11月1日から公開される映画『新SとM 劇場版』は、累計200万部を突破した村生ミオの大ヒットコミックが原作のエロティック・サスペンス。家族の絆を壊され、誠(井田國彦)への恨みに燃える沙耶(川村りか)の復讐劇は前作で幕を閉じたが、今度はなんと誠の妻・佐和子(宮内知美)が夫への不信から危険な世界へと足を踏み入れていく……。ひと筋縄ではいかないハードコアなテーマに堂々と向き合い、文字通りカラダを張って熱演した主演女優の川村りかと宮内知美に「悪女」をテーマに話を聞いた。

女優の川村りか(左)と宮内知美

――まずは二人が考える「悪女」のイメージについて教えて下さい。

宮内「やっぱり男性をたぶらかす的なことでしょうね」

川村「人を蹴落としてでも上に行くために女の武器を使うとか」

宮内「相手に対して気がないのに、気があるそぶりを見せてお金を巻き上げるとか(笑)」

川村「怖~い(笑)」

宮内「もしそういったことを無意識のうちにしてしまっているとしたら、悪意がない分、悪女なのかもしれないですね」

――今回、マイナビニュースでは悪女に関するアンケートを実施しましたが、男女それぞれアンケートの回答を見た感想をお聞かせ下さい。

川村「男性はやっぱりボディタッチに関する意見が多いですよね。でも『誰にでも優しい人だった。ボディタッチがあったから勘違いした』(46歳・技術職)って言いますけど、逆に誰にでも冷たくて自分にも興味がない女性だったらイヤじゃないですか? 私は『誰にでも優しい』ってすごくいいコだと思うけど」

宮内「『実は自分の友だちが好きで近づいてきた』(28歳・SE)、これはちょっと悪女かも。あと『やたら休みの予定を聞いてくるので、気があるのかと思って食事に誘ったら“そういうつもりではない”と言われた』(41歳・自動車)とか。ややこしいですよね~(笑)」

川村「こういうケースもよく聞きますけど、『じゃあ、あなたはその子のこと本気で好きじゃなかったの?』って言いたくなりますよね。勝手に想像して勝手にショック受けてるだけなんじゃない?って。ちょっと厳しい?」

宮内「でも、海外だと、つき合う前の段階で複数の異性と同時並行してデートしたりエッチしたりするのって、文化としてOKだけど、日本だとそれは悪女として受け取られてしまうでしょうね」

――続いて女性からの回答はいかがでしょう。

川村「『つき合ってる彼氏がいても、ついついもっと良い男性がいるのではないかと考えてしまう』(33歳・事務)というのは、たぶんすべての女性に当てはまる意見だと思うんですよ」

宮内「うんうん。これが悪女だったらもう、私たちどうしよう、という感じだよね(笑)」

川村「女性の95%が悪女ですよね(笑)」

宮内「男性だって街を歩く他の女性に目移りすることだってあるし」

川村「でも、私の場合、それダメなんですよ」

宮内「どういうこと?」

川村「私と一緒にいる時に他の女性を見るのもダメだし、他の女性を『キレイ』とか『可愛い』とか言うのもNGなんです」

宮内「自分はグラビアとかに出て他の男性からいっぱい見られているのに(笑)。けど、そう言われた時、彼氏は何て答えるの?」

川村「『分かった』って」

宮内「悪女だな~(笑)。それに比べると、『嫌いな人に悪いことが起こればいいのにと思ってしまった』(27歳・金融)って、かわいい悪女だよね」

川村「かわいい!」

宮内「いずれにせよ、人の心を傷つけるのは良くないと思う」

川村「私もそう思います!」