【特別企画】

iPhoneが「支払い」と「接客」の常識を変える

2 クラウド型マルチ決済システム「J-Mups」とは?

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クラウド型マルチ決済システム「J-Mups」とは?

加盟店に設置された決済端末からインターネット経由(常時接続)で決済情報を瞬時に決済センター側のサーバ(クラウド)に送信するのが、J-Mupsだ。J-Mups対応端末には、磁気カードリーダを兼ねる本体端末、接触ICカードリーダ用のPINパッド、電子マネーのリーダ/ライタがあり、その端末バリエーションの1つとして専用ケースを利用したiPhoneやiPod touchを利用するiSMPが追加された。

クラウドですべて決済

 このポケポスを裏で支えているのは、三菱UFJニコスがJR東日本メカトロニクス株式会社と共同開発したクラウド型マルチ決済システム「J-Mups(ジェイマップス)」だ。

 ポケポスで決済すると、決済情報はインターネット経由でクラウド上の決済センター(J-Mups)に届けられ、そこからカード会社へと送られる。iSMPとJ-Mupsとの通信が、iOSデバイスからWi–Fiもしくは3 G携帯通信網を使って行われ、「インターネット経由」ですべてクラウドで処理されるというのが重要なポイントである。

 従来の決済システムの場合、決済情報は店舗内の決済端末から電話回線やISDN回線を使って店舗内の決済サーバに一時保存され、それが一定期間ごとにダイヤルアップ接続でカード会社に届けられていた。その点、J-Mupsならば決済端末から直接インターネット経由で決済が可能になる。J-Mupsの端末には決済操作や帳票出力を行う本体端末、暗証番号を入力するPINパッド、電子マネーなどを読み取るリーダ/ライタが用意されているが、今回新たにiSMPをJ-Mupsに対応させることでiOSデバイスが決済端末のラインアップとして追加された。

iOSデバイスを決済端末に変えるiSMP

iSMPは、片手で持てる軽量さと、さまざまな決済シーンに1台で対応できる高機能性が特徴だ。表面にPINパッド、そして裏返すとiPhoneの液晶画面が現れ、スマートにカード決済が行える。クレメンテックが端末用アプリのポケポスをJ-Mups向けに開発し、「Poke Pos for J-Mups」として三菱UFJニコスとともにサービスを開始した。

スライドして入れるだけ

ケース形状の専用リーダ/ライタ「iSMP」の中にiPhoneをスライドして入れるだけ。ケース内部には1200mAhのリチウムイオンバッテリを内蔵している。

バーコードリーダを内蔵

1次元+2次元バーコードリーダを使って、商品やクーポンを読み込むこともできる。

 クラウドを利用したJ-Mupsには、さまざまな魅力がある。従来の電話回線やISDN回線を使った場合のカード決済には10~20秒かかっていたが、インターネットを利用することで1.5~2秒に短縮できる。つまり、現金で支払うのと変わらないスピードで決済が完了するのだ。

 また、決済処理はクラウド上で行われるため、店舗側の決済端末に顧客のカード情報が一切残らない。

「従来の決済端末は端末内にカード情報が残ります。そのため、万が一盗難にあった場合を考えて防御機構が組み込まれています。これが決済端末の価格を20~30万円ほどに押し上げていました。しかし、J-Mupsの決済端末は決済情報が端末に残らないので、従来の防御機構が不要となり、安価に提供できます。iPhoneやiPod touchを利用したポケポスならば、6~7万円で導入してもらうことが可能です」(三菱UFJニコス執行役員・鳴川竜介(なるかわりゅうすけ)氏)

●価格●
iSMPの導入価格は、1台あたり6~7万円となっている。ブルートゥース接続のモバイルプリンタは2万円前後だ。これにJ-Mupsのセンター利用料がかかる。

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インデックス

目次
(1) iOSデバイスをお店のPOSレジへと変える三菱UFJニコスの「Poke Pos for J-Mups」
(2) クラウド型マルチ決済システム「J-Mups」とは?
(3) Poke Pos for J-Mupsの利用イメージ
(4) Poke Posアプリの今後のロードマップ


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