モンスターストライク

最近、気になっているゲームがある。スマホゲームの『モンスターストライク』だ。テレビCMもよく見かけるし、知り合いでやっている人も多いし、スマホゲームランキングみたいな記事では必ずランクインしてくるゲームである。

何より、あのミクシィが運営しているというところが興味深い。こう言っちゃ何だけど、ここ数年のミクシィは、かつて「mixi」で一世を風靡していた頃の勢いをすっかり失ってしまっていた。FacebookやTwitterといった海外発のSNSにユーザーをごっそり取られて、そもそも会社は大丈夫なの? と、いちユーザーとして心配になるレベルだった。

そんなミクシィの業績がここのところ急回復しているのは、間違いなく『モンスターストライク』のおかげなのだ。じゃあ、これだけたくさんのユーザーに支持される『モンスターストライク』っていったいどんなゲームなのか。

気になったらやってみるに限る。幸い『モンスターストライク』は無料で遊べるゲームだ。さっそくGoogle Playからダウンロードしてみることにした。

『モンスターストライク』がどんなゲームなのかを一言で表すなら、"デジタル版おはじき"と言えばいいだろうか。シンプルなルールながら奥が深く、ちょっと遊んだだけで、直感的に「これ、面白い」と確信した。なるほど、伊達に巷で大ブレイクしているわけではないのだ。

俄然『モンスターストライク』に興味が湧いてきたのだが、しかしこのまま続けるのには問題がある。完全に個人的な理由で申し訳ないのだが、ただでさえいろいろなゲームに手を出していて時間がない上に、この手のゲームは無課金で遊びたい派なのだ。そうなると、モンスターが育って強くなるまでにはかなり時間がかかりそうで、サクサクと進めたい僕にとってはちょっと手を出しにくいのである。

と、そんなことをぶつくさ愚痴っていたところに、ちょうどいい情報が入ってきた。何でも、最近『モンスターストライク』の攻略本が発売されて、どうやら売れているらしいのだ。これを読んでコツをつかめば、サクサクと進めることができるんじゃないか。手っ取り早く強くなりたい僕にはまさにうってつけの一冊である。

とはいえ、今はネットで情報共有できてしまうこともあり、この手のアプリゲームの攻略本ってけっこう珍しい。本当に役に立つんでしょうかねー……なんて、半信半疑のまま買ってみたのだが、これが結果的には大正解だった。

モンスターストライク 最強攻略BOOK

こちらが『モンスターストライク』の攻略本『モンスターストライク最強攻略BOOK』(宝島社刊)だ。清々しいまでにストレートな書籍タイトルである。出版社は宝島社だが、監修はミクシィが行っており、いわば公式の攻略本。当然、データなども正確なものが載っており、モンスターのイラストなども満載で読み応えがある。

ミクシィ監修の文字が

何より驚かされたのが、この分厚さ! 見てくださいこれ、家庭用ゲーム機の大作RPG並みのページ数ですよ。そう、これこれ! 昔買ってた攻略本って、こういうのだったなぁ。

驚きの分厚さ!

攻略本を買うこと自体が久しぶりすぎてちょっと懐かしい気分に浸りつつ、ページを開いてアプリを起動! いきなり最初から攻略本情報を見ながらプレイして、一気に序盤を駆け抜ける作戦だ。ふふふ、これが大人のゲームの遊び方というものだよ。

さて、ここで『モンスターストライク』について説明しておこう。

モンスターには属性があり、敵との相性がある。特殊技の特性なども考えながらデッキを構築するのが楽しい

『モンスターストライク』では、手持ちの「モンスター」から3体を選んで自分のデッキを作り、フレンドや他のユーザーのモンスターをそこに1体加えてクエストに挑むのが基本的なゲームの流れとなる。クエストをクリアすると、お金や経験値、新たなモンスターが手に入るので、それらを使ってモンスターを強化していくのだ。クエストに挑むと消費するスタミナは、一定時間が経つと回復する。このあたりのベースとなるルールは、他のスマホゲームとほとんど一緒だ。

『モンスターストライク』が他のタイトルと違うのは、バトルの部分である。ひらたく言うと、本作のバトルは「おはじき」だ。画面を指でホールドしながら、ググっと引っ張ると矢印が出現する。指を離すと、モンスターはその方向に向かって勢い良く飛び出していく。飛び出したモンスターが敵モンスターにぶつかるとダメージを与えることができるというわけだ。また、敵だけでなく、味方のモンスターに当てることで、さまざまな特殊能力を発動することもできる。