近年、家庭用のインクジェットプリンターの中でブラザーの製品が存在感を出してきている。特に、多機能なのにコストパフォーマンスが優れている点に人気があるようだ。そうした中、さらに機能を強化した製品として、新しい「PRIVIO」が登場する。その実力に迫ってみよう。

4色インクでも鮮やかで深みあるプリントを実現

ブラザーのインクジェットプリンターは、4色インクでのプリントを採用している。4色プリンターというと画質が少々劣るというイメージを持っている人もいるだろう。

そのイメージを払拭するために作られたのが「技ありインク」だ。写真を美しく見せるポイントは、明暗のコントラストをしっかりとつけて鮮やかにすることと、空や肌、髪といった印象に残る部分を特に美しく表現することだ。「技ありインク」はそうしたポイントをしっかりと押さえたもので、4色インクながら鮮やかな青や繊細な影、肌の陰影などをきちんと表現してくれる。

どのくらい美しくなったのか、今回の「技ありインク」を搭載した「DCP-J4220N」と旧機種とで同じデータをプリントした結果を比較してみよう。

一般的にプリンターの買い替えは5年程度で行う人が多いようだが、こちらはちょうどその頃のブラザーの機種と比較した画像だ。左の5年前の機種と比較すると鮮やかさの違いがはっきりとわかるだろう

もう1つの画像を紹介しよう。右が「DCP-J4220N」で、左は3年前の同等機種だから先ほどの比較よりは近年モデルとの対比になる。手前の暗い影になっている部分や、奥の繊細なグラデーションの部分を比較するとわかりやすいのだが、新機種の方が表現力があると感じられる

4色インクで美しくプリントできるということは、低コストで美しいプリントができるという意味でもある。インクの色数が増えれば消耗品コストは跳ね上がるし、交換の手間も増えるわけだ。4色で美しい、という方向へ歩んだブラザーは、コストパフォーマンスに優れているという従来までの評価に、「高画質」というさらに満足度が高まる要素を積み足したと言えるだろう。

従来の良さに多目的トレイやハガキ対応ADFをプラス

ブラザーのプリンターといえば、多機能さと使いやすさも人気がある部分だ。基本的に「DCP-J4220N」には全ての機能が引き継がれているが、あらためて各種便利機能とともに今回追加された機能も確認していこう。

まず本体サイズだが、幅480×奥行き345×高さ188mmとなっている。A3対応機としてはコンパクトで、本体重量は約10.4kgだから女性でもちょっとした移動には困らないサイズだ。

そして、ブラザーのプリンターで代々採用されている、フロントオペレーションも使いやすさのポイントだ。メインの用紙トレイはもちろん、ダイレクトメディアスロットも本体正面から利用できる。なにより、インク交換がフロントから行えるというのがいい。カバーを開けば即交換作業ができる。

A3対応機としてはコンパクトな本体は白/黒2色が用意されている

本体正面左側にあるカバーを開けると、ダイレクトメモリースロットがある

本体正面右のカバーを開けばすぐにインク交換が可能だ

「DCP-J4220N」に新たに搭載された多目的トレイは、本体背面側を開くと現れる。カセット給紙トレイにA4なら150枚、はがきなら30枚入れられる上に、多目的トレイにA4なら80枚、はがきなら50枚セットできるから、大量印刷時にも安心だ。また、昨年までのモデルにはなかった紙支えのバーがついたおかげで、A3用紙を1枚ずつ給紙する時にも手で支えている必要がなくなったのはありがたい。

本体背面の多目的トレイは大量給紙に対応

スキャナー機能では、ADFに注目したい。大量の紙をどんどんデータ化してくれるADFだが、これまではがきには対応していなかった。それが「DCP-J4220N」では、はがきも10枚までセット可能になり、年賀状などをデータ化するのに活躍してくれるようになった。カードの排紙を行うための口も増設され、なかなか使いやすい1台となっている。

はがきに対応したADFとカード排紙専用のトレイで使いやすさも大幅アップ

スマートフォンから年賀状を裏も表も作ってプリント

年賀状といえば、もらったものをスキャンするより前に、まず作ることを考えなければならない。元々、ブラザーのプリンターには年賀状作成機能が用意されている。プリンターだけでスキャンした画像などを組み合わせて年賀状が作れてしまう、という機能だ。そして今回あらたに、スマートフォンやタブレットからの年賀状作成機能が加わった。

専用のアプリ「Brother 年賀状プリント」をインストールすると、スマートフォンで撮影した写真と、あらかじめ用意されているテンプレートを選択するだけで簡単に見映えのよい年賀状が作成できてしまうのだ。もちろん、プリントはスマートフォンと「DCP-J4220N」で直接通信して行える。テンプレートは180種以上もあるから、好みにあったものが見つかるだろう。

家族の写真を散りばめた年賀状もテンプレートで楽々作成

フキダシや書き文字を使って漫画っぽく仕上げるテンプレートも楽しい

写真を使わない定番デザインのテンプレートも充実

宛名もスマートフォンの連絡先を活用して手軽に作成できる

しかも、デザインをする面だけでなく、宛名面まで作ってしまえるのがうれしい。スマートフォンのアドレス帳を引用して住所録を作成することが可能で、追加登録することもできる。つまり、年賀状の裏も表もスマートフォンからささっと作ってしまうことができるのだ。

いちいちPCを立ち上げるのが面倒臭い、スマートフォンで撮影した写真を移動させるのが億劫だ、というような人でも素敵な年賀状が作れる。しかも操作は簡単で、誰でも何度かタッチするだけで出来てしまうのだから快適だ。4色インクでも写真画質だから、仕上がる年賀状の見映えはかなりのものになる。


新機能対応機からすっぴんシンプルモデルまで幅広いラインアップ

今回紹介した「DCP-J4220N」というモデルは、PRIVIOシリーズとしては上位モデルにあたる。「DCP-J4220N」にFAX機能と名刺管理機能を加えて、ビジネス的な要素を強くした機種が「MFC-J4720N」だ。この上位2モデルが、最初に紹介した「技ありインク」対応機種となる。

ビジネス的な機能を強化した「MFC-J4720N」

スマートフォンでの年賀状作成に対応したモデルとしては、ADFからレーベル印刷にまで対応しており手差し機能不要ならばコストパフォーマンスが魅力的な多機能モデル「DCP-J957N」、自動両面対応でADFや手差し印刷も欲しかったら実用重視モデル「DCP-J757N」、ADFが不要ならば価格面の魅力が大きい「DCP-J557N」とバリエーションも豊富だ。

「DCP-J957N」

「DCP-J757N」

「DCP-J557N」

「DCP-J137N」

いわゆる各種便利機能は必要がなく、使いやすいプリンターが安価に入手できるのが最高だ、という人向けのお手頃な「SIMPLEシリーズ」として「DCP-J137N」も用意されている。

ユーザーが好みに合わせて選択できる、ラインアップの幅広さも魅力の1つだろう。そろそろ新しいプリンタが欲しいな、と考えている人はぜひチェックして欲しい。

(マイナビニュース広告企画)

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