2015年10月15日(木)、16日(金)の2日間にわたり東京国際フォーラムにて開催されたFIT2015(金融国際情報技術展)。同イベントに出展していたクラウディアンのブースでは、遠隔拠点に"数秒単位"でデータを複製し、安全にデータを保護するデモを実施していた。

このデモは、「CLOUDIAN HyperStore」の「ジオクラスター(マルチデータセンター)機能」を使い、複数のデータセンターにファイルを完全同期、または準同期で転送するものだ。自然災害等におけるデータセンター障害時でも、データを失うことが"決して"許されない金融業界からの引き合いが増えており、その効果的な活用方法を紹介するため、今回、初出展したという。

また、主にクラウディアンのパートナー企業からは、CIFS/NFSファイルサーバーとの連携ソリューションや、既存ファイルサーバーとの自動階層化等も紹介された。こうしたソリューションは、一般企業がオブジェクトストレージを有効活用するための参考になるという。

クラウディアンブースの模様

CLOUDIAN HyperStoreとは?

ブースを訪問していた来場者の中には、CLOUDIAN HyperStoreのことを、初めて耳にしたという人もいた。また、クラウドサービスにも採用される製品であることから、オンラインストレージなどのサービスを提供する会社の展示と理解されていたケースもあったようだ。そのような来場者に対しては、以下のように説明していた。

  1. 日本で生まれグローバルに展開しているソフトウェア製品
  2. x86仕様の汎用サーバー(内蔵ディスク)をハードウェアとして使う、Amazon S3と同等のオブジェクトストレージをオンプレミス(プライベートクラウド)に構築、運用できる
  3. オブジェクトストレージは、従来型のストレージと比べ、拡張性に優れ、インターネット経由でのデータの読み書きが得意
  4. 複数のデータセンターにデータを分散配置、複製し、データ保護する仕組みを備え、高い信頼性を実現
  5. Amazon S3が広く公開しているAPI(Application Programming Interface)に完全準拠していることから、企業が既に利用している数多くのS3対応アプリケーションを、改修することなく、そのまま利用できる
  6. 汎用サーバー2台(推奨3台)から小規模に利用開始でき、パブリッククラウドサービスに採用されるだけではなく、企業ITのファイルサーバーやセカンダリストレージ、バックアップ・アーカイブストレージとして多く採用されている

こうした概要は、ブースにおけるクラウディアンのセッションで詳しく説明されていた。当日の資料は以下に記載するので参考にしてほしい。

「会社・製品紹介」
http://www.slideshare.net/geminimobile/cloudianfit2015
「"秒間隔RPO"の実現」
http://www.slideshare.net/geminimobile/cloudianrpo
「自動階層化による現有ストレージ活用術」
http://www.slideshare.net/geminimobile/cloudian-54151141
「"コード化されたインフラ"の実装」
http://www.slideshare.net/geminimobile/cloudian-54151205

複数拠点に数秒でファイルを複製

当日のブースでは、渋谷と大阪間(約420km、100MbpsベストエフォートWAN回線)、および米国サンフランシスコとニューヨーク間(約4,100km、1GbpsベストエフォートWAN回線)に、広域分散した複数ノードで構成した2つのデモ環境を用意していた。そして、数MB程度の画像データやOffice系ファイルの複製処理の場合、両環境ともわずか数秒という非常に短時間で完了できる、といったデモも行われていた。

実際のデモ動画は以下より確認できる。
http://www.slideshare.net/geminimobile/cloudian-demo-videoreplication-between-sf-and-ny-in-minutes

つまり、秒単位でのRPO(Recovery Point Objective:目標復旧地点)を実現するDR/BCP対策への活用が期待できるというわけだ。

米国遠隔拠点に数秒でデータを自動的に複製