【コラム】

海外モバイルトピックス

122 床に落としても水没させても壊れない!キャタピラーのスマホ新製品が2モデル発表

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オンキヨーからタフなボディーのスマートフォン「CAT S60」がまもなく発売になる。CATとはパワーシャベルなどの建築車両を手掛けるキャタピラー社のブランド名だ。黄色いボディーの巨大な鉱石運搬ダンプカーなど、キャタピラーの製品はタフどころではない強靭かつパワフルな製品が揃っている。

そのブランドを身にまとったS60は、1.8メートルの高さから床に落としても壊れないほどの強固なボディーを持つ。しかも世界初と言う赤外線サーモカメラを搭載し、熱を可視化することもできるスマートフォンだ。アウトドアやスポーツをする人にとって興味ある製品に違いない。とはいえ特殊カメラを搭載することから価格は9万円台と、かなり高い。また発表は2016年2月と1年半前の製品なので、ディスプレーが4.7インチで解像度はHDと、最近のスマートフォンとしてはやや物足りないスペックだ。

IFA2017のキャタピラーブース

しかしこの9月、ドイツ・ベルリンで開催された展示会「IFA2017」でCATブランドのスマートフォンの新製品が2機種発表された。どちらも前モデルからのバージョンアップ品で、実に2年ぶりのモデルチェンジとなる。最新モデルらしいスペックを搭載しているだけではなく、価格もS60の半額程度。日本でもしも発売されれば5万円前後で買えそうだ。

S60(左)に加え、新製品のS41(中)とS31(右)を展示

「CAT S41」は5インチフルHDディスプレイを搭載する上位モデル。S60より大きく高解像度になったディスプレイは大きな魅力だ。CPUまわりはHelio P20オクタコア2.3GHz、RAM3GBにROM32GBと必要十分なパワーを持つ。カメラは1,300万画素をリアに、フロントは800万画素。そして画面を覆うガラスはゴリラガラス5となり、S60のゴリラガラス4より強靭だ。保護フィルムを貼らずとも傷がつく心配がより少なくなっている。

S41は5インチディスプレイ搭載

バッテリー容量も5,000mAhと、S60の3,800mAhより大型のものを搭載している。しかもOTGケーブルを使えば他のスマートフォンを充電することも出来るのだ。とはいえこの機能はすでに他社のスマートフォンでも備えているものがある。だが放置しておくと相手のスマートフォンは十分充電できたものの、自分のスマートフォンの電池が空になってしまった、なんてこともよくあるのだ。

S41はバッテリー出力のリミット設定が可能になっている。これはS41のバッテリー容量が指定した残量になると相手のスマートフォンへの給電を停止するものだ。たとえば40%に指定しておくと、S41のバッテリーが40%になった時点で出力機能は停止する。この機能を使えば自分のスマートフォンの電池残量が無くなってしまうことはない。アウトドアの充電環境が悪い場所で、友人たちとスマートフォンの電池容量をシェアするときにはとても便利な機能と言えるだろう。

他のスマホ充電時のリミット機能を搭載。端末の言語は日本語にも対応していた

なお防水防塵はIP68、そして米軍の MIL-STD-810G企画にも対応。これはCATのスマートフォン全モデルに共通する。水深2メートルまでの動作保証はS41だけで、他の製品は1.8メートルまでとなる。価格は449ドル、5万円ちょっとでタフなスマートフォンが入手できるのだ。

S41(左)とS31(右)のサイズ比較

また下位モデルの「CAT S31」は、Snapdragon 210をCPUに搭載したエントリークラスの製品。RAM2GB、ROM16GBでライトユースには十分だろう。ディスプレイはS60と同じ4.7インチHD、カメラはリア800万、フロント200万画素。ディスプレイのガラスはゴリラガラス3を搭載している。バッテリー容量は4,000mAhで、これもS60より大型だ。価格は329ドルと安く、3万円台で購入することができる。

小型モデルのS31。とはいえディスプレイはS60と同等サイズ

どちらの製品もUSB端子やヘッドフォン端子はゴムキャップをはめて防水に対応している。キャップレス防水のほうが使いやすいものの、一般的なスマートフォンよりも防水機能を高めるためには必要な構造なのだろう。できればワイヤレス充電に対応してほしいところで、次期モデルに期待したい。

本体下部のUSBと、上部の3.5mmヘッドフォン端子はキャップ式

本体のデザインはどちらもディスプレイの下部に戻る、ホーム、タスクの物理キーを備えており、手袋をはめたままでも操作しやすい。背面のデザインはカメラの位置が異なるほか、表面仕上げもS41が全体を細かい凹凸の入ったマットに、S31はストライプを入れており、印象はかなり異なる。S31のほうがよりカジュアル、S41はよりプロフェッショナル、そんなターゲットユーザーを想定しての仕上げなのだろう。

背面の比較。S41(左)とS31(右)で仕上げが異なる

さてどちらのモデルも発売日は未定だ。CATのスマートフォンはタフなボディーが特徴なだけではなく、デザインもスタイリッシュなので都会で使うのも悪くないかもしれない。ぜひ日本でも発売してほしいものである。

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インデックス

連載目次
第124回 アメリカで発売するタフなGalaxyを日本でも出してほしい
第123回 P10 Plus限定モデルやP8 Lite17年バージョンなど、日本未発売のファーウェイ製品をチェック
第122回 床に落としても水没させても壊れない!キャタピラーのスマホ新製品が2モデル発表
第121回 日本に参入したBLUのスマホをアメリカで見てきた
第120回 アメリカでは早くもGalaxy Note8の予約が開始! 家電店には実機が並ぶ
第119回 ZenFone 4 Selfie Proを世界最速購入! ASUS発表会で即売会を実施
第118回 海外モバイルトピックス 第118回 WeChat Payのスマホ支払い受け取りを、フリーマーケットでやってみた
第117回 夏の海外旅行中もスマホが使える、グローバル対応モバイルルーターが便利
第116回 スマホの形は細長くなる? Galaxy S8やLG G6に見る縦長ディスプレイの優位点
第115回 ライカカメラのスマホにも負けない、ファーウェイの新型モデルがスゴイ
第114回 両面スマホや見開きタブレットなど、電子ペーパー搭載端末の最新事情
第113回 世界初の「4つのカメラ」搭載スマホや、特大バッテリースマホが登場
第112回 360度カメラやプロジェクター内蔵! 中国最新の面白スマートフォン
第111回 Tシャツデザインをスマホで変更できる「Super T」はファッションとITの融合製品
第110回 合体式スマホの先を行く「サンドイッチ構造」スマホが登場
第109回 生まれ変わったHTCを感じさせる「HTC U11」に大きな期待
第108回 Tシャツやカバンや財布も作る、スマホメーカーのファン獲得作戦
第107回 ガラホ人気は日本だけじゃない? 海外でも増えるガラホたち
第106回 スマートフォンのカメラ競争、次はフロントカメラになる
第105回 ニューヨークのアマゾンロッカーを使い、海外スマホのケースを買ってみた
第104回 1契約で世界中で通信できる、香港キャリアが「神」プランの提供開始
第103回 フロントカメラが2,100万画素! 次のステージに進んだスマホのカメラ画質競争
第102回 1日800円で全世界対応!次の海外旅行に持っていきたいモバイルルーターが便利
第101回 プロジェクターやカメラグリップが装着できる、合体式スマホが次々と登場
第100回 ポストiPhoneを狙う新興メーカー、スマートフォンの歴史10年を振り返る
第99回 Huawei新製品「P9/P9 Plus」発表会フォトレポート
第98回 情報をリアルタイムに点字表示できる、世界初の点字対応スマートウォッチがまもなく発売
第97回 1台のスマホで2つのLineを使いたい! 海外ではデュアルWeChatスマホが登場
第96回 空気清浄機や浄水器も売る、脱スマホメーカーを目指すシャオミ
第95回 2015年秋冬のスマートウォッチは丸形がトレンド
第94回 指先2本サイズの超小型なスマホが登場
第93回 スワロフスキーで装飾した本気の女子スマホ「Sugar」に注目
第92回 旅先でスマホが無料で使える! 香港で旅行者向け無料SIMが登場
第91回 日本のSIMロック解除にアジア周辺国が注目する理由
第90回 これからの旅行はスマートに! スマホで管理できるスーツケースが登場
第89回 日本人も便利になる!訪日客プリペイドSIM自販機が続々登場
第88回 八百屋や雑貨屋でも買える! スペインの格安SIM売り場の現状
第87回 ブランド時計が続々参入、2015年はスマートウォッチブームがやってくる?
第86回 世界に広がるガラホ?折り畳み型スマホがアジアで人気
第85回 来年はバレンタインチョコも"印刷"する時代がやってくる
第84回 先進国をターゲットに入れた中国新興メーカーのシャオミ
第83回 SIMフリースマホの国香港、海外用プリペイドSIMの販売が活発化
第82回 Facebookが無料? ソーシャルSIMの時代がやってくる
第81回 韓国で復活するデータ定額
第80回 出揃った中国各事業者のLTEサービス
第79回 スマートフォンシェア3位入りを目指すZTEの最新戦略
第78回 2014年はライフログ系スマートウォッチが熱くなる
第77回 中国で4G免許が交付、2014年は4G普及が一気に進む
第76回 台湾のLTE免許が6社に確定、競争激化で再編も
第75回 ライバルはFirefox OS-Nokiaの新端末に注目
第74回 パナソニックの「家電スマホ」はインドで成功するか
第73回 いよいよ始まる中国のTD-LTEサービス
第72回 Windows Phoneが中南米でシェア2位に浮上
第71回 価格下落が世界のスマホ需要を後押し
第70回 いよいよ出てきたFirefox OSスマホ
第69回 ミッドレンジモデルも魅力のSamsungの2013年春の陣
第68回 日本からも注目したいHuaweiの最新モデル
第67回 得意分野で勝負するシャープの海外戦略
第66回 パナソニックも海外市場から撤退
第65回 TD-LTE端末市場で一気に増す日本のプレゼンス
第64回 アジアで加熱する「5インチスマホ」競争
第63回 全社がLTE開始、競争が激化する香港
第62回 LTEで変わる韓国の業界勢力図
第61回 大きく変わる世界のメーカー勢力図、今年後半の動きを探る(後編)
第60回 大きく変わる世界のメーカー勢力図、今年後半の動きを探る(前編)
第59回 Vodafoneとドコモらが提携、一気に広がる国際提携
第58回 韓国でグローバル対応LTEスマートフォンが登場 - 日本への投入も期待
第57回 香港でも7000円台!! - HP TouchPad販売のドタバタ劇
第56回 韓国で全事業者が4Gを開始 - 月額料はパッケージ制、データ定額廃止の方向へ
第55回 「繋ぎ」には勿体無い、MeeGo OS搭載のNokia N9
第54回 世界の端末メーカーの勢力図が大激変
第53回 アジアで転売されるiPad 2、その現場を見た
第52回 ドコモのSIMロック解除、中国で大歓迎
第51回 2011年は低価格スマートフォンが流行に
第50回 2010年はMotorolaの復活に注目
第49回 AppleもNokiaも脅かす「その他」勢力が増大
第48回 気がつけば海外メーカーばかりな日本のスマートフォン
第47回 この冬はオール"フルタッチ"、本気で反撃に出るNokia
第46回 香港でiPadが発売、SIMロックフリー&単体販売
第45回 海外でも広がる「海外パケットし放題」サービス
第44回 発売開始前なのに何故!? - iPadが大量販売されている香港
第43回 海外も日本も同料金でデータ通信-日本通信がサービス開始予定
第42回 実用化が始まった太陽電池搭載ケータイ
第41回 Nokia、業績回復も今後が勝負 -急がれる「フルタッチ」端末の強化
第40回 「簡単ケータイ」が海外でも流行に
第39回 2009年の海外端末市場を振り返る
第38回 LGの「新チョコレート」がスゴイ - 21:9ディスプレイ搭載の「LG BL40」
第37回 いよいよ中国でもiPhoneを発売 - 出だしは不調?
第36回 WiMAX/Wi-Fi/W-CDMAに対応した「3W」端末がSamsungから登場
第35回 Nokiaが3G対応ミニノート「Booklet 3G」発表 - ノートPC市場参入の狙いとは
第34回 OEMメーカーのAltekが携帯内蔵デジカメ発表 - 将来Flickrケータイもでる?
第33回 中国にも3Gの時代がやってきた!! - 各社のサービスや戦略を紹介
第32回 iPhone 3G Sへの買い替えでiPhone 3Gが中古市場に登場?
第31回 機能性とデザインを追及した「ケータイストラップ」は日本に根付くか?
第30回 新型iPhone対抗端末? - Nokiaのフラッグシップ端末「N97」がいよいよ登場
第29回 アプリのメーカー直接配信時代がやってくる
第28回 海外メーカーが韓国市場にスマートフォンで参入開始
第27回 終焉を迎える中国のPHS、残した功績は大
第26回 滑り出し好調なNokiaのタッチUI端末「5800 XpressMusic」 - iPhone超えも?
第25回 中国で売れ筋の携帯機種は? - Nokiaが圧倒的人気の中シャープも健闘
第24回 "Appleの理論"が通じない香港、iPhoneの単体販売を開始
第23回 iPhoneを脅かす存在になるか? Nokia 5800 XpressMusicが登場
第22回 日本向けOMNIAの姉妹品? 韓国でHaptic 2が発売開始
第21回 パケット通信+無線LAN定額がトレンドの香港
第20回 販売国の増えるiPhone、注目市場の投入はいつ?
第19回 カシオの海外進出が期待できる? - ソフトバンクとの端末供給合意
第18回 日本で増加する中国メーカー端末
第17回 マルチメディアへの対応を強化するBlackBerry
第16回 香港におけるiPhone 3G - SIM差し替えは当たり前
第15回 Motorola、新型「明」で中国市場奪回なるか
第14回 LGのデザイン携帯"Secret"、その秘密に迫る
第13回 Appleの発表を待たずに「3G iPhone」の発売が確定
第12回 中国の通信事業者6社が3社に再編
第11回 iPhone拡販のために販売戦略を変更するApple
第10回 不振のMotorola、事業建て直しはなるか
第9回 中国でTD-SCDMAの商用テストサービスが開始
第8回 チョコレートからウォン・ビンまで - ユニークな韓国携帯のニックネーム
第7回 シャープの中国市場参入、勝算の道はどこにあるか
第6回 Sony Ericsson、海外事業の好調が日本事業の見直しに?
第5回 "3G版iPhone"はいつ出てくるのか?
第4回 EMONSTER、海外ではいくらで売られている?
第3回 XPERIAを投入するSony Ericssonの意図
第2回 メーカーの勢いの差が表れたMobile World Congress 2008
第1回 Nokiaの決算報告から見た2007年の海外携帯市場

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