ヤマダ電機は12月3日に、オンラインショッピングサイトを「ヤマダウェブコム」としてリニューアルした。今回のリニューアルでは、より使いやすくなったインターフェースに加え、会員IDの統合やスマートフォンへの完全対応、さらには値下げ通知や指し値機能などの新サービスも追加されている。それでは早速、ヤマダウェブコムがどのような進化を遂げたのか見ていこう。

すっきりシンプルで見やすいサイト構成

すっきりと見やすいシンプルな「ヤマダウェブコム」のトップページ

「最近チェックした商品」や、関連商品などが分かる「あなたがチェックした商品を見た人はこれも買っています」を表示

商品選びの参考になる「スタッフのおすすめ」

機能面の前に、まずはヤマダウェブコムのサイト構成からチェックしていきたいと思う。ヤマダウェブコムのトップページを開くと、すっきりとシンプルにまとめられたインターフェースが目に飛び込んでくる。今までの家電系ECサイトは、キャンペーンやお買い得情報のバナーをいくつも貼り付けるなど、どちらかというと“派手目”なものが多かった。しかし、情報量が多すぎるとかえって見づらくなってしまうのも事実。その点、ヤマダウェブコムはユーザーの利便性を重視したサイト構成といえるだろう。

もちろん見た目がシンプルだからといって、情報量が少ないわけではない。たとえばトップページで一番目に入るヘッダー下には、セールや特集などの情報を分かりやすく表示。縦方向にバナーを羅列するのではなく、タブで区切ったバナーが数秒ごとに遷移するようになっている。

その下には「最近チェックした商品」が並んでおり、定期的に価格変動を見たい場合に便利。さらに「あなたがチェックした商品を見た人はこれも買っています」と「スタッフのおすすめ」は、今まで見落としていた商品の発掘や、より良い商品との出会いにも役立ってくれる。

商品のカテゴリについては、左上のプルダウンメニュー「カテゴリーから探す」に集約されている。メニューを開くと「AV・情報家電」「生活家電」「パソコン」などが表示され、さらに詳細ジャンルへアクセスできる。また、メニューからマウスカーソルを外せば瞬時に格納されるのも便利だ。このプルダウンメニュー方式の採用により、各商品ジャンルに対してアクセスが容易になっている。、ヘッダー部分にカテゴリーが並んでいる構造のECサイトと比べてシンプルな見た目を実現している。もちろん、商品のジャンルや製品名などを直接入力するキーワード検索も可能だ。実際に触っていただくと、この使い勝手の良さはわかると思う。

トップページの右カラムには、獲得ポイント(ログイン時のみ)、他ユーザーの注文状況をリスト化した「ただいまのご注文状況!」、注目商品のバナー、さらには「リアルタイム販売ランキング」を表示。ここを見るだけでも人気・売れ筋商品がチェックできる。

そのほか、ヤマダウェブコムはスマートフォン向けに最適化されているのもポイント。最近はスマートフォンから手軽にネットショッピングを楽しむ人が増えているだけに、嬉しい改善といえるだろう。

スマートフォンからアクセスするとこのように表示される

細かい部分までチェックできる「360°ビュー」を採用

各商品の詳細ページも、非常にシンプルで使いやすく構成されている。スペック表などを入れて見やすさを向上した商品解説もさることながら、ここで特に注目したいのが、製品写真の下に表示される「360°ビュー」だ。

ECサイトの写真はメーカー提供のものが多いが、中には写真点数が少なかったり、見たい角度の写真がなかったりすることもある。特に家電はボタン配置や背面のインターフェースなどは確認しておきたいところだ。購入してから「こんなはずじゃなかった」というケースもしばしば。しかし、ヤマダウェブコムが新採用した360°ビューなら、マウスのドラッグ操作で写真を自由に回転できるため、微妙な角度からもチェックできるのだ。現在のところ、360°ビューの採用はデジタルカメラやビデオカメラなどの一部商品のみだが、今後は要望に応じてラインアップを拡充していくそうだ。

すっきりと見やすい商品詳細ページ。本体写真の下にあるのが「360°ビュー」だ

こちらは360°ビューを拡大したもの。マウスのドラッグ操作でスムーズに動いてくれる

スペック表などを入れて見やすく構成された商品の解説

それでは続いて、ヤマダウェブコムが新採用した独自機能をチェックしていこう。