文部科学省が2014年9月25日に発表した報道資料「学生の中途退学や休学等の状況について」によると、国・公・私立大学、公・私立短期大学、高等専門学校の1,191校(回答校1,163校・回答率約97.6%)の全学生数299万1,573人のうち、7万9,311人が中途退学をしている。その一方で、退学者の15.4%が転学しているとのこと。

なぜ自ら選んだ大学や学部を退学し、他の場所で学ぶことを選択するのだろうか? 今回マイナビニュースでは、『通学する通信教育』という独自の方法で、中退者の受け皿として地位を築いている日本大学通信教育部の古賀徹教授に、大学中退者の実態や、転学する際のひとつの選択肢である“通信教育”について話を伺った。

大学中退者の現状と通信教育の授業について教授にインタビュー

学務担当の古賀徹教授

――2015年度の日本大学通信教育部の入学者の中で大学中退者はどのくらいの割合だったか教えてください。 前期(※)の入学者数が約1,400名なのですが、そのうち大学中退者の割合は240名ほどです。後期入学者と合わせると、年間の入学者数はこれからも増えていきますので、大学中退の入学者もさらに増えると思われます。

(※) 4月入学

――想像よりも大学中退者の数が多く驚きました。

昔と比べると増えていますね。理由としては、経済的な事情も考えられるのですが、近年では大学と学生のミスマッチが増加しているのが大きな要因になっているのではないかと感じています。現在、大学への進学率は昔と比べてとても高くなっています。しかし、大学に入学したものの、「自分のやりたいことと違う」、「入れる大学だから入ってみたけど、どうも合わない」と感じる学生も進学率の上昇と合わせて増えているのではないかと思います。大学へ入学できる学生が増えた一方で、昔ほど「せっかく入学したからには、卒業しないともったいない」と考える学生が減ってきているのかもしれません。

――そういった中退者が通信教育を選ぶのには、どのような理由があるのでしょうか?

日本大学通信教育部は、『いつでも、どこでも、自分のペースで』学べるのが特長です。大学から送られてきた教材などを使い自宅で学ぶ通信学習のほか、昼・夜のスクーリング、ネットを使ったメディア授業など、様々なスタイルを選ぶことができるという窓口の広さが、受け入れられている理由だと思います。「何か打ち込むことがあり、そちらを優先しつつ学業もおろそかにしたくない」、「日中は仕事をしているけど授業を受けたいから夜間で通いたい」など多様な生活スタイルに対応しています。

――通学しながら講義を受けるスクーリングもあるんですね。今まで持っていた通信教育のイメージと大きく異なります。

通常の通信制大学には本学のような毎週日中に通学する制度はありません。しかし、本学の『年間通学コース』なら通学制の大学と変わらない講義内容や形態で学ぶことができ、さらに校舎も通信教育部専用のものなので、「勉強はしたいが大学が合わなくて中退した人」にも適していると思います。通信教育部専任の教員がいるので、授業外に学校生活や授業に関する悩みの相談をすることもできますよ。

――実際に日本大学通信教育部ではどういうカリキュラムで学べますか?

人文・社会科学系の4学部8学科・専攻を開設しており、昼間の「年間通学コース」では火曜から土曜までに約100講座を開いています。年間修得単位内での前提になりますが、今年は単位をがんばって履修し、来年は他の活動をがんばろうといった各自の目標や活動に合わせてフレキシブルにスケジュールを組むことができます。そのほか、教職課程をとることや、日本大学全体のイベント、海外留学・研修などに参加することも可能です。通信教育部に通っている方は目的が明確で、熱心に参加されている方が多いと感じています。

――通信教育部を卒業した後の進路を気にされる方も多いかと思います。

本学では、「就職サポート室」を設けており、専任職員が個別に相談に応じています。さらに、日本大学全体の就職ガイダンスやサポートも受けられるなど、通学課程の大学と遜色がないサポート体制を敷いています。以前は、通信教育に対する、社会の認知は正直あまりよくありませんでした。しかし、大学を退学する学生が増えるなかで、通信教育は利便性などの面から認知度が上がっています。現に、本学を卒業して有名企業に就職された方や、公務員・教師になった方など、夢を叶えた卒業生はたくさんいます。

――最後に中退を考えている方に向けてアドバイスをお願いします。

今の大学がミスマッチだからといって簡単に学ぶことをやめるのではなく、通信教育をひとつの選択肢として考えてもらえればと思います。日本大学通信教育部はサポートが充実していますし、人それぞれに合ったスケジュールが組めます。そのなかでやりたいこと、自分にとって何が重要なのかが見つけられるのではないかと思います。

――通信教育は社会人の方など、大学に通う時間がとれない人向けのものだと思っていました。でも、今回のお話で日本大学通信教育部は大学と同じスタイルで学びたい人にも適した場所だということがわかりました。貴重なお話、ありがとうございました。

実際に日本大学通信教育部に通う学生にインタビュー

実際に通っている方はどう思っているのだろうか? 大学の歯学部を中退し、いまは日本大学通信教育部に通う経済学部経済学科2年の玉置知子さんに、中退の理由や今の生活について話を伺った。

日本大学通信教育部経済学部経済学科2年 玉置知子さん

――大学を中退した理由を教えてください。

以前、通っていた歯学部では、小学生から続けているテニスと学業を両立できないと感じたためです。元々、大学ではテニスと勉強を両立したいと思っていたのですが、歯科医師をめざすためのカリキュラムで日々の授業が忙しく、なかなかテニスの練習時間がとれなくなってしまいました。そんな中、大学生活を思い悩むようになり、最終的に中退を決意しました。

――大学をやめる決意をしたときのお気持ちは?

正直、ホッとしました。中退するまでは自分の中でテニスと学業、日常生活のバランスがうまくとれず、毎日の生活が大変でした。

――ご両親は反対されたのでは?

最初は反対していました。歯学部なら国家資格がとれるし、手に職を持って欲しいという気持ちもあったようです。でも、自分の中ではどうしてもテニスも勉強もがんばりたいという気持ちがあったので、その想いを真摯に伝えると、最終的に認めてくれました。

――ご両親も同意のうえでの中退だったのですね。では、中退後の進路として通信教育部を選ばれたのはなぜでしょうか?

大学で所属していたテニス部の活動は続けたいと思っていたので、大学内で転籍しようと考えていました。ただ、決心した時期が遅く、他学部の編入試験はすでに終わっていました。その中で通信教育部は出願期間が長く、まだ編入が可能だったので、こちらにしました。

――資料を見ると、日本大学通信教育部は他大学からの受け入れも長期間にわたりやっていらっしゃるみたいですね。実際に通信教育部に通われてどのような印象をお持ちですか?

私は「年間通学コース」を選択しており、ほぼ毎日大学に通っています。そのため、通信教育といっても、自宅で在宅学習をしている通信教育ではないので、普通の大学に通っているのと同じような感覚で通えています。いまは授業計画を自分で組み立てられるので、授業のスケジュールとテニスの練習スケジュールをうまく調整できるようになり、充実した日々を過ごせています。

――最後に、中途退学経験者として、中途退学を考えている人にひとことお願いします。

私は入った学部が合わなくて中途退学の道を選び、通信教育部に移りました。授業も通常の大学と変わりませんし、学習方法や就職に関するサポートも充実しています。同年代の人もたくさんいるので、よい環境で学べています。単純に大学で学ぶことをあきらめてしまうのではなく、通信教育というスタイルを選び、新たな学び方を選択するのもアリだと思います。私もちゃんと大学卒業までがんばりたいと思います。

――ありがとうございました。

昼間スクーリングだけでなく、メディア授業や夜間スクーリングなど、様々なスタイルで学べる日本大学通信教育部。年間授業料も14万9,000円~と比較的リーズナブルなので、大学中退を考えている人や学ぶ場所を探している人は、ひとつの選択肢としてみてはいかがだろうか?

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(マイナビニュース広告企画:提供日本大学通信教育部)

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