対応製品が出揃いはじめ、にわかに注目を集めている10 Gigabit Ethernet。しかし、現在のところ、対応製品には高価なものが多く、大きな規模のシステムを除いては、それほど採用が進んでいない。

そうした中、中堅/中小企業でも手が届くリーズナブルな価格で対応製品を提供しているベンダーがある。家庭用通信機器から大規模システム向けネットワーク機器まで、幅広い通信機器を提供しているNETGEAR(ネットギア)だ。

同社の10GbE対応スイッチは、8ポートの「 アンマネージプラス・スイッチ」で20万円弱と、非常に安価に抑えられている。そのため、「新たにスイッチを必要なら、将来を見据えてとりあえず10GbE対応」といった感覚で気軽に購入されるケースも多いようだ。

本企画では、NETGEARの10GbEスイッチに関心を持つIT従事者に対して、10GbEスイッチとNETGEAR製品に対する所感をお願いする。今回は、ネットワーク技術の明解な解説に定評があり、技術書の著書を多数持つGene氏である。

Gene

2000年、メールマガジン/Webサイト「ネットワークのおべんきょしませんか?」を開設。ネットワーク技術の明解な解説に定評があり、エンジニアから大きなな信頼を得ている。メールマガジンの購読者数は3万人以上。現在はフリーのインストラクター、テクニカルライターとして活動中。ネットワーク技術書の著書を多数持つ。

現在の10GbEスイッチ市場について

10ギガビットイーサネット(以下、10GbE)は、規格が標準化されて以来、かなりの年月が経過しています。10GbE規格の標準化は光ファイバをメインで利用するIEEE802.3ae(10GBASE-R)が2002年。そして、UTPケーブルを利用するIEEE802.3an(10GBASE-T)が2006年です。標準化されて以来これまでに、スイッチなど10GbE対応製品が開発、販売されていますが、「10GbEはデータセンターやキャリアのバックボーンで利用するもの」だというように敷居が高いイメージがありました。その大きな理由は高コストとケーブルの取り回しにくさにあったと言えるでしょう。10GbE対応製品は多くは光ファイバを利用する10GBASE-Rが中心でした。光インタフェースはどうしてもコストが高くなりますし、光ファイバケーブルは一般的なUTPケーブルよりもコストが高く取り回しにくくなってしまいます。1000BASE-Tのギガビットイーサネットから光ファイバを利用する10GBASE-Rへ変更するのは簡単ではありませんでした。 それが、現在ではUTPケーブルを利用する10GBASE-Tに対応している製品がどんどん増えてきています。10GBASE-T対応製品も以前よりもコストが下がり、ポートの集積度も高いものがどんどん登場しています。

NETGEAR 10GbEスイッチへの所感と期待について

NETGEARから販売されている10GbEスイッチは、SMB(Small Medium Business)環境でも当たり前のように10GbEネットワークを構築できる製品だと考えられます。 XS708Eアンマネージプラス・スイッチは、8ポートの10GBASE-Tポートを備えていて20万円以下で導入できます。トラフィックが集中するサーバやNASを10GbEへ手軽にアップグレードするにはうってつけの製品でしょう。単に10GbEポートを備えているだけではなく、VLANやリンクアグリゲーション、簡単なQoSなど企業ネットワークで必要と思われる機能は一通り揃っています。 10GbEポートがもっとたくさん必要であれば、上位のXS712T スマートスイッチ(10GBASE-T 12ポート)やM7100 マネージスイッチ(10GBASE-T 24ポート)があります。10GbEポートのポート単価はXS708Eよりも高くなってしまいますが、他ベンダの同等製品よりもコストパフォーマンスに優れています。ネットワークのバックボーンを10GbE化するために有効な製品となるでしょう。 低価格でありながら企業ネットワークで必要な機能も備えているNETGEARの10GbE対応スイッチは、10GbE環境の普及をますます後押しする製品だと言えるでしょう。

(マイナビニュース 広告企画)

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