最新版のAdobe CC 2015やOffice 2016での利用にもおすすめ

さて、実際にMacに接続して使ってみたわけだが、使用感をお伝えする前にひとつだけ断っておきたいことがある。今回利用したのはMacBook Airの11インチモデルで、本来であればクリエイティブな作業で活用するモデルではない。だが今回はあくまでも映像や解像度の広さを実感することを目的として、高度な作業での検証は行なっていないため、この点についてはご容赦いただきたい。

「BL2420PT」にMacBook Airの11インチモデルを接続して検証した

2,560×1,440ドットの映像はさすがに鮮明だ。フルHD(1,920×1,080ドット)クラスのモデルでは確認できない細かなディティールもハッキリと映しだされる。今回は写真を中心に映像を検証しているが、細部の視認性に優れるという点は、イラストや3Dの制作においても大きなメリットとなる。

デジタル一眼レフカメラで撮影した高解像度の写真を確認している様子。写真を拡大しなくても、細部のディティールまで容易に識別可能だ

ちなみに今回は検証に、Adobe製クリエイティブスイーツの最新版、「Adobe Creative Cloud 2015」を利用した。Mac版は従来バージョンからHiDPIに対応しているが、Windows版では今回のバージョンからPhotshop CCなどがHiDPIに対応した。今回はMacでの利用をテーマにしているが、もちろんWindows環境での利用にもおすすめだ。特に高精細な「BL2420PT」は、Adobe製ソフトを始めとするクリエイティブ系ソフトの利用に向いている。

最新版の「Photshop CC 2015」を利用している様子。作業領域が広く、操作時にストレスを感じることもないため、快適である

MacのなかでもノートPCタイプのMacBookを使っているなら、デュアルディスプレイでの運用がおすすめだ。たとえば「Photoshop Lightroom」なら、それぞれの画面に別の内容を表示することができる。片方はMacBookの液晶ディスプレイには写真のサムネイルを表示し、編集画面は「BL2420PT」に表示するといいだろう。またPhotoshopであれば、各種ツールウィンドウを片方の画面に集中して配置することで、編集領域を大きく取ることができる。

LightroomではMacBook側にサムネイルを表示し、高解像度の「BL2420PT」側で編集作業を行なうのがおすすめ

Photoshopではウィンドウがジャマになることも多い。表示させておきたいウィンドウは、MacBook側に移動するのが吉だ

またクリエイティブ系ソフトではないが、7月にリリースされた「Office 2016 for Mac」も試してみた。従来バージョン「Office 2011 for Mac」は機能的にもインタフェース的にも古さがあったが(5年前のソフトなので仕方がないことだが)、やはり最新版はインタフェースが洗練されて使いやすくなっている。2,560×1,440ドット表示対応の「BL2420PT」なら1画面に多くの情報を表示できるので、作業効率もアップするはずだ。

解像度1,366×768ドットのMacBook Air 11インチモデル(写真左)と、2,560×1,440ドットの「BL2420PT」(写真右)の情報量の違い。モバイル向けのMacBookを使っているなら、デスクでの作業用に解像度の高い「BL2420PT」を利用したい