英語学習者をはじめ、これまで英語に興味がなかった人まで次々に“ハマる”と話題のYouTubeチャンネルの「バイリンガール英会話」。400万PVを超え登録者数3万人の人気コンテンツ。運営しているのはシアトル育ちのちかさん。ときにまじめに、ときにコミカルにYouTube動画を使って英語の魅力を伝える“バイリンガール”にコンテンツづくりにかける思いやスカイプを使った今までにない新しい勉強法について話を聞いた。

仕事の時間以外はいつだって「バイリンガール」

――YouTubeに注目し「バイリンガール英会話」を始めたきっかけは?

もともと自分から何かを発信するのが好きで、ちょうどスマホも普及してきたし「動画だな」と思い3年前に初vlog(ビデオブログ)をYouTubeに投稿しました。動画のテーマを考える上で、私が今すぐできることは、英語を教えること、バイリンガルの私にしかできない英会話レッスンを始めてみようと思ったんです。

――実際に動画をつくるようになってどうでしたか。

自分がゼロからつくったものにいろんな方からフィードバックをもらえるのが嬉しくてすぐに夢中になりました。英語の楽しさをみなさんに伝えるのはもちろんですが、動画を企画したり自ら編集すること自体も好きです。世界中でヒットした「カンナムスタイル」のパロディーでダンスを披露をしたり、部屋をグリーンバックにしてプロモーションビデオをつくったり、エンタメの要素も入れながら飽きないコンテンツを心がけています。




「情報」ではなく、「思い出」としてインプットしてもらいたい

――日本人って英語に苦手意識を持っている人が多いですよね。

日本人の英語学習者には気軽にもっと英語を楽しんで欲しいです。苦手意識の理由は沢山あると思いますが、楽しい学習方法が少ないのも大きな原因なのかと思います。教材やテキストに出てくるなんの文脈もないフレーズを丸覚えしても、それはただの「情報」にしかなりません。

だからこそ身近に感じてもらえるように“リアル”な私生活をそのままシェアしているんです。もっともっと“使えるフレーズ”や英語のニュアンスを感じてもらい、「情報」ではなく、「思い出」としてインプットしてもらう。ちょうど友だちの話を聞いているようなそんな気分でバイリンガールの動画を楽しんでもらいたいです。

――「そもそも」の話になりますが、やはり英語はできたほうがいいのでしょうか。

日本に住んでいれば、確かに必要性はそれほど感じないのかもしれませんね。でも、英語ができれば間違いなく選択肢が増えます。これはキャリア、将来の可能性という大きな話に限ったことではなく、日常生活にも大きく影響すると思います。たとえば何かをインターネットで検索していても英語と日本語ではヒットする数が全然違います。英語ができれば世界の情報にふれる機会が一気に広がります。

(次ページではskype英会話の魅力について伺います)