3月2日より地上波全国放送、ジャパネットたかた専門チャンネル内で放映されているジャパネットたかたの新企業CM、すでに目にした方も多いと思うが、優しさやぬくもりを感じる楽曲、飾らない美しさや被写体の感情をそのまま切り取った印象深い写真が映し出される、シンプルな構成ながらも強いメッセージを発した作品に仕上がっている。

通販番組のイメージとは異なる、情緒あふれる "作品" に

ジャパネットたかたといえば、明朗快活で元気や興味心をくすぐる映像や番組を思い浮かべる読者も多いかと思う。先だって社長職から退いた高田明氏の名調子で様々な商品を提供してきた通販番組しかり、マスコットキャラクター「Mr.J」が登場する一度聴いたら一発でそのフレーズを覚えてしまうテーマソングしかり、"陽気さ" や "親しみやすさ" が印象的だった。しかし、今回の新 企業CMは、これまでのイメージとはテイストを異にし、人情味にあふれ、心の琴線に触れる作品となっている。本稿では、関係者への取材を通じて見えてきた、新生ジャパネットの新企業CMに込めた想いを紐解いていきたい。

3月2日より放映が開始されたジャパネットたかたの新企業CMのワンシーン (動画はこちら)

初心忘るべからず - 創業の精神を新企業CMに反映

現在、さまざまなメディアを駆使しながら通信販売の雄として知られているジャパネットたかただが、意外なことに創業時は小さなカメラ販売店だった。前社長である高田明氏は実父の経営するカメラ販売店に入社し、その後グループから分離独立して「株式会社たかた」を設立。ラジオから始まり、テレビ、カタログ、折り込みチラシ、インターネットなどのメディアミックスショッピングを展開。1999年に現在の「ジャパネットたかた」へと社名が変更された。

商品の仕入れからアフターフォローまで責任を持つ「自前主義」と、メディアミックス体制によりお客様のニーズに応えるスタイルで事業を展開するジャパネットたかた。今回、新企業CMで写真が用いられているのは、そういった「佐世保のカメラ屋さん」からスタートした社の歴史への大切な想いがあるのだろう。

ハイトーン&ハイテンションでおなじみの前社長高田明氏の若かりし頃のスナップ。今ではほとんど見かけることがなくなった「カラープリント特急○○分仕上げ」のメッセージが懐かしい

新企業CM内で映し出される写真は、2014年9~10月に開催された「みらいに残す フォト&メッセージコンテスト」の入選作品の中から選定されたものが使用されている。

「写真や映像で思い出を残すこと」の素晴らしさを世に発信したい、そして多くの人々にその良さを実感してもらいたいというコンセプトで実施されたコンテストには、約1万1500点にも及ぶ作品の応募があり、審査員を務めたシンガーソングライターのさだまさし氏、写真家の阿部秀之氏、高田明氏は受賞作品の選定に苦心したそうだ。

「本当にどの写真も素晴らしくて選ぶのがおこがましいと思いながら、最終的には好きな写真を選ばせてもらった」と審査を終えて心境を述べたさだまさし氏。“今この瞬間”を切り取った作品、様々なカタチで家族や友人との絆を描いた作品など、まさに未来に残したい宝物が多く集まったのだ。

「みらいに残す フォト&メッセージコンテスト」のWebサイト

審査はまさに真剣そのもの。一瞬を切り出し、さらに未来にも残るといった写真の持つ力や素晴らしさを発信し続けてきたジャパネットならではのコンテストと言えよう

同コンテスト グランプリ受賞作品「夫婦の田植え桜」

さだまさし賞受賞作品「生きたい」

阿部秀之賞受賞作品「東京五輪目指してもいいですか?」

高田明賞受賞作品「理想のカップル」

さだまさし氏の楽曲にのせて伝えたい、ジャパネットたかたの想い

新企業CMで未来に残したい写真とともに流れるBGMは、前述したコンテストの審査員を務めたさだまさし氏が作詞作曲を担当している。同社は今回、「今の一瞬、一瞬の何気ない一枚」が、未来には「かけがえのない一枚に変化する」……そういった写真に込められた想いを言葉として紡げるアーティストに、楽曲という形で表現することを依頼したのだ。

この楽曲には、実際に作品の審査を担当したさだまさし氏であるからこそ生まれたインスピレーションが反映されていることは想像に難くない。挿入曲『みらいへ』には、「今の一瞬が未来につながっていく」という優しくも強いメッセージが読み取れる。

入選作品に写る「今」をストレートに見せることで、「今を楽しむこと」「今を大切にすること」が未来につながる ── 「今の一瞬を大切にしよう」と感じてもらいたい。それはジャパネットグループの経営理念 "「今を生きる楽しさ」を!" のスローガンにも通じている。「今」が生み出す人の温かさやつながりを大切に、新しい「今」にチャレンジしていく。新企業CMには、そういった企業メッセージが込められていたのだ。

今回は、楽曲制作にまつわるエピソードや、どのような想いや情景を思い浮かべながら『みらいへ』が生まれたのか、この曲で伝えたいことは何か……ここでは、さだまさし氏からのメッセージもお伝えしたいと思う。

さだまさし氏に直撃! 新企業CMの挿入曲『みらいへ』に込められた想いとは?

フォトコンテストの審査員を引き受け、ジャパネットたかた新企業CMの挿入曲として楽曲『みらいへ』を制作、提供したさだまさし氏。ジャパネットたかたとのつながり、楽曲『みらいへ』に込められた想いを伺いました。

――フォトコンテストの審査員を引き受け、楽曲を提供することになった背景は?
もともと同郷の偉大な経営者として高田明さんを尊敬しておりましたが、この度のフォトコンテストでお声掛けいただき、企画内容に賛同して参加させていただきました。

――楽曲『みらいへ』を創作するにあたって、もっとも気を配ったことは?
高田明さんの「今の一瞬を大切に、人々の絆やぬくもりを明日につないでいきたい」という想いにとても共感しました。『みらいへ』は、その共感をそのまま歌にしたものです。ですので、創作に関して苦労はありませんでした。僕が歌ってきたテーマと一致していたからです。

――なるほど。では、楽曲制作の際にさださんはどのような情景を思い浮かべ創作されたのでしょうか?
入賞した作品を眺めながら皆さんの活き活きした毎日や、人々のささやかな幸せ、写真に映し出された笑顔を表現したつもりです。

――楽曲『みらいへ』の歌詞に「絆」というキーワードが登場していますが、さださんにとって「絆」とはなんですか?
糸を半分ずつより合わせて「絆」になるのだな、と文字を見て思います。人と人とのつながりは、自分中心では築けません。いつも自分は半分、あなたも半分、という気持ちで糸をつないでいきたいですね。僕にとっては「客席のあなた」こそ最大の友、と言えますね。

――先ほど高田明さんを「同郷の偉大な経営者」と表現していましたが、そのほかに、ジャパネットたかたとはどのような絆が?
まず、同郷という親しみがあります。ショッピングでの故郷訛(なま)りの温かさにいつも癒やされてきました。ある意味で故郷のひとつなのかもしれませんね。また、僕はジャパネットユーザーのひとりです。実はネット会員にもなっているんですよ。最近では電子辞書を買いました(笑)。これからも、どうぞすてきな商品の提供をよろしく!

――同じ長崎県に縁があり、故郷訛(なま)りに癒やされる。すてきなつながりですね。しかも、ジャパネットを利用されている様子。ひとりのジャパネットファンとして、完成した新企業CMをご覧になった感想をお聞かせください。
温かいCMになったと思います。フォトコンテストの写真は、楽曲制作の最高の応援団となってくれました。そうして誕生した自分の歌を大切に使っていただき感謝しています。

――最後に、さださんがこの『みらいへ』で伝えたい想いを教えてください。
今日一日を大切に生きることが、自分の「みらい」を素晴らしいものにするということ。みらいは「今日が作る」ということですね。小さな人生を一所懸命生きることが、豊かな「みらい」につながると信じています。

――さださん、ありがとうございました。

(マイナビニュース広告企画)

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