10月2日に締め切りとなった、エアロストリーム「RM5J-C34/S(カスタマイズモデル)」のモニターキャンペーン企画。約1週間と短い応募期間にもかかわらず、総計192名もの応募をいただき、その中から1名の当選者に「RM5J-C34/S(カスタマイズモデル)」が送られた。実際に手元に届いた当選者は、どのようにエアロストリームを使ったのか? 今回は、読者モニターに選ばれた、naniwa48氏によるレポートをお届けする。

ハンドルネーム naniwa48
PC利用歴 15年以上

ドライバ導入なしでワイヤレスデバイスを認識

モニターに当選し、届いたRM5J-C34/Sは、黒のシンプルなデザイン。ノートパソコンも使っている1階和室の出窓に置いたが、思ったより違和感はない。付属品は電源ケーブルのみのため、手持ちのパーツをかき集めて、使えるようにした。

開梱し、キーボード、マウスなどをつないだところ

キーボードとマウスは、CK-36MZ(ロジクール)という古いワイヤレスキーボード&マウスを接続。置き場所がリビングのホームゲートウェイから離れた場所なので、インターネット接続は無線LANを使う。そのために、USB無線LANアダプタWLI-UC-AG300N(バッファロー)を装着。キーボード&マウス、そして無線LANアダプタ、いずれもWindows 7標準のドライバで認識し、直ちに使えた。

和室の出窓に設置した様子

メディアサーバーとしての使い勝手は?

周辺機器接続用に、USB接続のBluetoothアダプタ BT-Micro3E2X(PLANEX)も装着。ディスプレイは、古い液晶ディスプレイSyncMaster 171MP(SAMSUNG)を引っ張り出してアナログRGBで接続。発色は今一つだが1,280x1,024ドットの解像度があり、十分使える。デジタルチューナーとして、GV-MVP/VZ(IODATA)をUSB接続。サーバーソフトDiXiM Media Serverもインストールし、録画した番組がDLNAクライアントから観られるように設定した。

この状態で、リビングの液晶テレビに接続したネットワークメディアプレーヤー LinkTheater LT-H90LAN(バッファロー)の電源を入れ、接続機器を検索するとDiXiM Media Serverが見つかる。これを選択すると録画番組の一覧が表示され、番組を選択すれば、コマ落ちせず番組が再生できた。デジタル放送なので、配信されるコンテンツはDTCP-IPという著作権保護方式で暗号化されているはずだが、配信中も、RM5J-C34/SのCPU使用率は最大20%程度で、空冷ファンも低速で静かなままなのは、処理能力に余裕があるからだろう。

ついでに、最近購入したワイヤレスHDMIアダプタWTR-HDAV/A(アイ・オー・データ機器)を使い、RM5J-C34/Sの画面をテレビに表示してみよう。

接続したアイ・オー・データ機器のワイヤレスHDMIアダプタとデジタルチューナー

DVI-HDMI変換アダプタを介してHDMIケーブルをつなぎ、WTR-HDAV/Aの送信機に接続。10mほど離れたリビングにある液晶テレビのHDMI入力に、WTR-HDAV/Aの受信機をつなぐと、液晶テレビがRM5J-C34/Sのディスプレイとして認識される。

液晶テレビでDLNAプレーヤーを使用した様子

タッチパネルつきのBluetoothミニキーボード(メーカー不明)を、RM5J-C34/Sにペアリングしたところ、リビングで椅子に座り、液晶テレビでRM5J-C34/Sの画面を見ながら、ミニキーボードで操作できるようになった。

液晶テレビにRM5J-C34/Sの画面を表示した様子+Bluetoothミニキーボード

ただ、DVI端子をHDMIに変換して表示しているため、テレビから音声が出ず、デジタル放送やネット動画を観るには適さない。解決方法がないものか調べたが、搭載しているマザーボードMSI H67MA-S01自体にHDMI出力がないらしく、イマドキの仕様としてはちょっと残念だ。(編集部注:HDMIは映像と音声を出力できる端子だが、映像出力のみ行うDVIからHDMIに変換したため、音声出力は不可能となっている)

圧巻のQuick Sync Videoによる動画エンコード

最後に、負荷が重いビデオ編集を試してみよう。RM5J-C34/SのIntel HD3000 GraphicsではQuick Sync Videoという機能が使え、サポートしたソフトでは高速な変換処理が行 えるはずだ。しかし、該当するソフトを持っていないため、とりあえずArcsoft MediaConverter 7の無料体験版を使ってみる。

フルHD1080iのAVCHDビデオを、720PのMP4(H.264/AVC)に変換してみると、Quick Sync Video無効だと6分34秒かかる変換処理が、Quick Sync Videoを有効にすると、2分37秒で完了した。また、その際のCPU負荷は、Quick Sync Video無効だと60~70%に上がり、ファンの回転速度も上がるのに対し、Quick Sync Videoを有効にすると10%台にしか上がらず、ファンも静かなままだった。Quick Sync Videoの威力に脱帽だ。

AVCHDビデオの変換処理の様子(Quick Sync Video OFF)

AVCHDビデオの変換処理の様子(Quick Sync Video ON)

RM5J-C34/Sは、ピークの消費電力はノートパソコンより多少高いが、アイドル状態の消費電力は一昔前のノートパソコン並みに低く、放熱設計にも余裕があり大変静かである。ビデオ編集やデジタル放送の録画再生などの負荷が大きい作業には、ノートパソコンより処理時間が大幅に短縮でき、トータルでは省電力効果は高いことを改めて感じた。これからは、Webやメールはノートパソコンやタブレット端末に任せ、重いマルチメディア処理はRM5J-C34/Sのような高速デスクストップパソコンで行うのが、合理的なのかもしれないと思った。

(マイコミジャーナル広告企画)

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