STEP 3 > Norton Ghostを使ってHDDの中身をSSDに移行

3つめのステップは、HDDの中身をそっくりそのままSSDに移行する作業だ。いわゆるマイグレーションと呼ばれる作業だが、PCにインストールしたNorton Ghostを使えば簡単に行える。

未使用のSSD 830は初期化されていないため、USBポートに接続してもそのままドライブとして認識されない。そこで最初に、コントロールパネルから「コンピューターの管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」を選び、ディスクの初期化を行う。パーティションスタイルは「MBR」を選択すればよい(写真7)。このとき、もともと搭載されているHDDのパーティションがどうなっているかも確認しておくこと(写真8)。

(写真7) 「ディスクの管理」でSSD 830の初期化を行う。パーティションスタイルは「MBR」を選択

(写真8) 初期化が完了した状態。「ディスク0」がもともとの内蔵HDDで、「ディスク2」がSATA-USB変換ケーブルで接続しているSSD 830だ

HDDのシステムパーティションをSSDへコピー

初期化が終わったら(フォーマットは不要)、Norton Ghostを起動する。Norton Ghostの画面では、ツールバーの「ツール」を選択し、さらに「ハードディスクドライブをコピー」をクリックしよう(写真9)。今回使ったノートPCのLIFEBOOK SH760/5Aでは、HDDが4つのパーティションに分割されているが、最初のパーティションはシステムリカバリ領域で、4つ目のパーティションはデータなどを保存するためのDドライブだ。最低限、2つ目と3つ目のパーティションをコピーすれば、システムやアプリケーションをそのまま移行できる。

まずは、システム(起動用)のパーティションである2つ目のパーティションを選択して、SSDにコピーを行う(写真11)。手順については、以下の画面キャプチャとキャプションを見ていただきたい。詳細オプションのチェックを忘れないように注意すること(写真13)。

(写真9) Norton Ghostを起動して、メニューバーの「ツール」を選択。さらに「ハードディスクドライブをコピー」をクリックする

(写真10) ドライブのコピーウィザードが起動するので、「次へ」をクリックする

(写真11) 右上の「隠しドライブを表示」にチェックを付け、システムパーティションを選択し(今回の場合は上から2つめがシステムパーティション)、「次へ」をクリックする

(写真12) コピー先の選択画面になるので、SSD 830(ファイルシステムが「未割り当て」と表示されている)を選択して、「次へ」をクリックする

(写真13) 詳細オプションは、「ドライブをアクティブ」と「MBRをコピー」にチェックを付け、ドライブ文字は「なし」にする

(写真14) コピー条件を確認して「終了」をクリックすれば、HDDからSSDへのコピーが開始される

HDDのCドライブをSSDへコピー

システムパーティションのコピーが終わったら、Cドライブの中身である3つめのパーティションをコピーする(写真15では上から4番目のパーティションになっているが、内蔵HDDの中では3つ目のパーティション)。こちらは、詳細オプションのチェックをすべて外せばOKだ。

(写真15) システムパーティションのコピーが終わったら、Norton Ghostの画面で再び「ツール」-「ハードディスクドライブをコピー」を選んで(写真9を参照)、OS本体とアプリケーションなどが含まれているCドライブを選択する

(写真16) コピー先として、再びSSD 830の未割り当てパーティションを選択する

(写真17) 詳細オプションのチェックはすべて外し、ドライブ文字も表示されているままにして、「次へ」をクリックする。あとは上記の「写真14」以降と同じだ

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