三人称視点アクションアドベンチャーゲームを144fpsでプレイ

続いて、PC版「ウォッチドッグス」をプレイ。

こちらは、ハッキングを駆使してシカゴの街のあらゆるシステムを操り、敵を情報戦で追い詰めていく新しいタイプの三人称視点アクションアドベンチャーゲームだ。

ウォッチドッグスは、144Hzでのレンダリングと表示に対応しており、XL2420Zの性能を窺い知るには格好のタイトルだ。

なお、XL2420Zで144Hz表示を行うためにはPC側でちゃんと144Hzモードを選択しなければならない。やり方は「画面の解像度」プロパティの「詳細設定」-「モード一覧」から「1920×1080 TrueColor (32ビット) 144Hz」を選ぶだけだ。

144Hzモードの設定

ウォッチドッグス側の設定。1920×1080ドット、144Hz表示を選択

ゲーム側も設定する必要があり、ウォッチドッグスでは「オプション」-「画面表示」階層下の「リフレッシュレート」を144に設定する。「垂直同期」は画面が上下で分断されるアーティファクトを避けたいならば「オフ」ではなく「1フレーム」(オンに相当)を選択すべし。ちなみに、筆者のPCスペックでちゃんと144fpsがほぼコンスタントに出せていたので、60fps時と見え方を比較しながらプレイしてみたのだが、差は歴然。とにかくスムーズなのだ。キャラクタのアクションはもちろんだが視点移動や歩行した際の、操作に対する情景の動きが一切のカク付きが起きずスススーっとスムーズ動くのだ。

その動きたるや、映像を構成する「コマ」(フレーム)の存在を感じさせないほど。ゆっくりと動かしても、突然ダッシュしても、のキャラクタや情景がヌルヌルとスムーズに動く。こうしたハイフレームレート表示機能は、元々、ハイエンドゲーマーやプロゲーマーが、画面内の僅かな動きも的確に目で追えるように…という目的で提供が始まったのだが、この滑らかさは、一般ゲームファンにとっても「ゲーム映像がとても見やすい」というシンプルな意味合いで大きな価値があると思う。

以下はXL2420Zに対しテストパターンをスクロール表示させ、これを240Hzのハイスピード撮影を行った動画。スクロール速度は両者で変えていないのに、動きの違いがここまで現れることには驚かされる

60Hz表示

144Hz表示

それと、ウォッチドッグスは潜入(&脱出)ミッションが多いため、暗いシーンも多い。

その際には、暗部階調をブーストして暗部を見やすくする「Black eQualizer」機能が便利であった。

ただ、「そうした特殊画質モードは機能を呼び出すのが面倒」と思う人もいるかもしれない。しかし、XL2420Zの場合はそれほど面倒ではない。

OSD専用コントローラー「S.Switch」

XL2420Zには標準でマウスのようなOSD専用コントローラー「S.Switch」が付属してきて、この[1][2][3]ボタンにユーザーが作成した画像モードを登録させておけば、対応するボタンを押すと一発でその画像モードを呼び出せるのだ。なので、事前に「Black eQualizer」機能を有効化した画像モードとオフにした画像モードを登録しておき、ゲームプレイ中、暗いシーンにやってきたときに「見づらいな…」と思ったら「S.Switch」を操作して「Black eQualizer」機能有効化した画像モードを呼び出せばいいのだ。暗いシーンを脱したら、同様に「S.Switch」を操作して「Black eQualizer」機能をオフにした標準画質に戻せばいい。

標準画質

Black eQualizer=オフ。標準画質に近いのはもちろんこちら

Black eQualizer=10(ちょうど、真ん中の設定)。右側のカウンター奥の暗部がかなり見えやすい

Black eQualizer=20(最大設定)。さすがに最大設定にするとサイドが失われてしまうが、暗部はかなり見やすくなる

なお、XL2420Zには「ディスプレイパイロットソフトウェア」というサポートソフトウェアが提供されており、このソフトをつかうとことで、PCとXL2420ZとをUSB接続した際に限り、PCからの画質設定を行ったり、あるいは特定アプリケーション(ゲーム含む)の起動に連動させて特定の画像モード選択を実践することができる。このソフトもユニークで便利ではあるが、筆者個人的には「S.Switch」での操作の方が直感的で分かりやすく、気に入った。

「ディスプレイパイロットソフトウェア」の画面

既成概念を打ち砕くXL2420Zの表示品質

筆者は年季の入ったゲーム好きではあるが、ハイフレームレート表示に対応した液晶ディスプレイ製品を、みっちり使ったのは今回のXL2420Zの評価がほぼ初めての機会であった。

筆者はどちらかといえば画質重視な立場で映像機器を評価してきた感があったため「フレームレートは60fpsで十分」というような考えを漠然として持っていたのかもしれない。

今回、2つのPCゲームをプレイしたわけだが、特に144fpsでプレイできたウォッチドッグスのXL2420Zの表示品質には、そうした既成概念が打ち砕かれてしまった。

液晶テレビの残像低減技術で「補間フレーム挿入付き倍速駆動」というものがあるが、アレをより高精度に拡張したようなスムーズさなのだ。液晶テレビの「補間フレーム挿入付き倍速駆動」は、60fpsの各フレームの中間フレームを算術合成してやっているため、不自然な動きが視覚されるときがある。しかし、XL2420Zの144fps表示は、リアルにGPUがレンダリングした毎秒144コマなのでそうしたアーティファクトは起こりえないのである。正真正銘のベースバンド映像の144fpsなのだから当たり前ではあるのだが。

PS4、Xbox Oneといった最新世代の家庭用ゲーム機のゲームは仕様上最大でも60fpsどまりだ。ところが、今回プレイしたウォッチドッグスのように、家庭用ゲーム機向けに出ているタイトルでもPC版は60fpsを大きく超えるフレームレートで楽しめる。PCゲームの、この「隠れた魅力」は、XL2420Zのようなハイフレームレート表示対応の液晶ディスプレイによって引き出されるのだ。

XL2420Zは、そんなハイフレームレート表示対応の液晶ディスプレイ製品の中でも、画質面、機能面、使い勝手面においても、かなり熟成が進んだものに仕上がっている。ゲームディスプレイとしてはもちろんだが、人生最初のハイフレームレート液晶ディスプレイとしてXL2420Zはお勧めできると思う。

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