5月某日 今から振り返ること約3ヶ月前……

どうしたらいいんだ…

今から3ヶ月前のこと。俺の「英会話コンプレックス」ときたらかなり重症なわけでした。「グローバル化」なんてテレビや新聞の中だけの話だと思っていたら、昨年の冬、自分のもとにもとうとうその波が押し寄せてきた。年末から同僚にオーストラリア人が一人増えたし、そのうえ3月には俺の担当クライアントの一人がアメリカ人になると言うのだ。

職場にオーストラリア人が来ると聞いて、最初は「英語の練習相手ができてラッキー♪」なんて余裕しゃくしゃくだったけど、実際ネイティブを相手にしてみて気付いた。話しかけられても何を言っているのか聞き取れないし、辛うじて聞き取れても言葉が出てこない! 学生時代の得意教科は英語のハズだったのに……、英会話となると全然イケてないよ! そんな様子を見かねてか、オーストラリア人の同僚ダニエルは、俺に日本語で話しかけるようになってしまった……。それまでの根拠のない自信は一気に打ち砕かれて、「誰も英語で話しかけるなー! 」と心の中で叫ぶ、そんな毎日を送っていた。

なんとかしてこの「英会話コンプレックス」から脱却すべく、勉強することを決心した。でも、英会話学校に通うにも、広告代理店の営業マンの俺には忙しくて定期的に通える時間はない。しかもいわゆる”ビジネス英語”は正直ハードルが高すぎて続けられる気がしない。そう考えていろいろ探してみた結果、中学生のころから馴染み深い「英検」の通信教育講座「瞬シリーズ」が英会話初心者向けにいいと聞いたので、早速注文してみたのだった。

注文したのは、『~英語がスイスイ耳から入る~ 瞬解リスニング レベル1』と
『~英語がドンドン口から出る~ 瞬発スピーキング レベル1』
の2つのコース。
それぞれ1日20分だから全部で40分。週4日のペースで進めればいいらしい。確かに学習時間が少ないのはうれしい限りだが、その学習量で本当に上達するのだろうか? 半信半疑ながらも、俺は3ヶ月に及ぶこの挑戦をスタートさせたのだった。

1月27日 とりあえずスタート!【1日目】

早速届いた瞬解リスニング
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早速届いた瞬発スピーキング
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まずはリスニング。テキストと併用しながら問題を解く「耳学CD」を聞いて、1日目分の写真問題を解いてみた。自信をなくしている俺でも流石に「They are shaking hands.」くらいは聞き取れるぞ。

瞬解リスニングの学習手順
▼ 耳学(みみがく)CDを聞きながら書き取り練習。1日で進めるのは6ページ程度。
▼ 耳楽(みみらく)CDでは、耳学CDで解いた短文・会話文が、英文→日本語訳で読み上げられる。

耳楽CDは聞き流し専用なので、自分の好みで予習か復習で使うと効果的らしい。ネイティブスピードの英文を聞いたあと、スピードを落とした英文が流れるから、単語どうしの音がつながって聞き取りにくい部分も、どんな風に音がつながっているのか理解しながら進められる。

続いてスピーキング。こちらは全部で15個の基本例文が用意され、CDの案内に従いながら、15個の基本フレーズを暗記するシステムになっている。

瞬発スピーキングの学習手順
▼1. 【英文→日本語訳→英文】の音声を聞いて、英文の意味を把握
▼2. 1で確認したフレーズが流れるので【英文→そのままリピート】
▼3. 初めに日本語訳が流れるので【日本語訳→英訳(ここが瞬発! )】素早く英訳

少しややこしく感じたが、CDをかけてしまえば自然と学習手順が分かる。たとえば「I’m an engineer.」などが基本例文として出てくる。手順1で、英文のあとに日本語訳が流れるので、なんとなく意味を理解しているつもりの簡単なフレーズでも、明確に日本語訳が流れることで、しっかりと自分の中に英語の意味が落ちていくのを感じる。それから手順3で、一度日本語訳を聞いてから英訳するので、自分が伝えたいことを英語に変換できている感触を味わえる。なんだか単純なシステムのようだが、初日にして英語を話せるような気がしてきた。これなら3ヶ月間続けられるかもしれない。