力に不足を感じる。グラフィックスは第8世代の「Intel HD Graphics」となり、従来のCPU内蔵グラフィックス機能よりも性能は向上しているものの、3Dゲームなどではやはり物足りなさを覚えるだろう。

240GBのSSDがノートPC全体の体感速度を引き上げる

そんなCPUによって感じる体感速度の違いを補ってくれるのが、「LB-J321E-SSD2」に搭載されているSSDだ。SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)は、USBメモリなどと同様に、NANDフラッシュにデータを読み書きできる記憶装置。最大の特徴は、HDDにくらべ圧倒的にアクセス速度が早く、また動作音が静かで消費電力が少ないこと。

現在はHDDに比べ容量が少なめだが、昨今はSDカードやUSBメモリの大容量化が進み、PC本体にそれほどHDDを搭載せずともうまく運用できるようになっている。試しにストレージの速度を測るベンチマークソフト「CrystalDiskMark 5.1.0」で、その速度を計測した結果を見てみると、HDDとは比べものにならない数値を見ることができた。

定番のストレージベンチ「CrystalDiskMark 5.1.0」で確認した内蔵SSDのスピード。HDDとは比べものにならない速度が見て取れる