日ごろ何気なく使っている外付けHDD。外観こそスタイリッシュなケースに覆われているが、その中身はパソコンに内蔵されているHDDとなんら変わりはない。外部ストレージとして使用する際のUSB3.0やeSATAなどのインターフェースや耐衝撃性などはケースによって異なるが、HDDそのものの性能は、あくまで内蔵されているHDDに依存する。そんな"HDDケースの中身"にこだわっているのが、ロジテックの「LHD-ENU3WR」シリーズだ。今回は、とある会社の会社員AくんとBくんのやり取りから、その違いを知ることにしよう。

ロジテックの外付けHDD「LHD-ENU3WR」シリーズ

会社員・Bくんに突然訪れたトラブル「HDD故障の悲劇」

なんてことだ……。クライアントのデータを入れたHDDが壊れてる!!!!

2015年某日、社内に悲痛な声が響き渡った。この世の終わりが訪れたか? という声を上げたのは、受注した仕事のデータを管理していたBくん。どうやら、HDDの故障によって大事な顧客のデータの一部を破損させてしまったようだ。すでに仕事の納期は目前。しかし、破損してしまったデータがそう簡単に復活できるわけがなく、入力のやり直しは避けがたい状況だ。

ノートパソコンを前に呆然とするBくん。このままでは納期に間に合わないかもしれない

途方に暮れているBくんの前に、さっそうと現れたのが同僚のAくんだ。そう、ガチャベイシリーズのHDDスタンドを使って、部長のノートパソコンの中身を勝手に交換してしまった彼である。その行動力が評価されたのか、はたまた彼の思いやりが通じたのか、デキる男としてバリバリ仕事をこなしていた。

Aくん「お困りのようだね、でも大丈夫、僕にまかせろ! ……さあ、いまから顧客に謝りにいって、再度データを貰ってくるんだ。その間に僕が新しいHDDを用意しておこう!」

絶望のふちに立たされたBくんを救うために現れたのは、同僚のAくんだ。HDDを用意して、復旧の手助けまでしてくれるという

同僚・Aくんの一声に、Bくんは感動した。Aくんの手伝いがあれば、納期に間に合うかもしれない。Bくんはすぐに会社を出てクライアントの元に向かう。

「えー、データを破損させるなんて有り得ないでしょ~。もう一度データ渡すから、しっかりお願いしますよ!」クライアントからお叱りを受けながらもデータを受け取るBくん

大目玉を食らいつつもデータを受け取り、大急ぎでデータを復旧する2人。見る見るうちにデータは元の姿を取り戻す

徹夜で復旧に勤しんだ結果、大事なデータは元の姿を取り戻し、無事に納品までこぎつけることができた。ああ、これが友情か……。仕事が終わった頭で、Bくんはふと考えた。

どうしてBくんのHDDは壊れてしまうのか!?

Bくん「そういえば、Aくんはデータ管理でトラブルを起こしたことがないよな。なんで俺ばっかりこんな目に……」

同僚・Aくんがデータ管理で問題を起こしたことがないことに気づくBくん

Aくん「HDDを故障させるなんて、危機管理が足りない証拠だね。僕はそんなトラブルとは無縁さ」

Bくん「そんなこといったって……HDDが故障するなんて、どうしようもないトラブルじゃないか!!」

冷静なAくんにいら立ちをみせるBくん。しかし、Aくんはトラブルは発生すべくして発生したと考えているようだ

Aくん「HDDは消耗品。しかし、的確な製品を選べば、トラブルの可能性を最小限に抑えることができるのだよ!」

そう言うと、Aくんは代替として買ってきたロジテックのHDD「LHD-ENU3WR」シリーズを分解し始めた。この外付けHDDの中身に、どんな違いがあるのだろうか。その秘密は次項にて!!

突如、ロジテックのHDD「LHD-ENU3WR」を分解し始めるAくん。相変わらず分解が大好きなようだ