いつからだろう、コンポで音楽を聴かなくなったのは。学生のころは、一人暮らしの狭い部屋にも関わらずコンポを設置し、毎日のようにお気に入りのCDをかけていた。それが今は、コンポどころかCDを再生するプレーヤーすら置いていない始末である。別に音楽を聴かなくなったわけではない。むしろ今でも仕事の合間、リラックスするのに音楽は必須なのだ。

じゃあどうして再生機器がないのかというと、mp3の音源をPCやスマートフォンで聴いているからだ。音質に不満がないわけではなかったが、慣れとは恐ろしいもので、今ではすっかりチープな音が当たり前になってしまった。きっと、筆者と同じようなライススタイルに変わっていった独身男性も多いのではないだろうか。

そうやって今の環境に特に不満もなく過ごしてきたのだが、ここのところのハイレゾブームのおかげで、再び「音質」が気になるようになってきた。そりゃあ音が良いに越したことはない。しかし、一度コンポもスピーカーも処分してしまった身としては、今さら仰々しく場所を取るオーディオ機材に手を出すのはハードルが高い。一人暮らしの男性は6~8畳程度の1Kに住んでいる人も多いだろうから、この気持ちはわかってもらえるだろう。

そんな筆者の気持ちを察したかのように(?)、ティアックから非常に魅力的なオーディオ製品が登場した。コンパクトなボディながら高音質で、USBオーディオ入力やBluetoothによるワイヤレス入力も可能という使い勝手の良さが光るティアックのReferenceシリーズ「HR-S101」である。

ティアック Referenceシリーズ「HR-S101」

今回、ティアック 企画・販売促進課の吉田穣氏にHR-S101のオススメポイントを伺った。さっそく、一人暮らしの出戻りオーディオ初心者が感じた製品の魅力をお伝えしていこう。

一人暮らしにぴったりのサイズと性能

HR-S101は、最大PCM 192kHz/24bit対応のUSB DACやアンプを備えたメインユニットと、ステレオスピーカーで構成するマイクロコンポ。メインユニットのキャビネットは幅182×高さ53×奥行き191mm、セットのスピーカーは幅116×高さ182×奥行き167mmと、かなり小さくまとめられている。

コンパクトとはいえ、機能面も充実。メインユニットのパワーアンプには高効率Class-Dアンプを採用し、ファンレス設計ながら26W+26Wという出力を実現している。また、DSDは非サポートながら最大192kHz/24bitの音源に対応しており、ハイレゾ再生も可能だ。USBのほかにも、光デジタル音声入力×2、アナログ音声入力(ステレオミニ)×1も装備しているため、PCのみならずテレビやビデオレコーダーも接続できる。

左右のスピーカーとキャビネットがHR-S101だ。モニターの横に並んだ実物を見ると、よりそのコンパクトさがわかる

初めてHR-S101の現物を見た瞬間、まず驚いたのがそのコンパクトさだ。小さい小さいとは聞いていたが、思わず「小さっ」と叫んでしまったほど。これなら一人暮らしの狭い部屋にも無理なく置けるだろう。

近くで見ても、実に高級感のある外観だ。スピーカーの天板には艶が美しい木目の板が使われており、キャビネットもアルミ削り出し。ローレットが高級感を演出している。本製品の価格は5万円程度で、この手のオーディオ製品としてはもっとも安価なエントリークラスなのだが、とてもそうは思えないほどのクオリティの高さである。

アルミ削り出しで高級感のある仕上がり

本物の木を使った突板の仕上げ

「通常、このクラスの製品ですと、天板に木目の塩ビシートを貼り付けていることが多いのですが、それではどうしても高級感が出にくいんです。本製品では突板という仕上げになっていて、本物の木を薄くカットしたものを貼り付けた上に塗装を繰り返して艶を出しています。これにより木の感覚が出るようにしました」(吉田氏)

なるほど、この高級感は本物の木を使用しているからこそか。エントリーモデルとはいえ、オーディオ初心者にとって5万円はポンと出せる額ではない。だからこそ、買ったからには単純に音質だけでなく、所有感や満足感が欲しいのだ。本製品の質感の高さは、そんなユーザーのニーズを十分に満たすものだろう。

アンプは縦位置で使うもよし

横位置で使うもよし

しかし、オーディオといえば、とにかく大きくて高価な方が音が良いというイメージがあるのだが、このサイズの音質はどうなのだろうか。

そんな不安は、音を鳴らした瞬間にかき消えた。低域から高域まで、実にクリアな音で、素人の筆者の耳にもハッキリと良さが伝わってくるのだ。さすがは放送局などに業務用の音響機器を提供している老舗メーカー、ティアックである。

ティアック 企画・販売促進課の吉田氏

アンプにはUSBオーディオ入力に対応したUSB端子を搭載しているので、パソコンからUSBケーブルを経由しPCM 192kHz/24bitまでのハイレゾ音源の入力が可能だ。

「しかし、エントリーモデルであるHR-S101のコンセプトは、オーディオの世界へのハードルを下げること。ハイレゾ対応をあまり強く打ち出していないのもそのためなんです」(吉田氏)

「良い音で聴きたい。でもオーディオって何となくハードルが高そうで……」と尻込みしている筆者のようなユーザーを優しく後押ししてくれる本製品。初心者にとっては十分な音質ではあるが、もっと音質にこだわりたくなった人には、ティアックがちゃんと上位モデルを用意してくれている。

初心者向けだからこその機能がアツい!

初心者向けだからこその便利な機能も多い。たとえば筆者が感心したのは、USBとBluetoothという二つの入力に対応していること。箱から出したら、特にややこしい設定などは必要なく、MacのPCであればつなげるだけ(Windows PCの場合はドライバのインストールが必要)、あるいはスマホとペアリングすればOKなのだ。難しいセットアップが必要ないのは初心者としては本当にありがたい。PCやスマホに入っている音源を簡単手軽に再生できるというのがイマドキな感じである。

気軽にテレビと一緒に使えるのもHR-S101の優れたところ

また、液晶TVとも簡単に接続できるのは好印象だ。もしも今後、オーディオに本格的にハマって高級な機材に入れ替えたとしても、HR-S101はTV用に使うことができるというわけだ。もちろん、最初からTV用に買うのもあり。ゲームや映画などを高音質で楽しめるし、スタイリッシュな見た目はインテリアとしてもぴったりだ。誰かを部屋に呼んだとき、HR-S101がさりげなく置いてあったら実にかっこいい。高級オーディオほどのやりすぎ感もなく、それでいて音にはこだわっている感じも出て、個人的にはちょうどいいオシャレ感だと思う。

コンパクトながらサブウーハーのアウト端子を装備している

それから、サブウーハーのアウト端子を搭載しているのもすごいところ。これを使うとどうなるかというと、TVのサウンドを簡単に2.1chサウンドにグレードアップすることができるのだ。これで、映画などのサウンドの迫力をグッと増すことができる。自宅で映画を見る機会の多い筆者はぜひ導入してみたい。

「理想は5.1chかもしれませんが、さすがに一人暮らしで5個もスピーカーを置けませんよね(笑)。2.1chなら一人暮らしでも現実です。これだけコンパクトで、サブウーハーのアウト端子を備えている製品は他にはなかなかありません。最小サイズのミニシアターコンポとして使っていただけます」(担当者)

もうひとつ、気に入った機能が、TVと接続した際に自動的にパワーをオン・オフしてくれるというものだ。常に電源をつけっぱなしにしていると電気代などが気になるし、かといっていちいちテレビをつけたり消したりするたびにHR-S101の電源を入り切りするのも面倒くさい。

そこでHR-S101は、TVの電源をオンにすることで送られてくる光信号を検知し、パワーをオンに、逆に光信号が途絶えると3分後に本体がスタンバイ状態に移行する機能が取り入れられた。細かい部分だが、こうした積み重ねが使い勝手に大きな影響を及ぼすことをよくわかっている。

自動でパワーをオン・オフする機能も

HR-S101は、コンパクトなサイズと音質、価格と機能性のすべてを高次元で両立させた究極のエントリーモデルに仕上がっていた。スピーカーとアンプがオールインワンでセットになって5万円程度なら、初心者にもがんばれる範囲だろう。普段聴く音楽はできれば高音質な方が良い。でも一人暮らしで、大きなスピーカーは置き場所がない…… そんな人にこそ本製品を手にとってみてもらいたい。

(マイナビニュース広告企画)

[PR]提供:ティアック