高い信頼性で、法人・ビジネスユーザーはもちろんのこと、個人向けPCにも人気の高い富士通のFMV。FMVブランドの安心感の源は、黎明期から日本のPC市場を支えてきたことにあるだろう。そんな富士通が個人向けにラインナップしているデスクトップPC「ESPRIMO」シリーズ。BTOに対応しており、OSやCPUなどのカスタマイズや、環境に合わせた液晶ディスプレイもセットで選ぶことができる。今回はその中でも拡張性の高いDHシリーズの「ESPRIMO WD2/W」をご紹介しよう。

拡張性の高いPC・ディスプレイ分離モデル、FMV DHシリーズ 「ESPRIMO WD2/W」

分離型にすることで設置の自由度と大画面を実現

FMV ESPRIMO WD2/Wは、スリムタワー型のデスクトップPCと液晶ディスプレイをセットにした「富士通WEB MART」限定販売モデルだ。本体寸法はW89×D343×H332mmと細長く横置きも可能。デスクの下はもちろん、机の上やAVラックにも簡単に設置できるだろう。光学ドライブは本体左側のカバーの下に隠されており、無骨なドライブフェイスを普段からむき出しにする心配がない。

フロント端子はケース下側に用意されており、USB3.0×2、ヘッドフォン出力、マイク入力を備える。また電源ユニットにサービスコンセントを設けているのも特徴の一つだ。こちらのコンセントから液晶ディスプレイの電源を供給することで、特に設定を行うことなく本体とディスプレイの連動が行えるようになる。

横幅わずか89mmのスリムタワー型ケースを採用。スタンドを利用した縦置きのほか、貼付済みのゴム足を利用した横置きも可能

一般的なATXとは異なるインターフェース配置。電源ユニットには連動機器用のサービスコンセントが用意されている

ケース背面に用意されたインターフェースは、PS/2×2、USB2.0×2、USB3.0×4、シリアルポート、ギガビットLAN、ライン入力、ライン出力。加えて、映像出力端子としてマザーボード側にDVI-D、DisplayPort、グラフィックスカード側にDVI-I、DisplayPort×2。GPUの性能を活かすため、基本的にはグラフィックスカード側の端子を利用することになるだろう。ケース縦置き時に使用されるスタンドは、しっかりとネジ止めが可能。接合面、接地面両方にゴムが貼り付けられているため、共振の心配も少ない。

ケース背面の端子は、PS/2×2、USB2.0×2、USB3.0×4、シリアルポート、ギガビットLAN、ライン入力、ライン出力、そして映像出力端子となる

スタンドはケースの底にしっかりとネジ止めできる。表面、裏面ともにゴムが貼り付けられているため、振動による騒音の心配も少ない

選択できるディスプレイは、20型ワイド(1600×900ドット)の「VL-20WB2S」、21.5型ワイド(1920×1080ドット)のVL-220ST1G、24型ワイド(1920×1200ドット)の「VL-244SSW3」以上3種類となる。今回お借りした試用機では、24型ワイドディスプレイの「VL-244SSW3」が付属していた。国内に多くのユーザーを持つ富士通の製品らしく、パネル下のボタンはすべて日本語表記で大型、かつ前面を向いているため非常にわかりやすく、また操作しやすい。操作ボタンの左右にはステレオスピーカーも搭載されているため、別途小型スピーカーを用意する必要はない。入力端子はDVI-DとVGAの2系統、加えてスピーカー出力のためのライン入力を備えている。昨今の省電力志向をふまえ、エコ機能を充実させている点もポイント。輝度センサーやインテリジェントオート機能によってディスプレイが明るさを自動調整してくれる。

LEDバックライトを採用したWUXGA(1920×1200ドット)液晶ディスプレイ「VL-244SSW3」

操作ボタンは、英語に不慣れな人でも直感的に機能がわかる日本語表記。前面を向いた大きなボタンは非常に押しやすい

搭載端子はDVI-D(HDCP対応)とVGA、ライン入力。ライン入力にした音声はスピーカーから出力される