PCのスペックに対する欲求は、一度走り出すと止まらない。特に動画編集系やPCゲームで最高の性能を出そうとするなら、ハイエンドパーツをこれでもかと盛り込む必要がある

しかしハイエンドパーツは発熱量も半端ではないため、パーツの組み合わせを一つ間違えれば性能が出ないどころか、最悪動かないリスクもある。PC自作好きならこれも楽しみの一つだが、"今すぐ確実に動くハイパワーマシンが欲しい"という人はどうすればいいか?

こういうときこそ信頼のおけるメーカーの、プロが選び抜いたパーツで構成されたBTOマシンを選ぶべきなのだ。今回紹介するマウスコンピューター製「MASTERPIECE i1580PA4-SP-DL」もそのひとつだ。

本機の見どころは、最強のCore i7-5960XにGeForce GTX 980を2枚、さらにそれらをすべて独自水冷機構で冷却するというこだわり。直販価格で499,800円(税別)という超高額なマシンだが、果たしてどんな世界を見せてくれるのだろうか? 早速外観からチェックしてみたい。

マウスコンピューターの誇るモンスターマシン「MASTERPIECE i1580PA4-SP-DL」。同社直販サイトで499,800円(税別)で販売中だ

フルアルミボディーにガッチリ組み込まれたデュアル水冷システム

MASTERPIECE i1580PA4-SP-DL」はマウスコンピューターのゲーミングPCブランド"G-Tune"の中でも、最上位のグレードに属する"MASTERPIECE"シリーズのフラッグシップモデル。それだけにPCケースもフルアルミ製の上質なものが採用されている。このPCケースはAbeeとのコラボで生まれたものだが、マウスコンピューター独自のこだわりも随所に込められている。

背面にはUSB 3.0×8基にインテル製ギガビットイーサなどを備える。グラフィックスボードは2枚あるが、連係動作(SLI)時は基本的に上側のディスプレイ出力のみ使用する

フロント上部にはカードリーダーやUSBポート、さらに光学ドライブなどを配置

電源スイッチはそのPCケースの設計精度の高低が見られる部分。適度な遊びがあり、なおかつ押しごこちもいい。LEDは通電時に赤く点灯する

ハイパワーパーツを格納する前提で設計されているPCケースであるため、通気孔も天井とサイドに大きめに確保されている。静音性(後述)よりも冷却力確保に軸足を置いた設計、という点は覚えておこう。

天井部分には大きめの通気孔があるが、よくある自作PC向けの製品と異なり、ここに排気ファンを設置するような作りにはなっていない。内部のクリアランスも少ないため、天井部分に別途ラジエータを追加するのは不可能だ

グラフィックスボード部分にも通気孔が設けられている