高温多湿のジメジメとした今の時期、室内にどんよりとした湿気や、雨で外に洗濯物が干せなくて部屋干しした際にこもる臭いなど、室内の不快指数が高まりがち。

こうした悩みを解消するために、“機能性壁材”と呼ばれる、壁に張り付けるだけで、室内の除湿や脱臭などの機能を発揮する壁紙や建材がある。中でも部屋のインテリア性を同時に高めることもできる壁材として人気を集めているのが、LIXILから発売されている「エコカラット」シリーズだ。タイルのように壁に張り付けるだけで、主に3つの機能を発揮する。自宅の新築やリフォームを考えている人は導入を検討してみてほしい商品だ。

そこで今回は、エコカラットの製造・発売元であるLIXILで製品を担当する、同社タイル事業部タイル商品部企画グループの山地健一氏に製品の概要や実際の導入方法などを伺った。

今回お話を伺った山地健一氏

--まずはエコカラットについて、簡単に言うとどのような商品なのでしょうか?

壁を仕上げるための内装材の1つで、インテリアとしてのデザイン性と同時に機能性を発揮します。

----具体的にはどのような機能を発揮することができるのでしょうか?

機能としては3つありまして、一番大きな特徴が調湿機能です。そして2つ目が脱臭機能、さらにシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質を吸着・低減する機能があります。

エコカラットに霧吹きで水をかけると数秒で表面が乾いた

--こうした機能というのは、それぞれどのような仕組みや作用により効果がもたらされているのでしょうか?

エコカラットは、"多孔質セラミックス"と呼ばれる素材でできた壁材です。多孔質セラミックスという名の通り、エコカラットには無数の微細な孔があり、その数は、1平米で東京ドーム約11.5個分にもなります。それらの無数の孔が、室内の湿度が高い時には、余分な湿気を吸収し、逆に乾燥している時には湿気を放出します。まさに呼吸するように室内の湿度が一定に保たれるように働いてくれます。臭いや有害物質についても同じように、臭いの原因となる成分や有害物質を孔に取り入れて吸着・低減していきます。

--調湿や消臭効果を謳った壁材として、他にも壁紙やクロスにもあると思いますが、エコカラットとそれらとの明確な違いというはどういった点にありますか?

皆さんご存知の珪藻土は塗り材の一種ですが、エコカラットは壁紙やクロス同様張るタイプの壁材で、タイルのように1枚ずつ張り並べていきます。調湿機能では、同じく吸放湿性が高いとされている珪藻土に比べても5~6倍の性能があります。
また、壁紙やクロスなどと比べると、エコカラットはデザイン性やインテリア性が高いのが特徴ですね。自然素材の1つなので、室内にナチュラルな空間や高級感ある空間を演出することができます。実際、デザインで気に入っていただいて、施工される方も多いです。

寝室やトイレ、リビングに高級感を演出

--インテリア目的で導入して、その他の機能性も発揮するというのは大変付加価値が高い商品ですね。では、実際のユーザーの方はどのようなかたちで導入されることが多いのでしょうか?

導入場所で一番多いのがリビングですね、それから臭いや汚れが気になるトイレ・洗面所といった水まわりにも活用いただいています。エコカラットは、部屋の四方すべてに施工しなくても、床面積の1/4程度の広さのどこか一面に設置すれば性能を発揮します。ですので、例えばテレビ裏の壁を部分的にエコカラットに採用されるなど、部屋のアクセントとして導入されるパターンも多いです。また、玄関に設置される方も増えていますね。結露防止にとても効果的です。

エコカラットを張るだけで玄関もよりおしゃれに

--全面的に張り替えなくても部分的に導入できて、しかもしっかり効果は高いとなると、コストパフォーマンス的にも高くて導入しやすいですね。では、インテリア壁材としてのエコカラットの魅力というのは、具体的にどういった点が挙げられますか?

焼き物ですので、凸凹感であったり独特の風合いがあります。最近では間接照明を使用される方が多くなりましたが、ライトが当たると凸凹により陰影がもたらされ、雰囲気のある空間が演出できます。昼間は昼間で自然光が当たると、また違った印象にもなり、昼夜で違った空間を演出できるのも魅力だと思います。

タイルの凹凸感が独特の風合いを醸し出す

--エコカラット自体にもいろいろなバリエーションがあるのでしょうか? 種類はいくつかの中から選ぶことができるんでしょうか?

まずは基本のシリーズでは、タイルの形状や質感・柄の違いで17シリーズ展開しています。さらにその中で複数のカラーバリエーションを用意していて、現状だと63種類あります。その他にも「エコカラットプラス」という汚れにくく、お手入れがしやすい高機能タイプの商品もあり、そちらは12シリーズ42種類ご用意しています。ガラスモザイクやファブリックと組み合わせたりできるデザインパッケージといったものも展開しています。

豊富なラインナップから選ぶことができるのも魅力の1つ

--吸湿性のある壁材ということで、水や洗剤などを使った手入れは中に水分や成分を吸収してしまうのではないかとかちょっと心配なのですが、日ごろのケアはどのように行えばよいのでしょうか?

日常的なお手入れに関しては、乾いたキレイな布でサッと拭く程度ですね。手垢や鉛筆汚れなどは消しゴムで落とすことができ、通常の壁紙と変わりません。汚れが奥に入り込まないよう表面の構造が水が染み込みにくいほど微細な孔の構造になっているエコカラットプラスであれば、水拭きや洗剤を使用しての掃除も可能です。

--割れたり、掛けたり、傷が付いたりといった場合のケアはどうしたらいいのでしょうか? エコカラットを導入後に特に注意することはありますか?

焼き物ですので、硬いものがぶつかったりした衝撃には注意が必要です。大きく破損してしまった場合には、その部分のタイルを差し替えるという対応が必要ですが、ちょっとした傷であれば専用のシーリング材で補修が可能です。一方で、静電気が起きにくく、表面が帯電しにくいという特長があります。つまり壁紙よりもホコリが付着しにくく、日焼けも起こりにくくて壁紙よりも耐久性に優れていますね。

ホコリがたまりがちなテレビの裏も清潔に保つことができる

--最近では自分でDIYで壁紙やタイル張りなどを行う人も増えていますが、エコカラットは自身で設置できるものなのでしょうか? 商品は普通のお店でも買うことができますか?

一部ホームセンターでも取り扱っていますので、材料をご購入いただければもちろん可能です。ただし、タイル張りの施工となりますので、慣れた方でないときれいに仕上げることはなかなか難しいと思います。プロにお願いすれば、リビングの壁一面に張る場合でも、実は1日あれば完成します。

--では実際にプロに設置をお願いするにはどうしたらいいのでしょうか? プロセスを簡単に教えてください。

まずは近くの工務店や内装業者さんを訪ねて、希望等を伝えて見積もりを依頼するというのが流れの最初になります。下見が必要な場合は、業者の方が自宅を訪問します。それで見積もり内容を納得したら実際に発注し、施工という流れになります。弊社でも「LIXIL リフォームネットワーク」というリフォーム会社を全国に展開していますので、そちらにご依頼いただくことが可能です。

--エコカラットを設置する費用というのはだいたいどれくらいになるんでしょうか? 目安がわかれば教えてください。

工務店や内装業者さんにお願いする場合は、工事費や出張費用なども必要ですので、一概には難しいのですが、材料費そのものですと、1平米あたりの単価は5,000~1万円程度になります。ですので、施工面積×単価に追加して、工事・出張費となります。

--エコカラットを特にお勧めしたい人や住宅というのはありますか?

カタログを見ながら商品を解説する山地氏

結露が気になるご自宅に特にお勧めですね。古い住宅をリノベーションした場合に、特にマンションですと露を防止するサッシなどを設置したくても、管理組合の規約の問題やサッシの規格違いで、簡単に導入できなかったりすることがあるのですが、エコカラットであれば結露防止策として簡単に導入ができます。さきほどもご説明した通り、目安として床の面積の1/4程度にエコカラットを張ると結露が解消できます。また最近では、洗濯物を部屋干ししているご家庭が多いと思うのですが、そういった場合にも部屋の調湿をしてくれるのでエコカラットは有効だと言えます。室内の機能性とデザイン性を手軽にアップできる内装材として、賃貸物件のオーナーさんで導入される方も増えていますね。

室内の調湿、脱臭、有害物質の低減という3つの機能に加えて、高級感あるオシャレな空間演出という“一石四鳥”の効果を発揮することが可能なエコカラット。今回お話を伺った限りでは、耐久性やお手入れといった面でも他の壁材よりも優位性があるようだ。今後、自宅の新築やリフォームを予定している人は、エコカラットの導入を検討してみてはいかがだろうか。

(マイナビニュース広告企画:提供 エコカラット)

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