さまざまな用途に活用できるミドルクラスPC

MN7020-i5-IZM

古くからのPCユーザーなら「飯山」あるいは「イーヤマ」と聞いて、感慨深く思うこともあるだろう。ここで紹介する「MN7020-i5-IZM」は、そのiiyamaの製品だ。iiyamaといえば、高品質なディスプレイを購入しやすい価格で提供してきたメーカーで、一時はパソコン本体を提供していたこともある。そのiiyamaからリリースされたミニタワーPCがMN7020-i5-IZMである。

同機の最大の特徴は、購入しやすい価格ながら多くの用途に対応するパフォーマンスを持っていること。まず、そのハードウェアをチェックしてみよう。CPUは、4コア4スレッド処理のCore i5-4570(3.20GHz)。これは、インテルの第4世代Coreプロセッサー・ファミリーに属すCPUで、「インテル ターボ・ブースト・テクノロジー」に対応。負荷がかかると最大3.60GHzにクロックアップする。チップセットはインテル B85 Express。これはオフィスのクライアントPCに採用されることを意識したチップセットで、オーバークロックやデュアルGPUには対応していないが、ベーシックな機能をサポートしている。


メモリはDDR3-1600の4GBモジュール×2枚の合計8GB。B85チップセットはメモリスロットを2基までしかサポートしていないので、モジュールを交換しないと増設は無理だが、8GBあれば64ビットOSの実力は十分に生かせる。注目したいのはストレージ構成だ。同機はシステム領域用に120GBのSSD、データ領域用に1TBのHDDを搭載した“ツインドライブ”仕様。プログラムの起動が高速になるSSDのメリットと、大容量データを記録できるHDDのメリットの双方を持ち合わせている。

フロントフェイスはシルバーラインがアクセントとなっているシンプルなもの。USB3.0×2基とオーディオ入出力のポートが用意されている。背面にはUSB3.0×2、USB2.0×4ポートなどが搭載されている

マザーボードはインテル B85チップセットを搭載したものを採用

試用機はシステムディスクにサムスン製SSDを採用していた(パーツ調達状況により異なる場合がある)

さらに、CPU統合グラフィックではなく外部グラフィックを採用していることも特徴。標準搭載されるのはAMD Radeon HD 8730で、このGPUは28nmプロセスで製造されている。 ローエンドに位置するGPUだが、CPU統合グラフィックに比べパフォーマンスが高く、それほど3D描画能力を必要としないMMORPGなどのPCゲームなら、快適にプレイできる。

試用機に搭載されていたグラフィックボード。GPUはAMD Radeon HD 8730だ