排便時の痛みや違和感、腫れや膿(うみ)など、肛門周辺の疾患を指し、総称する“痔(ぢ)”。患部が肛門という、ふだん他人の目に触れないデリケートな部分でもあることから、なかなかその悩みを公に口にする機会が少ない。しかし、実際には本人が自覚していない場合も含めると、患者の数は相当多いようである。そう指摘するのは、東京・銀座で肛門科のクリニックを開業し、臨床肛門病研究会代表世話人などを務める、大腸肛門疾患の専門家 岩垂純一先生だ。

大腸肛門疾患の専門家として知られる岩垂純一先生

そう指摘するのは、東京・銀座で肛門科のクリニックを開業し、臨床肛門病研究会代表世話人などを務める、大腸肛門疾患の専門家 岩垂純一先生だ。

痔の潜在患者はかなり多い!?

厚生労働省が行った「2013年国民生活基礎調査」では、痔による痛みや出血を訴えたことのある人の割合は、人口1,000人あたりにつき男性が9.1人、女性が6.5人。しかし、岩垂先生は、医療のための総合サイト「QLife」が20代~80代までの全国5,779人を対象に行った「痔に関する調査」の結果との乖離(かいり)に注目する。

「この調査結果を見ると、痔の症状がありながらも受診していないという人が62.6%にも及んでいます。理由としては、『治療を受けるほどではない』(61.9%)をはじめ、『恥ずかしいから』(45.8%)、『人に知られるのが嫌だから』(21.2%)などがあります。このことからも、厚労省の調査と実態はかけ離れており、実際には多くの潜在患者が存在すると考えられます」と岩垂先生。

確かに、友人同士でも痔に悩んでいるという話はあまり聞かない。それゆえ、正しい知識や情報が得られにくいというのも事実だ。症状がありながらも自覚がない人や、知識が乏しいゆえに知らずのうちに症状を悪化させてしまっている人も少なくないだろう。しかし、それどころか「もっと大きな問題を抱えていることもある」と岩垂先生は注意を促す。

「痔と思って受診する患者さんの中に、大腸がんや直腸がんなど他の病気が見つかるということは少なくありません。肛門からの出血で来院した人の約8%が肛門疾患以外の疾患でした」

正しい排便習慣と衛生管理を!

そもそも痔とは、何らかの原因で肛門周辺に腫れや炎症、膿、ただれなどが起き、痛みや違和感を訴えるもの。痔は原因と症状から、便秘や下痢で肛門に負担がかかることで、肛門のクッション部分が大きくなった「痔核(じかく)」、硬い便の排せつや下痢によって肛門の上皮が裂ける「裂肛(れっこう)」、細菌感染により膿がたまる「痔瘻(じろう)」の3つに分けられる。岩垂先生は、こうした痔のすべての原因の大元は“排便習慣”にあると指摘する。

「便を無理に出そうとするから、肛門に余計な負担がかかって痔になってしまうんです。大事なのは無理のない排便をすること。“便意を感じたら出す”というのが理想的な排便で、トイレに入って3分以内に済ませるようにしたいですね」と話す。

また、一度の排便で完全に出し切ろうとするのも肛門に無理な圧力をかけるのでよくないとのこと。「朝の習慣で30分間、トイレにこもる人がいますが、便を無理に出そうとしているようなものなのでやめたほうがいい。それよりも、自然と出したいと思った時に出せるように、正しい排便習慣を身につけることが大切です」。

食生活では、食物繊維を多くとることや朝食を欠かさないことなどがポイントになるという。また、規則正しい生活や適度な運動など、正しい排便のための生活習慣も心掛けたいとのこと。

そして、生活習慣に加えて重要なのが“衛生状態”だ。当たり前だが、排便の後に肛門を清潔にしておかなければ、細菌が繁殖して痔を悪化させる原因となる。トイレットペーパーで便を拭き取る方法がもっとも手っ取り早いが、できれば便座の洗浄機能を使用して洗い流したほうがよいという。

というのも、トイレットペーパーでの拭き取りそのものが肛門に負担をかけてしまうからだ。「肛門は便が出るときは広がり、そうでないときは閉じています。そのため、肛門には細かいシワがあります。紙で拭いただけでは、その細かいシワに便をすり込む結果となってしまいます。」と岩垂先生。

また、肛門洗浄もやり過ぎは禁物。岩垂先生は「“温水洗浄便座症候群”といって、洗い過ぎが原因で炎症やかゆみを訴える患者さんもいます。洗浄機能を使う際は、圧力を強くしすぎず、肛門の中まで洗うのではなく周りの皮膚を洗うようにしましょう。そして、洗った後は乾燥させること。トイレットペーパーで拭く場合も、やさしく押し当てるような感じで水分を取り除き、擦ってはいけません」とアドバイスする。

これらのことから、痔の予防や症状の悪化を防ぐためには、おしり洗浄も不可欠なことがわかった。しかし、外出先や旅行先では必ずしも環境が整っているとは限らない。そんな時に活用したいのが“携帯用の洗浄器”だ。

業界初!使い切りタイプの携帯用おしり洗浄器

使い切りタイプの携帯用おしり洗浄器「おしりキレイ」

中でもこのほどオカモトから発売された「おしりキレイ」は、携帯用おしり洗浄器で初の使い切りタイプの商品。電源不要の手動式タイプで、中に精製水が入っていることが特徴だ。1回使い切りだが、水がない環境でも使用可能な点をメリットとしている。従来の携帯用洗浄器は、繰り返し使えて経済的な反面、「清潔感がない」「使用後の器具を持ち歩くことに抵抗がある」「音がする」「個室に入る前に水を入れなければならないので人目が気になって使いにくい」といった声も多かった。「おしりキレイ」はこうした不満にも応えた商品となっている。また、価格も1個198円(税別)前後とリーズナブルで、ドラッグストアなどでも購入できるため手に入れやすい。

そのほかにも、介護、赤ちゃんやペットのおしりケア、災害などの非常時用、海外旅行用にもおすすめだ。人目が気になるおしり洗浄を気軽に行える新商品、緊急用としてもカバンにひとつ忍ばせておいてはいかがだろうか。

(マイナビニュース広告企画:提供 オカモト株式会社)

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