IoTやビッグデータへの取り組みが加速している。背景にあるのは新たなビジネスを創出 することへの期待だ。これまでのような特定の部門や領域にとどまるデータ活用の取り組みではなく、さまざまな業種、業界、職域がクロスした重層的な取り組みであることが特徴だ。その意味では、企業として業界にどう関わるか、そのビジョンや戦略、実行力が問われているとも言えるだろう。

戦略的経営にとって必要なデータとは?

では、データ活用と戦略的経営をどう考えればいいのか。それに関して傾聴に値する論を展開しているのが、カルビーでCEOを務め、現在、経営とITを中心にしたコンサルティングを手掛ける中田康雄氏だ。中田氏はこう話す。

本セミナーの基調講演を行う元カルビーCEO中田康雄氏

「企業経営にデータが活用されている事例は驚くほど少ない。その大きな理由は、経営戦略の欠如にあります。企業は売上高や利益、ROEなどの目標を明確に語ります。しかし、当然ですが目標は戦略ではありません。あくまで目的を達成するための目印に過ぎません。ほとんどの企業では"良い戦略"が語られることはなく、実行力をともなった活動も行われない。これでは、本当の意味での企業価値は上がるはずはないのです」

良い戦略とは"バカなる"戦略!

中田氏は、企業の情報システム部門でプログラミングなどのシステム開発からキャリアをスタートさせ、2005年から2009年まで社長兼CEO、CIOを務め、ITと経営の現場で戦略を実践するという稀有な経験を持つ。中田氏のいう"良い戦略"とは何か。

「たとえば、"バカなる"戦略がそうでしょう。これは、一見、常識外れな"バカ"な話に思えるが、よく考えると全体の整合性がとれていて"なるほど"と思わせる戦略です。バカなる戦略を実践するには、実行力が不可欠です。良い戦略と実行力が両輪となって、戦略的経営が実現するのです」

バカなる戦略は、神戸大学名誉教授の吉原英樹氏と『ストーリーとしての競争戦略』著者である楠木建氏が提唱している考え方だ。全社員のモチベーションを高め、企業全体の取り組みとして戦略を実行するという意だ。取り組みを進めるうえで重要なのが、進捗を把握するためのITの仕組みだ。

「戦略はITなしでは実現できません。価値を作り込むための不可欠の要素としてITがあります」と中田氏。具体的には、設定されたKPIをモニタリングしたり、戦略を実行するためのプラットフォームを提供したりといった役割に担うことになる。

企業経営に必要なデータについて語る同氏

では、これまでに蓄積してきたデータは企業のなかでどう活用することができるのか。データ活用を戦略的経営にどう活かすのか。そこには、中田氏が長年のキャリアで培ってきたノウハウやシナリオがあるという。

データ活用が拓く戦略的経営への道

そんな中田氏が基調講演に登壇するセミナー「有名経営者に学ぶ! 戦略実行を成功させるデータドリブンビジネス ~ データと知見の組み合わせによる意思決定とアクション! ~」が10月16日に開催される。中田氏は「データ活用が拓く戦略的経営への道 ~ 失敗しないKPI経営のために ~」と題して、戦略経営のあるべき姿を実現するための一連のノウハウを紹介する予定だ。

多くの経営者がデータを分析し企業経営に活かしたいと考えている。だが、“本当の意味”で企業経営にデータが活かされているかというと疑問が残る。このセミナーでは「データドリブンビジネス」をテーマに、データ活用と戦略の関係を詳らかにする予定だ。ぜひご参加いただきたい。

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