3年前のパソコンと、今のパソコン。どれだけ性能は上がっている?

3年前といえば、Windows 7が登場してから約2年が経ち、Windows XPを使い続けるユーザーと新しいプラットフォームへ移ったユーザーが二分されていた頃だ。Windows XP派の中には、Windows Vistaの不評によって、「だから新しいOSは嫌なんだ」「使い続けてきた環境のほうが楽」などという意見を主張する者もいた。そんな情勢の中、Windows 7への移行をしないという結論に達したユーザーも多かったのではないだろうか。

しかし、ご存知の通り、時代はWindows 8.1まで進み、Windows XPは正式サポートが終結するという一大転機となっている。マシンスペックにしても、3年の月日でガラリとまではいかないが、順調に進歩しており、旧世代OS&マシンを使い続ける意義は日に日に乏しくなっているのが現状なのだ。

そこで今回は、3年前の状況を振り返りつつ、旧世代マシンと現世代マシンの差を測ってみたいと思う。

買い替えに最適のハイコストパフォーマンスモデル
マウスコンピューター「LUV MACHINES LM-iG300X3-SH」

CPU インテル Core i7-4770
メモリ 8GB ※期間限定
ストレージ プライマリ 128GB SSD/セカンダリ 500GB HDD
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX750
OS Windows 8.1 64bit
価格 9万9,800円~(税別)
モニタ ※オプション iiyama ProLite XU2390HS 1万7,900円~(税別)

CPU、ビデオカードは順調に、ストレージは劇的に変化!

3年前のデスクトップPC市場では、CPUはSandy Bridgeが大流行していた。内蔵GPUが強化され、エンコードで大きな変化を遂げたCPUは、グラフィックスカードを必須とするゲーミングマシンは別として、セカンドPCとしては最適だった。

さらにグラフィックスはNVIDIA GeForce 400~500番台が出ていた頃で、現在でこそ普通のスペックとなってしまっているが、当時としては革新的なDirectX11にハードウェア対応した点が印象的だった。

忘れてならないのはストレージで、SSDが市場に出回り始めたのがまさにこの頃だった。当時は128GBでもかなり高価で、移行するには容量も不足気味に見え、コストパフォーマンスから二の足を踏むユーザーも多かった。また、3年前といえば7月に起きたタイの大洪水を覚えている人も多いことだろう。これによってストレージベンダーの工場が集中していた地域は壊滅的ダメージを受けてしまい、HDDの供給が見るからに減っていったのを覚えている。

駆け足だが、3年前の諸事情はこれらの話だけでも、みなさんの記憶に蘇ってくるだろう。

最新のお買い得PCのベストチョイスとは?

3年前を振り返り、当時の事を思い出してもらったあとは、現在に戻ってみよう。CPUはさらに世代が進み、現在はHaswellが主流。クロック周波数というよりは、アーキテクチャやGPUを進化させることで、より使い勝手が良くなっている印象が強い。

グラフィックスは周波数、アーキテクチャ共に進化したNVIDIA GeForce700番台がメイン。最高位こそTitanに譲ったものの、現在でも最新の環境を提供してくれているGPUだ。補足だが、ここ数年の進化で特に目立つのはGPUコアの増加と並列処理化だ。いわゆるGPUコンピューティングという方向性へ向けて伸び続けている。GPUコンピューティングに対応する、例えばAdobeソフトウェアなどをよく使うのであれば、処理スピードや品質は劇的に変わるので、ヘビーユーザーはこの点にも注目しておいたほうがよい。

そして明らかに違うのは、SSDがデスクトップPCでもそれほどコストを気にせず選択できるようになってきたことだ。HDDとSSDの違いについては別の特集で様々な角度から行っているのでここでは割愛するが、近年、ストレージのコストが下がっている現状を考えれば、プライマリディスクとしては断然SSDを選んでいきたい。

また、Windows XP世代と大きな違いのひとつとして、メインメモリ量の増加が挙げられる。Windows XP世代の頃は、OSといえば32bitが主流で、64bitはあったものの各デバイスのドライバの対応が遅れ気味だったこともあって、なかなか浸透しなかった。しかし、現在では、ドライバの64bit化もほぼ完了しており、Windows 7以降、特にWindows 8以降に関しては、ほぼ64bit版が主流だ。いわずもがなだが、64bitOSの最大のメリットはメインメモリの搭載量が圧倒的に増えることにある。32bitOSでは3GB以上のメインメモリを認識できなかったので、大量に積んでも意味はなかったが、64bitOSなら積めば積むほど効率は上がるのだ。こうした背景もあって、現在は4GB以上、16GB辺りまでメインメモリを積むことはほぼ常識となりつつある。

買い替えでWindows XP世代のPCと同等の長期使用を見込むのであれば、OS込みで約10万円というのが一つのボーダーラインとなる。そんな中、今回筆者が選んだマシンは、マウスコンピューターのデスクトップPC「LUV MACHINES LM-iG300」シリーズだ。

LUV MACHINES LM-iG300X3-SH

背面

内部