NHN Japanが放つオンラインRPG今夏最大の注目作「TERA:The Exiled Realm of Arborea」(以下「TERA」)のオープンβテストが8月8日8時から開始されることが発表された。MMO RPGの中では現状最高峰のグラフィックスと、従来に比べてアクション性の高いフリーターゲティングバトルを採用した本作を快適に楽しむためには、見た目の印象ほどではないものの、やはりある程度高いスペックが要求されてしまう。

そんなTERAを気軽に楽しむために、老舗PCショップ「TSUKUMO(ツクモ)」のゲーミングPCブランド「G-GEAR」から、推奨PCが発売された。TERA推奨認定ハイエンドモデルがTERAをどこまで快適に遊べるかを、動画も交えてチェックしていってみよう。

G-GEAR「TERA推奨認定ハイエンドモデル」

■試用機の主な仕様 [CPU] Core i7-2600(クアッドコア/定格3.4GHz) [メモリ] 4GB(2GB×2) [チップセット] インテル P67 Express [HDD] 2TB [ドライブ] DVDスーパーマルチ(DVD±R 2層書込み対応) [グラフィックス] NVIDIA GeForce GTX570 [電源] 定格700W(80PLUS BRONZE対応) [OS] Windows 7 Home Premium SP1 (64-bit) [価格] 114,980円(税込)

信頼度の高い高スペックパーツを厳選して搭載

G-GEARのTERA推奨モデルの中でもオススメなのが、今回検証する「TERA推奨認定ハイエンドモデル」だ。PCゲームを動作させる際に基本となるのは、グラフィックスカードとCPU、そしてメモリ容量。まずはその3点を確認していこう。

「TERA推奨認定ハイエンドモデル」では、グラフィックスカードにハイクラスの「NVIDIA GeForce GTX570」を搭載している。シングルGPUの最上位となるGTX580には譲るものの、一世代前の最上位であるGTX480を超える性能を叩きだしながら、消費電力はしっかりと押さえられたGTX570は、ゲームを遊ぶ際に非常にバランスのいいグラフィックスカードだ。

CPUには現行最速クラスの「Core i7-2600」を採用している。SandyBridge世代のCore i7シリーズの性能はすでに定評のあるところ。CPUに関して全く不安はない。そしてマザーボードにはMSI製の「P67A-S40」、メモリには安定した動作に定評のあるサンマックス・テクノロジーズ製モジュール2GBが2枚、計4GB分搭載されている。快適にゲームを動作させるために必要な容量はしっかり確保されているが、余裕があればBTOオプションで4GBの2枚構成(計8GB)に変更すると更に快適になるだろう。

またTERAは膨大なデータを扱っており、HDD容量を必要とすることも知られている。フォルダダウンロード時で30GB、DVDインストール時で60Gもの容量が要求されるが、「TERA推奨認定ハイエンドモデル」では2TBのウエスタンデジタル製HDD「WD20EARX」を搭載しているため、その点は安心して大丈夫だ。

さらに、BTOオプションで7200rpmの高速HDDや、SSDを選ぶことで、アクセス速度を向上させることも可能。特にSSDを導入すると、ゲームのロード時間を大きく短縮できるため、より快適なプレイを求める人はぜひ検討してほしい。

ケース左側面は通気性を上げるため大きくくり抜かれメッシュ加工されている。グラフィックスカードの安定動作に寄与している部分だ

ケース左側面を開けたところ。ハイクラスのグラフィックスカードを搭載していながらも、ケーブルなどはすっきりまとめられている

ケース左側面のカバーにはワンタッチレバーが設けられており、手回しネジを使用しなくとも固定可能だ。自作派にはうれしいポイント

ケース背面はシンプルな構造。12cmファンの排気部、電源排気部、グラフィックスカード排気部は塞いでしまわないよう気を付けよう

ケース背面の、リアパネル部分。USB2.0×8、USB3.0×2、PS/2ポート、有線LANポート、HDサウンド端子というシンプルな構成だ

電源やリセットボタン、ケース前面引き回しの端子群はケース上部にまとめられている。このユニットはユーザが位置を変更できる

前面パネルには青色LEDによって発光する12cmファン2基を搭載。グラフィックスカードやHDDなどをしっかりと冷却してくれる

グラフィックスカードはZOTAC製の「NVIDIA GeForce GTX570 (ビデオメモリ1280MB)」。ズレ落ちないよう、ケース内にしっかりと固定されている

グラフィックスカードを取り外したところ。マザーボードはMSI製「P67A-S40」だ。SATA 6Gや、USB3.0など最新インターフェースを備える

電源にはhec製の定格700W電源を採用。国際的な認証機関が推進する電気機器の省電力プログラムである「80PLUS BRONZE」に認定されている製品で、電源効率が良いため、省エネに貢献できる

メモリは高品質なモジュールを作ることで自作PCユーザーにはお馴染みのサンマックス・テクノロジーズの製品を採用している

PC自体の性能は? 定番ベンチマークを確認してみる

TERAのゲームクライアントを動かす前に、まずは定番ベンチマークを動かして性能を確認してみよう。まずはWindowsエクスペリエンスインデックススコアだが、基本スコア5.9。しかしこれはプライマリドライブがHDDなため仕方がない。グラフィックスはともに7.9、CPUとメモリは7.6と、しっかり高スコアを出している。また初期設定でのPCMark7スコアは「2898」、3DMark11スコアは「P5518」と、こちらも高い数値。基本性能の高さは折り紙つきのようだ。

WindowsエクスペリエンスインデックスのCPUスコアは「7.6」、ゲーム用グラフィックススコアは「7.9」と極めて高い