"ヒト、モノ、カネ"という経営資源の中で、ヒトに関連する人事管理は給与計算と合わせて早くからICT(情報通信技術)化が進められてきた。だが、企業にとってヒトは管理するだけでなく、どう活かすかがポイントになる。したがって、最近ではICTにもヒトを活かす機能が一段と求められるようになってきた。

そうした中で、ヒトをモノやカネと同じ資源として管理するHRM(Human Resource Management)ではなく、ヒトを価値ある財産として捉えたHCM(Human Capital Management)の考え方に基づき、人事、給与、就労の3つが揃ったパッケージソリューションに特化した事業を展開しているのが、NTTデータアイテックスである。

人事戦略の推進を強力にサポートするFull Web型ソリューションを提供

セールス&マーケティング本部 営業推進部担当部長 岡部誠氏

NTTデータアイテックスは1993年の設立以来、人事管理に特化したパッケージソフトウェアとともに、制度に関する相談や適切な運用アドバイスなどを行うコンサルティング、営業、開発、カスタマイズ、導入、保守サポートといったトータルソリューションを提供している。その20年余りにわたる活動の中で培われた技術力やノウハウ、そして顧客ニーズを常に反映しながら提供し続けてきたのが、人事・給与・就労システム「PRO_STAFFシリーズ」である。同シリーズの導入実績は約2,000社に及んでいる。

その中でも、いま同社がもっとも注力しているのが、アプリケーションサーバーに「IBM WebSphere Application Server(以下、WAS)」、データベースに「IBM DB2」を採用し、Full Web化を図った「ePro_St@ff」である。

NTTデータアイテックスのセールス&マーケティング本部営業推進部担当部長、岡部誠氏はそのセールスポイントについて、「ePro_St@ffは全機能をWeb上で動かすことによりTCOを最小限に抑え、経営者層・人事総務部門・部門長・従業員それぞれが利用することで生きた"人財"情報の有効活用を実現しています。また、グループ会社管理やシェアードサービスにも適しており、組織の活性化と業務の効率化を強力に支援します」と力を込める。

グループ会社の一元管理による人材の見える化・シェアードサービス対応

6つの特長で組織の活性化と業務の効率化を強力に支援

ePro_St@ffの特長としては、次の6つが挙げられる。

1つ目は、人財の"見える化"を実現していることだ。「人的資産管理」と「戦略的な人財情報の有効活用」をコンセプトにつくられたePro_St@ffは、個人情報を保護しながら企業戦略に基づく分権化を実現し、経営者層、部門長、従業員が相互に情報発信することで組織の活性化を図ることを目的として設計されている。

2つ目は、人事・給与・就労のワンストップ管理で業務の効率化を図れることだ。ePro_St@ffは人事をコアとして給与と勤怠データをシームレスに連携し、充実した従業員セルフサービス機能(ワークフロー/情報照会)と各種人材育成機能により、業務効率の改善と戦略的人事を強力に支援する。従業員は、日々の出退勤の入力を通常の勤務実績表のイメージそのままに行え、住所変更や時間外申請・休暇申請などもWeb画面で入力可能なので作業を大幅に効率化できる。また人事部は、従業員から申請申告された情報を承認するだけで人事、給与、就業情報と連携され、入力作業を効率化できるようになっている。

3つ目は、グループなど複数会社管理やシェアードサービスに最適なことだ。1つのシステム内で複数の異なる人事制度・給与規定・就業規則の設定、運用が可能なマルチカンパニーに対応できるので、グループ全社でシステムの共有が可能となる。また、会社横断的なセキュリティシステムにより、グループシェアードサービスの構築を低コスト、短期間で実現できる。

加えて、会社単位ではなく個人単位での管理を基本とし、「会社」も「社員番号」も1つの属性として扱うことにより、「グループ会社」間を異動(転籍・出向)した際も、すべての履歴を保持することができる。さらに会社を跨ったセキュリティ権限設定が可能なため、立場や必要に応じてグループ内の参照権限を自在に設定できる。グループ全体の串刺し検索を行えるので、グループ人財のトータル管理と情報の有効活用が可能となり、適材適所の配置により企業の活性化を図ることができるようになっている。

入社~退職までのPDCAサイクルを支援

4つ目は、キャリアデザインの確立と人財の活性化を強力に支援することだ。スキル管理機能で人事部や部門長などが把握したいスキルを可視化することにより、適材適所の配置や不足スキルの習得プランを計画的に立案できたり、従業員自らスキルアッププランを練ったりすることもできるため、全社的な生産性の向上を図ることが可能である。また、自己申告機能を用いてオピニオンサーベイやエンゲージメント調査を行うことで、社員の現状を的確に把握し、制度改正やモチベーションアップの政策を打ち出すなど組織の活性化を図ることができるようになっている。

5つ目は、優れた適正労務管理機能を装備していることだ。ePro_St@ffの就労管理は、36協定などチェックポイントをアラートで知らせ、所定外労働の見える化を実現している。従業員、管理者、人事担当者それぞれのポータル画面に、勤務状況や各種アラート状況、ワークフローの申請状況が表示され、日々、適切な労務マネジメントを行えるようになっている。

そして6つ目は、申請ワークフローで業務の効率化を図れることだ。Full Web化により、住所変更などの「身上異動届」をはじめ「 休暇申請」「通勤経路変更」「振込口座変更」「時間外申請」「有給休暇申請」など日々の申請書類を、従業員自ら登録・申請できる。上司が承認するだけで自動的にデータが更新されるため、承認・登録業務のスピード化とペーパーレス化が図れ、生きた情報をリアルタイムで共有できるようになっている。

タレントマネジメント機能も取り込みパートナーとの連携も深めてさらなる進化へ

取締役 セールス&マーケティング本部長 瀬戸浩一氏

NTTデータアイテックスがePro_St@ffをリリースしたのは2000年12月。その際、Full Web対応を実現するための稼働環境としてWASを採用し、データベースにDB2を適用できるようにした。こうしたIBMのミドルウェアによる稼働環境を適用したのは、同社が設立当初、日本IBMからソフトウェア開発会社として認定を受けた経緯があることに加え、顧客から信頼できる稼働環境を整備してほしいとの強い要望があったからだ。「そうしたお客様の要望に応えるためにも、豊富な実績を持つWASを採用することにまったく迷いはありませんでした」と、岡部氏は当時を振り返る。

そんなePro_St@ffの今後の展開については、同社執行役員セールス&マーケティング本部長の瀬戸浩一氏がこう語る。

「さらなる機能の拡充については、今後もお客様のニーズをしっかりと反映していきたいと考えています。例えば、人財をさらに活かすという観点では、タレントマネジメントの機能なども、パートナー連携を含め、積極的に取り込んでいく予定です。また、さらなるビジネスの拡大に向けては、当社と同じIBMのパートナー企業の皆さんとの連携を一層深めていきたいと思っています」

ePro_St@ffは、これからもますます進化していきそうだ。

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