Windows XPのサポート切れを受け、多くのユーザーがマシンの乗り換えを検討している。もちろん、サポートが切れるということは、脆弱性パッチが適用されることはなくなるため、セキュリティソフトでいかにうまく対応しようとも、これからは後手後手となるのが最大の懸念だ。「おれは大丈夫」「セキュリティソフトが対応してくれるし」などと考えているのであれば、それは間違い。万が一の情報漏洩などが起こってからでは遅いのだ。

それを回避する術は、もはやOSの移行しかない。最新スペック+最新OSへの乗り換えがどれほど効果的であるかは、これまでも解説してきたので【XPはもう十分やってくれたじゃないか! (1)(2)参照】、ここでは割愛する。そこで今回は、よりスムーズに乗り換えを行うために必要なことを説明しよう。

マウスコンピューターの「LM-iH300S」。コストパフォーマンスの高さが魅力の一つとなっている。ディスプレイはBTOオプションの「iiyama ProLite E2473HS-2(23.6型ワイド液晶/1920×1080)」で価格は17,850円とリーズナブル

CPU インテル Core i5-4440
チップセット インテル H81 Express
メモリ 8GB(4GB×2)
ストレージ 500GB HDD
グラフィックス インテル HD グラフィックス 4600
OS Windows 8.1 64bit
価格 59,850円(税込)

データを移行させる手段

さて、Windows XPからWindows 8.1へのデータ移行に何が必要か考えてみよう。最も大切なのは、外部とのコミュニケーションに必須のメールデータだ。メールそのものに加え、メールサーバのアカウント情報も含まれる。これがなければ趣味も仕事もストップしてしまう可能性も……。真っ先に移行させたいデータだ。

次にアドレス帳。アドレス帳には連絡を取り合う人たちのメールアドレスはもちろん、場合によっては住所や電話番号も記載されているはず。しかも、最も情報漏洩させてはいけないデータでもあるので、慎重に移行したいところだ。

そのほか、ブラウザのお気に入りなども、うっかり取りこぼすと回復に労力のかかるデータだ。さらにSNSのログインIDやパスワードも、忘れてはならないデータといえるだろう。同様に、アプリケーションの製品シリアル番号も大切だ。

このようなデータは、それぞれの容量はさほど大きくない。メール本体のデータは添付ファイルなどが大量にあれば大きくなるが、それでもせいせい数ギガ単位で収まるはずだ。

問題なのはそれ以外のデータで、特にデジカメやデジタルビデオの画像や映像だ。これらは、1つで数メガから重たい動画なら数十ギガ単位になる。しかも、長年使い続けてきたWindows XPマシンなら、その量も相当なものになっているはずだ。

USBメモリやオンラインのストレージサービスでもいいが、容量の問題や両方のパソコンで設定しなくてはならないという煩わしさもある。ある意味バックアップデータとほとんど同じ扱いをしておきたいので、管理が楽になるように、移行するデータはなるべくひとまとめにしておこう。

そこで用意したいのが、外付けハードディスクだ。容量は大きければ大きいほどいい。今後も使うことになるので、この際、数TBのものでも構わないぐらいだ。余談だが、移行させるPCにUSB 3.0ポートがあれば高速移行が可能になる。そのスピードには相当びっくりするはずだ。

「LM-iH300S」のようなエントリーモデルでも、XPマシン購入時のパソコンよりは随分優秀なはず。その違いは十分体感できるほどだろう

Windows XPのデータはこうやって集める【メール編】

では、実際にどうやって移行するべきデータを集めるか、ここで紹介しておこう。

◆Windows XPでやること

Windows XPの標準メーラーでもある「Outlook Express 6」のエクスポートを行う。メーラーから抽出しておきたいデータは、メール本体の「メールデータ」、メールの送受信設定である「アカウント」、そして知り合いのメールアドレスなどが入っている「アドレス帳」の3種類だ。

まずは「メールデータ」から。メーラーを起動して、「ツール」→「オプション」と進み、「メンテナンス」タブを開いてほしい。中段にある「保存フォルダ」にメールデータが格納されているので、その場所を確認する。Windowsエクスプローラーでその場所を開き、フォルダごと外付けハードディスクなどに保存しよう。

メールデータの格納先はオプションの「メンテナンス」タブにある「保存フォルダ」で調べられる。デフォルトでは隠しフォルダになっているので、フォルダオプションで見えるようにしておくこと

次はアドレス帳をクリックして「ファイル」→「エクスポート」を選ぶ。「アドレス帳(WAB)」を指定して、任意の場所を設定して保存すれば、アドレス帳データの完成だ。こちらも外付けハードディスクに入れておく。

アドレス帳を起動して、エクスポートを選択。名前を付けて保存すればOKだ

アカウント設定は、メーラーの「ツール」から「アカウント」を選択。「インターネットアカウント」が起動するので、任意のアカウントを指定してから「エクスポート」を選ぶ。次の画面で名前を付けて保存すれば、アカウントのエクスポートも完了だ。こちらもデータができたら外付けハードディスクに保存しておく。

「ツール」→「アカウント」と進む

エクスポートさせたいアカウントを選択して、「エクスポート」ボタンを押し、名前を付けて保存する

以上の、3つのデータが作成できたら、新しいPCのデスクトップなどにそれらをコピーすれば準備完了だ。

◆Windows 8.1でやること

Windows 8.1の標準メーラーはタッチ用にデザインされているからか、妙に使いづらい。そこで多くの人が利用しているのが「Windows Essentials」で入手できる「Windows Live メール 2012」だ。無料なので、ぜひこの機会にダウンロードしておこう。

「Windows Essentials」サイトから、メーラー「Windows Live メール 2012」をダウンロード。インストールしておこう

これが「Windows Live メール 2012」だ。操作方法も慣れ親しんだ「Outlook Express」とさほど変わらないので扱いやすいはず

それでは、早速メールデータから移行させよう。メーラーを開き、「ファイル」→「メッセージのインポート」をクリックする。次の画面ではインポート元を「Microsoft Outlook 6」と指定し「次へ」を選ぶ。メッセージの場所は外付けハードディスクの格納場所を「参照」から選択するか、あらかじめデスクトップなどにコピーしておいてそれを選択してもいい。場所を指定したら「次へ」をクリックしよう。最後にインポートするメッセージフォルダを指定できるが、今は何もない状態なので「すべてのフォルダー」にしておく。メッセージの移行はこれで完了だ。

「ファイル」→「メッセージのインポート」を選択

メッセージ元は「Microsoft Outlook 6」を指定

メッセージデータがあるフォルダを指定する

「フォルダーの選択」では「すべてのフォルダー」を選択すればOKだ

これでメッセージの移行は完了だ

次はアドレス帳の移行だ。メーラーの左下にメニューがあり、その中に「アドレス帳」があるのでクリックする。アドレス帳が開いたら、リボンメニューにある「インポート」をクリックし、「Windowsアドレス帳(.WAB)」を選択する。「開く」画面が出てくるので、エクスプローラーから場所を指定して「開く」ボタンを選ぶ。しばしの読み込みのあと、完了を告げるダイアログが出てくるので「OK」をクリック。アドレス帳に各アドレスが移行できたのを確認すれば終了だ。

左下の「アドレス帳」をクリックして「インポート」を選択。「Windowsアドレス帳(.WAB)」を選ぶ

インポート先を指定して「開く」をクリック

読み込まれれば完了のダイアログが出てくるので「OK」をクリック

これでアドレス帳の移行も完了だ

最後にアカウントの移行を行う。メーラーの「ファイル」から「オプション」を選択し「電子メールアカウント」をクリックする。アカウントが起動するので「インポート」を選ぶ。次の画面でデータの場所を指定して「開く」をクリックすれば移行作業は完了だ。これで、メールデータ、アドレス帳、アカウントの3つが無事に移行できた。これだけあれば、とりあえずプライベートでも仕事でも困ることはほぼないはずだ。

メーラーの「フォルダ」から「オプション」を選択して、「電子メールアカウント」をクリック

「インポート」を選ぶ

データがある場所を指定して「開く」をクリック

これでアカウントも移行完了