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そのだるさ、本当に夏バテ? 午後2時の眠気は死に至る怖い病のサインかも

1 若い人も要注意! 忍び寄る糖尿病の恐怖

 
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読者の皆さんは、ラーメンや丼、スイーツなど、炭水化物をたっぷり含んだ食べ物を、1週間のうちどれだけ取っていますか。あるいは、しっかりとカロリーを管理している方も、食事の「糖質」まで把握している方は少ないのではないでしょうか。

東京センタークリニックの糖尿病を専門とする関 由佳先生

「糖尿病」ってどういう病気か、わかりますか? 血糖値と関係があるというのは何となくわかっていても、死に至る怖い病気というイメージはないかもしれません。健康診断で『血糖値が高め』という結果が出たのに、自覚症状もないし、構わないかとそのままにしている方、いませんか。本当にそれで良いのでしょうか? 実は、健康診断では、糖尿病のきざしを見逃してしまうことがあります。ではどうすればいいのかというと、日常のちょっとしたことが、高血糖の状態を見つけるヒントとなるのです。

本記事では糖尿病の実態を伝えるべく、糖尿病を専門とされる、東京センタークリニックの関 由佳先生にお話をうかがいました。最後まで読みとおしていただくと、どういったものが糖尿病のサインとして現れるか、どういったことに気をつければ高血糖を防げるのか、そして糖尿病の怖ろしさについて、よくわかるのではないかと思います。

午後2時の強烈な眠気や空腹感がサイン

――血糖値が高めなら、自覚症状を感じるものなのでしょうか?

関先生 個人差がありますが、血糖値が高い状態が続くと、のどが渇いたり、尿の量が増えたり、疲れやすい、だるいといった症状が出てきます。でも、今の季節なら「夏はのどが渇くもの」「夏バテかなあ」と思ってしまい、高血糖による症状だと気づかないケースも少なくありません。

――もっとわかりやすい自覚症状はありますか?

関先生 食後2、3時間経ったときのことを思い出してください。たとえば、お昼ごはんをしっかり食べたあと、午後の2時か3時ごろに猛烈な眠気を感じたり、空腹感を感じていたら、それは危険信号です。ケーキバイキングに行ったときなどに、「さっき、あんなに食べたのにもうお腹がすいている…」という状態を経験したことがある方は、少なくないのではないでしょうか。

人間の体は、ごはんや麺類、甘いものなど、糖質を大量に摂取すると、血糖値が急激に上がります。すると、血糖値を下げる働きを持つ「インスリン」が、すい臓から大量に分泌されます。そのため今度は血糖値が急激に下がり、その際、異常な眠気や糖質への強い欲求を感じます。

この症状のポイントは「血糖値の急激な変化」です。血糖値をゆっくりと上げられれば、必要なだけのインスリンが分泌され、食後、血糖値はなだらかに下がります。ところが、血糖値が急上昇してしまうと、脳が危険を感じ、必要以上のインスリンを分泌させ、血糖値を急降下させます。インスリンにより血糖値が下がるということは糖分が細胞の中に取り込まれたことを意味します。細胞の中に蓄えられた糖分はエネルギーとして利用されますが、余った分は脂肪として蓄積されてしまいます。つまりインスリンが多ければ多いほど、細胞の中に糖分が取り込まれ蓄積されやすくなります。

10代、20代から糖尿病へ向かってまっしぐら

――若い人でも血糖値が高い人は多いですか?

関先生 メタボリックシンドロームや糖尿病は中高年の病気というイメージを持たれていますが、現代の生活では10代、20代でもかかる方が増えています。食事の内容としても、炭水化物がメインである、たとえば丼物や、ラーメンなど、血糖値を急上昇させやすいメニューが多いように感じます。それに加えて、運動量が格段に減っています。電車やタクシーを使うなどして、歩く機会が減り、カロリーの消費量が少なくなっているにもかかわらず、カロリーや炭水化物の摂取量自体は増えています。このように、現代は昔に比べ、肥満になりやすい状態にあるといえます。20代といっても、そういった問題のある生活を10年、20年と続けていけば、いつ、糖尿病になってもおかしくありません。

抗いがたい炭水化物の誘惑、わかります

――特に糖尿病になる危険が高い、注意すべきことを教えてください

関先生 内臓脂肪の増加には特に注意してください。筋肉の中に脂肪がついたり、肝臓の周りに脂肪がつく脂肪肝など、本来あってはいけない内臓の周りについた脂肪を「異所性(いしょせい)脂肪」と呼びます。この「異所性脂肪」からは、インスリンを効きづらくする物質が分泌されます。

内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、つきやすく、取れやすいので、食事に気をつけて運動をすれば比較的簡単に減らせます。体脂肪が増加したら、すぐに対応することが大事です。

先ほどお伝えしたような仕組みで、血糖値の乱高下が繰り返されたり、あるいは内臓脂肪がついたりすると、インスリンが充分に分泌されなくなったり、インスリンが分泌されても充分に作用せず、血糖値が下がらなくなることがあります。これをインスリン抵抗性といいます。インスリン抵抗性は2型糖尿病の始まりです。けっして中高年だけの病気としてとらえるのではなく、20代でも注意しなければなりません。

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インデックス

目次
(1) 若い人も要注意! 忍び寄る糖尿病の恐怖
(2) 放置すると危険! 大切なのは早期発見、早期治療

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