初めての妊娠では、誰でも不安がいっぱい。周囲の人はいろいろアドバイスをくれるけれど、同じことでも人によって意見が違う場合も。「これってホントに正しいの?」、「どっちが正解?」と迷うこと、悩むことが多いのではないでしょうか。多すぎる情報に振り回されてしまわないよう、早い段階で正しい知識を知っておきたいところですよね。

今回マイナビニュースでは、妊娠中の人や妊娠希望者さんたちに、「妊娠にまつわる疑問」をアンケート調査。産婦人科医の善方裕美先生に、みんなの疑問に答えていただきました!

善方裕美 医師

善方裕美 医師

日本産婦人科学会専門医、日本女子医学会専門医 1993年高知医科大学を卒業。神奈川県横浜市港北区小机にて「よしかた産婦人科・副院長」を務める。また、横浜市立大学産婦人科にて、女性健康外来、成人病予防外来も担当。自身も3人の子どもを持つ現役のワーキング・ママでもある。

主な著書・監修書籍
『マタニティ&ベビーピラティス―ママになってもエクササイズ!(小学館)』
『だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調(主婦の友社)』
『0~6歳 はじめての女の子の育児(ナツメ社)』など


現在は、エコー(超音波)による検査技術の発達により、妊娠中から赤ちゃんの性別がある程度判別できるようになりました。しかしエコー検査がなかった昔は、赤ちゃんの性別は生まれてくるまでわかりませんでしたから、人々は妊娠しているお母さんの体型や顔つきから、何とかして赤ちゃんの性別を読み取ろうとしていたようです。

今でも、お母さんのお腹が前に出てくると男の子で横に広がると女の子、顔つきがきつくなると男の子、などと言う人がいますが、残念ながらこれらの言い伝えには、まったく科学的根拠はありません。とは言え性別を言い当てようとする人は、きっと赤ちゃんの誕生を楽しみにしているからこそ声をかけてくれたはず。ズバリと否定すると角が立つこともあるので、「そうかもしれないですね」と占い感覚でいっしょに楽しむといいのではないでしょうか。


妊娠中であっても、体重管理や筋力アップ、またリフレッシュのために適度な運動をすることが望ましいとされています。妊娠中に体重が大幅に増加して産道に脂肪がつくと難産になりやすいので、適度な運動で体重をコントロールすることは、安産にもつながります。また、運動によって筋力を落とさないようにしておくことも安産への道であり、産後のからだ戻しにも大変効果的です。ただし妊娠初期は胎盤が完成しておらず流産しやすい時期なので、激しい運動は禁物。運動するなら、日常生活の範囲内の散歩程度にしておきましょう。

妊娠中におすすめしたい運動は『有酸素運動』と言って、しっかり呼吸をして体に酸素を取り入ればならおこなう運動です。代表的なものはウォーキング。だらだら歩くのではなく、運動に適したシューズを履いて姿勢を気にしながら腕を振って歩くようなウォーキングが良いでしょう。有酸素運動にはほかに、マタニティビクス・ヨガ・スイミングなどがあります。かかりつけの産院が開いている講座に参加すると、助産師や医師の指導を受けながら体を動かせるので安心です。

ちなみに無酸素運動とは息を止めてダッシュで走るようなスポーツを指します。テニスやバスケットボールなどがこの運動で、妊娠中はおすすめできません。運動を始めるなら妊娠5か月【16週】以降の安定期からにしましょう。ただし、切迫早産などの異常がある場合はできませんので、運動して良いかどうかを医師に相談の上おこなってください。


コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、胎盤を通過しやすく、妊娠中にカフェインを摂取するとお腹の赤ちゃんにも移行すると考えられています。大量にカフェインを摂取した場合、流産や早産、発育不全など赤ちゃんに悪影響を及ぼすという説もあります。

しかしそれは、あくまで大量に摂取した場合。1日にコーヒー2、3杯程度までなら、赤ちゃんに影響が出ることはあまり考えられません。心配なら控えるに越したことはありませんが、我慢してストレスになるくらいなら、限度を決めて楽しんだほうがいいと思います。その際、カフェオレにしたりカフェインレスのものを選んだりして、カフェインの量を減らす工夫をするとより安心ですね。

ただカフェインは、お母さんの体自体に影響を及ぼすこともあります。妊娠中は鉄分が不足しがちですが、カフェインにはその鉄分の吸収を妨げる作用があるのです。検診で貧血(鉄欠乏性貧血)を指摘された場合は、コーヒーや紅茶は控えたほうがいいでしょう。


妊娠中は赤ちゃんの体や細胞をつくるために、たくさんの栄養素が必要になります。疑問3にも登場した鉄分のほか、カルシウム、亜鉛、葉酸は、妊娠中の女性には特に必要かつ不足しがちな栄養素とされています。 葉酸は、細胞の増殖や臓器の形成に不可欠な上、赤ちゃんの先天異常である二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する栄養素です。葉酸は、ビタミンB群の一種で、ほうれん草などの緑黄色野菜や果物などに多く含まれています。厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2010年版)」によると、妊婦は食事から480μgの葉酸をとることが推奨されています。

しかし、葉酸は水に溶けやすく熱に弱いため、食事から十分な量を摂取することが難しい栄養素です。葉酸をできるだけ多く含む食事を心がけるとともに、サプリメントで補うことが有効と言えるでしょう。

妊娠中に不足しがちな栄養素が一度に摂取できる!ピジョン「葉酸カルシウムプラス」

ピジョンの「葉酸カルシウムプラス 60粒入り」は、赤ちゃんの発育を助けてくれる栄養素「葉酸」のほか、鉄分、カルシウムなど妊娠中に不足しがちな栄養素を一度にとれるサプリメント。

1日2粒で、カルシウム155mg、葉酸400μg、鉄分10mgが摂取できます。

ところで「葉酸が大切」ってよく聞くけど…?

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