信用金庫といえば、地域密着型の金融機関の代表的な存在。地域のお祭りやイベント、社会奉仕活動などでは必ずといっていいほど信用金庫の名前を見かけるが、その関わり方は他業種の企業とはひと味異なる印象だ。

「信用金庫社会貢献賞」とは!?

信用金庫は地域社会と密な関係を築き上げながら事業を展開している金融機関だ。おのずと営業エリアでの社会貢献にも積極的で、環境保全や社会福祉、金融教育支援、高齢化社会への対応のほか、東日本大震災からの復興支援、地域活性化など、地域に根ざした多岐にわたる取り組みを行っている。そうした地域に対する真摯な姿勢をより世間一般に広くアピールし、信用金庫への理解を深めるため、平成9年、「信用金庫社会貢献賞」が創設された。

第18回「信用金庫社会貢献賞」受賞活動
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今回の第18回「信用金庫社会貢献賞」には過去最多の559件の応募があったという。このうち受賞活動を代表する「会長賞」には、城北信用金庫(東京都)による「北区赤羽地区の活性化」が選ばれた。そこで、同金庫の常務理事の柴田敏彦さんに、信用金庫と地域の密な関係について話を伺った。

赤羽地区の活性化に貢献

城北信用金庫は大正10年の創業以来、北区、荒川区、足立区といった東京都北部、並びに埼玉県南部を中心とするエリアで活動してきた。

中でも赤羽は北区の交通・商業の中心地だが、同金庫は古くからその地域活動に関わってきた。例えば毎年秋に行われる赤羽地区最大のイベント「赤羽馬鹿祭り」には昭和31年の第1回から60回にわたり、地元の方々と共に運営に携わっているそうだ。

「信用金庫の地域貢献といえば、『赤羽馬鹿祭り』などの既に存在する行事に参加するのが中心でした。しかしながら、それではどうしても受け身の地域貢献となってしまいます。もっと私たちから積極的に働きかけて地域そのものをプロデュースしようと、近年、赤羽地区で新しい取り組みを展開してきました」

地域にもっと深く入り込もう。そう考えた同金庫では、平成25年、北区花火会において「地域参加型ファッションショー」を企画。準備や当日の進行もふくめて、運営のすべてを職員が行い、地域のファッション店との協賛やショーに出演する地域住民の募集なども手掛けた。また、東京・赤羽ハーフマラソンにはゼッケン等を提供するほか、職員も参加するなどして、イベントそのものを主体的に盛り上げている。そうした積み重ねの結果、職員が地域住民から頼りにされる近しい存在となってきたそうだ。

地域に特化しているからこそ、地域と本気で向き合っている。

こうした活動の多くは、同金庫のコミュニケーション開発事業部が中心となって展開しているとのこと。金融の枠に捉われず、地域に貢献していくというのがその目的で、花火会でのファッションショーも、同事業部の女性職員の発案で行われた。

赤羽という枠を取り払っても、同金庫は実に様々な活動を行っている。ある支店では地域の子どもたちに向けて絵画教室や夏休み日帰り教室などを開催したり、営業エリア内にあるJOC(日本オリンピック委員会)運営の「アスナビ」を通して、アスリートの採用などにも取り組んだりしている。更に広い意味での社会貢献をするべく、震災孤児の支援や、アフリカのモーリタニア、南太平洋のサモアへの文具提供に携わるなど、多岐にわたる地域貢献活動を行っている。

城北信用金庫は何故ここまで積極的に地域貢献をしているのか? その背景には信用金庫が文字通りの地域密着型金融機関であり、地域と共生関係にある点が挙げられる。

「万が一、地域に元気がなくなってしまった場合、メガバンクなどは全国展開しているので他地域で頑張ればいいという考え方ができますが、地域に根差して営業している信用金庫の場合は生き残ることが大変になります。だからこそ、私たちは地域とともに発展しようとしているのです」 柴田さんはそう力強く話す。

信用金庫の本業そのものが地域貢献

柴田さんは信用金庫の"本業"そのものが、地域貢献であるとも力説する。実際、主たる顧客である中小企業との関わり方を見ても、預金や貸付といった金融面の支援のみならず、財務面をサポートする経営コンサルタント的な動きにも取り組んでいる。地域に密着した中小企業の一つひとつが活性化すれば、おのずと地域全体に活気が生まれていくものだ。その点を実感として理解しているからこそ、信用金庫はあらゆる角度からの支援を実践しているのである。

「行政ともネットワークが有りますので、信用金庫が中心となって地域全体を巻き込んだ新しい価値を作り上げることも不可能ではありません。地域貢献活動というと特別な取り組みとのイメージを持たれがちですが、信用金庫の日々の業務自体が地域の活性化や問題解決、人と人との繋がりの醸成に貢献できていると自負しています」

現在、信用金庫は全国7,451店(平成26年3月末)、預金残高も128兆602億円(同)と、まさに地域社会をがっちりと支え続けている。これを機会に改めて信用金庫に着目したい。

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photograph = Yui Kanai

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