ファーウェイから発売されている注目のスマートウォッチ「HUAWEI WATCH」。本機はクラシカルで高級感のある、使い慣れた腕時計を踏襲したフォルムにAndroid Wearを搭載し、心拍センサーや6軸モーションセンサーなど最新のトラッキング機能を埋め込んだ、新たな価値観を紡ぎ出す可能性を秘めたアイテムだ。

製品数が増え、徐々に機能や外観が洗練されてきているウェアラブル市場において、本機は新たな活用方法を開拓することができるのだろうか。本稿では、HUAWEI WATCHの特徴とデザイン、そして具体的な利用シーンを紹介。さらにAndroid Wearでどんなことができるのか、そして、その実用性ついても探っていきたいと思う。「HUAWEI WATCH」はもちろんのこと、「スマートウォッチに興味はあるが、具体的になにができるのかわからない」という方にも、ぜひチェックしていただきたい。

本稿では、プライベートやビジネスシーンを想定し、具体的なスマートウォッチの活用方法を考えていきたい

そもそも「Android Wear」とはなに?

実際の利用シーンを探る前に、まずは「Android Wear(アンドロイドウェア )」について簡単に説明しておこう。Android Wearは、Googleが発表したスマートウォッチ向けのプラットフォームだ。スマートフォンやタブレットなどの端末とBluetoothでペアリングを行うことで、モバイル端末の情報を閲覧したり、操作したりできるようになる。時計をはじめとした多様な機能を有しており、Android Wear単体でも端末として一定のアプリケーションを動作させることが可能だ。その名称からAndroid OSだけに対応していると思われがちだが、実はiOSとのペアリングも可能。Android端末に比べカスタマイズ性は低くなるものの、iPhoneと連動させて利用することもできる。

Android Wearは、Androidスマートフォンだけでなく、iPhoneと連動させることも可能。広いモバイル端末で利用できる

クラシックな時計としての質感を大事にしたHUAWEI WATCH

それでは早速、HUAWEI WATCHのディテールとデザインについて触れていきたい。HUAWEI WATCHは、時計としてのクラシックスタイルを大切にし、ファッションとして成り立つデザインを目指したスマートウォッチだ。本体は、シルバー(ブラックレザーバンド)/シルバー(フラットメタルバンド)/ブラック(チェーンメタルバンド)/ゴールド(レザー)の4製品をラインナップ。マイナビニュースではシルバー(フラットメタルバンド)とブラックを入手したので、両カラーでその使い勝手を紹介していきたい。

HUAWEI WATCHのシルバー(メタル)モデル「W1 Classic Stainless」

HUAWEI WATCHのブラックモデル「W1 Active」

製品名 本体カラー バンド 希望小売価格(税抜)
W1 Classic leather シルバー レザー 45,800円
W1 Classic Stainless シルバー フラットメタル 51,800円
W1 Active ブラック チェーンメタル 57,800円
W1 Elite ゴールド レザー 81,800円

外観デザインは時計そのもの。腕時計の定番サイズである直径42mmフェイスの丸形デザインを採用しており、厚みは11.3mm。フェイスを保護するガラスにはサファイアクリスタルを採用し、美しさとともにその硬度で画面をしっかりと保護してくれる。フレームにはしっかりとしたステンレススチールが使用されており、2時方向には本製品を操作できる竜頭が設置されている。加えて、IP67規格に準拠した防水・防塵対応も特徴のひとつだ。

クラシックな時計らしさを大切にしたデザインがHUAWEI WATCHの特徴。腕時計の質感を伝えるため、通常の腕時計同様のマテリアルが施されている

AMOLEDを採用したウォッチフェイスは好みに応じて変更が可能

ディスプレイには有機EL「AMOLED」方式を採用。コントラストが高くハッキリした色調、クッキリとした画面と、広い視野角を得ることが可能だ。太陽光下での視認性には課題も残るものの、多くの高級スマートフォンで実績のある美しい画面はスマートウォッチでも活きるだろう。解像度は400×400ドット、画素密度は286ppiとなるため、解像感は十分。ウォッチフェイスデザインは初めから40種類以上用意されており、好みや気分、利用方法に合わせて変更が可能だ。GoogleのデザインやHUAWEI純正デザインはもちろん、Google Playには多数のウォッチフェイスが登録されている。

時計らしさを忘れないデザインだけでなく、ファッション性を重視したデザインや、指定した好きな写真を背景にするようなデジタルなデザインなど数多くのウォッチフェイスを利用することが可能

いずれのモデルもハードウェアスペックは同様。CPUにはQualcomm Snapdragon APQ8026(1.2GHz)を搭載し、メモリは512MB、ストレージ容量は4GBとなる。バッテリー容量は300mAhとなっており、公称駆動時間は約1.5日、満充電までの時間は75分とされている。通信機能にはIEEE 802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.1+LEを搭載。センサーとして6軸モーションセンサー、気圧計、心拍センサー、振動モーターを内蔵している。

素材 ステンレススチール、サファイアガラス
直径 約42mm
ベルト幅 18mm
厚さ 11.3mm
重さ レザー:約61g、フラットメタル:96g、チェーンメタル:131g
防水・防塵 IP67
ディスプレイ 1.4インチ、AMOLED[有機EL](400×400px/286ppi)
CPU APQ 8026 1.2GHz
メモリ RAM:512MB / ROM:4GB
通信規格 IEEE802.11b/g/n 1×1 / Bluetooth 4.1 BLE
センサー Gyroscope + Accelerometer、Heart rate sensor(PPG)、Barometer
対応OS Android 4.3以上 / iOS 8.2以上
バッテリー 300mAh
公称連続使用時間 1.5日
本体付属品 電器 / クイックスタートガイド / 本体保証書 / ACアダプタ保証書

次ページからは、とある20代・30代ビジネスパーソン男女の一日を例に様々なシーンでHUAWEI WATCHを活用する様子を紹介していこう。