【特別企画】

“堅実”を追求したソニーのUltrabook「VAIO Tシリーズ13」

1 プライマリーマシンとして使える実用性

  [2012/06/04]

ソニー初のUltrabookとなる「VAIO T SVT13119FJS」。価格はオープンプライスで、実勢価格は約120,000円となる

インテルが提唱する薄型モバイルPC「Ultrabook」。海外勢のPCメーカーが日本市場にUltrabookを投入したのを皮切りに、日本メーカーも続々と製品をリリースし始めた。そしてVAIOブランドを擁するソニーも、いよいよこのUltrabook市場へ2種類の製品で参戦することになる。用意されたのは、13.3型ワイド液晶を採用した「VAIO T SVT13119FJS」iconと11.6型ワイド液晶を採用した「VAIO T SVT11119FJS」iconの2モデル。ここでは13.3型ワイド液晶採用のSVT13119FJSをチェックしてみよう。


この製品を手にしてまず気づいたのは、ほかのUltrabookとは明らかにコンセプトが異なっていることだ。多くのメーカーは、スリムボディを追求したり重量を切り詰めたりと、モビリティに軸足を置いた製品を投入してきている。ところが同機の場合、液晶サイズこそ13.3型ワイドとUltrabookのメインストリームに属するが、重量約1.6kg、最厚部最薄部ともに17.8mmと、突出した数値ではない。ソニーには、高性能でありながらスリム軽量ボディを実現したVAIO Zがもともとラインナップされているため、Ultrabookでモビリティを追求する必要がなかったという理由がひとつ、そして軽量スリムを突き詰めるあまり使い勝手を損ねたくないという理由があったのだろう。

持ち運べるメインマシンとして高い価値

モビリティを追求すると、トレードオフされがちになるのがキーボードやタッチパッドなどのヒューマンインタフェースの使い心地、そしてUSBやRGB出力といった接続インタフェースの搭載数だ。同機についてまずこの2点をチェックしてみよう。キーボードは、ソニーがいち早く取り入れたアイソレーション型となっており、キーピッチは19mmが確保されている。キーストロークこそ1.2mmしかなく打鍵感は乏しいが、広いキーピッチのためタイプミスは起こしにくい。またタッチパッドは広めの設計になっており、ポインタを画面端から端まで移動させる際に、何度も指を往復させる必要はない。ちなみにタッチパッド自体が左右クリックボタンになっており、パッドを押下すればクリックできる。

ピッチ19mm、ストローク1.2mmとなるアイソレーション型キーボード。シルバーのボディに黒のキートップなのでコントラストが強く、視認性がよい

広めの面積を確保したタッチパッド。クリックボタンと一体化されており、パッドを押下すると左右クリックの動作が行える

接続インタフェースは、左サイドにUSB3.0とUSB2.0が1基ずつ、右サイドにオーディオ出力、HDMI出力、D-Sub15ピン、LAN端子と並ぶ。USBが総計2基だけと、スタンダードサイズのノートPCに比べると乏しいが、LAN端子とD-Sub15ピンが搭載されているのが注目したいところ。これらの端子を両方サポートしているのは、軽量スリムを追求した各社のUltrabookにはみられないものだ。他社製品では専用変換コネクタを使ってLAN端子を用意したり、そもそも有線LANを排除してしまったりする製品もある。また、映像出力についてはDisplayPortやHDMIなどの端子面積が小さいものだけで済ませてしまっている製品が多い。SVT13119FJSでは、そうした端子を省略しないためにも極端なスリムボディを採用しなかったといえる。つまり、持ち運べる上、メインマシンとしての役割を堅実にこなす使用を同機に求めたのである。

17.8mmのフルフラットボディを採用。VAIO Zなどと同じく台形型のボディを採用することで堅牢性を高めている。D-Sub15ピンやLANなど、厚みのある端子を右サイドに搭載する

    新着記事

    特設サイトの情報

    人気記事

    一覧

    新着記事

    特別企画

    一覧