2015年10月21~24日の4日間にわたり開催され、過去最高となる94,124人を集めた国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2015(以下、MECT2015)」。 その会場にて、ロボットの組み立てデモンストレーションや多種多様な切削工具の展示で総合機械メーカーとして注目を集めていた、不二越。 本記事では、多くの来場者が足を止めた同社のブースの模様をレポートする。

MECT2015における不二越ブースの模様

実際に触れてロボットの操作を体験

ポートメッセなごやで開催された、MECT2015。工具メーカーの展示が並ぶ会場で、一際多くの注目を集めたものが、不二越の高速・軽量・コンパクト ロボット MZシリーズ(MZ04/MZ07)である。

ブースにて行われたのは、MZ04/MZ07によるスマートフォンの組み立てや、実際に手で動かしながら動作を覚えさせる「ダイレクトティーチング」の実演だ。来場者自らが操作することができる体験型になっており、順番待ちの列ができるほどの盛況ぶりだった。

通常、産業用ロボットは、万が一の事故防止のために安全柵などで囲むケースが多い。だが、ダイレクトティーチングの実演に使用されたMZ04は、作業者が隣接する場所で使用することを前提として低出力のモーターで稼働している。そのため、実際に触れて操作できるのだ。

MZ04/MZ07によるスマートフォンの組み立て実演

実際に操作して動作を覚えさせるダイレクトティーチングの体験風景

多彩なドリルとタップの展示

今回の展示におけるもうひとつの見所。それがブース内に整然と並んでいたドリル、タップをはじめとする切削工具である。 業界初となる先端角が180度のフラットな形状により、傾斜面への一発加工、バリレス加工を可能にする「アクアドリルEXフラット」、3枚刃でリーマレスも可能な高精度の穴あけ加工を実現する「アクアドリルEX 3フルート」、高級粉末ハイスとSGコーティング、そして刃先や溝形状の最適化によって長寿命と安定したねじ加工を実現する「SGタップシリーズ」、コストパフォーマンスに優れた汎用タップ「Nタップシリーズ」などの切削工具が展示してある。また、刃先・溝・ねじれなどを正確に表現した大型模型も展示され、来場者の興味を誘っていた。さらにプレゼンテーションにおいては、高感度カメラで撮影したアクアドリルEXフラットでの異形状加工、アクアドリルEX 3フルートでの工程集約、SGタップでの切りくず排出動画などが紹介された。

豊富なラインナップのドリルやタップが並ぶ展示台

定期的に開催されるプレゼンテーションの模様。要所ではハンドカメラを用いて展示品を拡大し、モニターに映しながら解説した

穴あけ加工をテーマにしたワークショップを実施

MECT2015では、出展社による各種ワークショップも開催されていた。不二越では10月23日(金)に「穴あけ加工からめねじ加工までの高能率・長寿命提案」をテーマとし、難しい薄肉の止まり穴加工や高精度が求められるねじ穴の下穴加工について、工程集約と加工能率向上を可能にする方法を解説するワークショップを実施。会場が満席になるなど、ものづくり現場における穴あけ加工に対する関心の高さをうかがわせた。

動画によるデモンストレーションなどを用いて、穴あけ加工の高精度・高能率化の方法を紹介

今回の展示における来場者の反応について、スタッフの方にお話を伺うと「切削工具を見に来た来場者が、ロボットの実演に興味を示すことも多く、ブース全体で常に人だかりができます。不二越独自の相乗効果がありますね」とのことだ。 ドリルやタップは、製造現場ではごく普通に使用されているもので、来場者は具体的な加工の困り事をもって、説明を求めてくる。気づいたら長時間にわたって話し込んでいるのだという。 不二越では、「疑問や要望をユーザーから直接訊くことができる展示会の場は、非常に貴重なもの」と考えている。そのため、今後も展示会を含め、様々な形でユーザーとコミュニケーションが取れる場を検討中とのことだ。 なお、今回紹介した製品についての詳細は下記のURLにて紹介されているので、ぜひチェックしていただきたい。

・高速・軽量ロボット「MZシリーズ」(MZ04、MZ07)
・超硬ドリル「アクアドリルEXフラット」
・超硬ドリル「アクアドリルEX 3フルート」
・切削タップ「SGタップシリーズ」
・切削タップ「Nタップシリーズ」

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