古くからPCやPCに関わるさまざまなパーツを製造し、世に送り出してきたGIGABYTE。その技術力と経験は2014年現在も健在で、いまなお数々の鉄板マザーボードを発表し続けている。現在は「G1.ゲーミング」シリーズ、「Ultra Durable」シリーズ、「OC」シリーズというユーザーのニーズに合わせた3つのラインを用意。仕様によって細かく分けられた製品群には、きっと求める用件にピッタリのマザーボードがあるはずだ。

しかしラインナップが充実しているということは、そのぶん製品数も多いということでもあり、マザーボード選びに迷ってしまう方も少なくないはず。そこで今回は、マイナビ編集部のお勧めマザーボードをシリーズごとに3機種ピックアップしてみることにした。マザーボード購入の参考にしていただければうれしい。

ゲームに特化したオーディオやNICを備える「G1.ゲーミング」シリーズ

ゲームをプレイするユーザーに向けて設計された「G1.ゲーミング」シリーズ。パッケージにはGIGABYTEのグラフィックスカードでおなじみの"瞳"のロゴマークが使用されており、イメージの統一が図られている。イメージカラーはレッド。

このG1.ゲーミングシリーズに共通した特徴は、ゲームを快適にプレイできるオーディオとネットワーク機能だ。オーディオチップは上位モデルでCreativeの「Sound Core3D」を、その他のモデルではRealtekの最新チップ「ALC1150」を搭載。デジタルノイズを防止するオーディオガードなどによって音質を高める工夫が施されている。LANコントローラにはQualcommの「Atheros Killer E2200」を採用。オンラインゲームやゲーム動画配信向けに帯域を最適化することで遅延を防ぎ、快適にゲームをプレイできる。なお上位モデルではIntelの「I-218V」も搭載されているため、環境に合わせて使い分けも可能だ。

・お勧めランキング 1位「GA-Z97X-Gaming 3

G1.ゲーミングシリーズで一番のお勧めモデルは「GA-Z97X-Gaming 3」。チップセットにIntel Z97 Expressを採用し、"Devil's Canyon"こと「Core i7-4790K」や"Haswell Refresh"などのLGA1150に対応したCPUを搭載できる。

GA-Z97X-Gaming 3

ATXフォームファクタを採用しているため拡張スロットに余裕があり、またハイエンドグラフィックスカードを搭載してもエアフローをしっかり確保できるだろう。もちろん、10Gb/sという高速なデータ転送を行えるM.2スロットやATA Expressコネクタを備えており、将来性も高い。そしてIntel 9シリーズモデルとG1.ゲーミングシリーズの新機能を余すことなく搭載しながらも、10月現在12,000~15,000円程度の価格で購入が可能な点も魅力だ。コストパフォーマンスに優れた「GA-Z97X-Gaming 3」を選択し、その分の予算をグラフィックスカードに振り分けることで快適なゲームPCを組み上げることができる。

・お勧めランキング 2位「GA-Z97N-Gaming 5

コンパクトなゲーミングPCを作るなら「GA-Z97N-Gaming 5」が狙い目。「GA-Z97X-Gaming 3」同様、Intel Z97 Expressを搭載し、LGA1150に対応したCPUを利用できるモデルだが、最大の特徴はフォームファクタがMini-ITXである点だ。

GA-Z97N-Gaming 5

Mini-ITXの小さなスペースに、G1.ゲーミングシリーズに求められるハイクオリティなサウンドやオーディオ機能を凝縮。さらに小型ならではの可搬性を活かすべく、IEEE802.11ac 867MbpsのデュアルバンドWi-FiとBluetooth 4.0を搭載している。もちろんオーバークロックにも対応しているため、小型PCという制約の中で最高のパフォーマンスを狙うこともできる。10月現在の価格は18,000~20,000円程度。質の良い小型ケースと合わせて、ゲームに特化した省スペースPCを組みたい人にお勧めしたいモデルだ。

・お勧めランキング 3位「GA-X99-Gaming 5

将来を見据えたハイエンドゲーミングPCを目指すなら「GA-X99-Gaming 5」を使ってみよう。チップセットにIntel X99 Expressを採用したこのモデルは、Intel初のコンシューマデスクトップ向け8コアCPU「Core i7-5960X Extreme Edition」や6コアCPU「Core i7-5930K」、「Core i7-5820K」を搭載できるハイエンドプラットフォームだ。

GA-X99-Gaming 5

またPCI-Express3.0のレーン数が5960X/5930Kでは40レーン、「Core i7-5820K」では28レーンと豊富なため、NVIDIA SLIやAMD CrossFireといったマルチグラフィックスの本領を発揮させることができる。さらに最新のメモリ規格であるDDR4に対応し、クアッドチャネルで動作させることが可能。最新技術を駆使した最高峰のゲーミングPCを構築できる。価格は10月現在33,000~35,000円程度と若干高めで、またCPUやDDR4メモリの価格も他のプラットフォームに比べると高価ではある。だが、メインストリームから頭一つ抜けたその性能は、パフォーマンスを必要とするユーザーを満足させてくれるはずだ。