【コラム】

Windows XPスマートチューニング

236 VHD形式ファイルをコンテキストメニューからマウントする

    阿久津良和  [2006/10/19]

    こんにちは、阿久津です。ようやくWindows XP 64ビット版に対応したVirtual PC 2007が公開されました。とは言ってもベータテストの話。テストに参加するには、Microsoft Connectへの申し込みが必要です。さて、Virtual PC 2007の注目ポイントは、IntelやAMDなどハードウェアレベルのバーチャライゼーションのサポート。ゲストOSの設定ダイアログには、Hardware-assisted Virtualizationという項目が新たに設けられ、同機能の有無を選択できるようになりました。

    このあたりは既にベータテストが行なわれているVirtual Server 2005 R2 Service Pack 1でもテストが進められており、同技術をそのまま持ち込んだものだと思われます。また、サポートするホストOSとしてWindows VistaおよびWindows XP Professional x64 Editionなどの64ビットOSをサポート。ゲストOSでも正式にWindows Vistaが含まれており、実際にインストールしてみましたが、特に問題なく動作しました。

    この他にもノートパソコンの電源管理機能との協調や、Intel PPMドライバでクラッシュする問題の修正、2.2GB以上のISOイメージサポートといった細かい改良も加えられています。これらの情報は開発関係者のブログ「Virtual PC Guy's WebLog」に記載されていたものですが、Windows Vista RC2のISOイメージは約2GBを超えるため、Virtual PC 2004ではマウントすらできませんでしたが、この改良によってゲストOSの導入が簡単になりました。

    ただ、同ブログには「Improved performance」という一文があります。文字どおり「(Virtual PC 2004より)パフォーマンスを改善した」と受け取れますが、体感的にはさほど変化はありません。いくつかのベンチマークソフトを用いて調査してみましたが、結果は誤差の範囲内。ゲストOSとしてWindows XP Service Pack 2を用いましたが、異なるOSを用いれば、また違った結果が出たのかもしれません。

    また、筆者が個人的に気になっているのが、USBデバイスをサポートしていない点。クライアント向け仮想化ソフトウェアとしてライバルに位置するVMware Playerでは、以前から同機能をサポートしており、その利便性は揺るぎませんが、ゲストOS上で一般的となったUSBデバイスを使用できないのは、クライアント向け仮想化ソフトウェアとしては致命的と言わざるを得ません。次世代OSであるWindows VistaではVirtual PC 2007を標準搭載(もしくは無償ダウンロード可能に)する予定と言われていますが、製品版までにはUSBデバイスのサポートを期待します。

    閑話休題。現在公開中のVirtual Server 2005 R2 Service Pack 1 Beta 2では、ゲストOSのHDDフォーマットVHD(Virtual Hard Disk)を、仮想マシンを起動することなく操作できるVHDMountが付属しています。Windows Vistaのバックアップ機能でもVHD形式を採用し、先日は同形式をライセンスフリーで提供する旨を発表したあたりから、Microsoftの本気度が見えてくるでしょう。

    ただし、同ツールはVDS(Virtual Disk Service)が必要になるため、Windows XPでそのまま使うことはできません。コマンドラインで「vhdmount.exe /P {VHDファイルのフルパス}」と実行することで、はじめてVHDファイルをプラグイン形式でマウントできます(この際、Microsoft Virtual Server Storage Deviceが正しく導入されないため、ハードウェアの更新ウィザードで検索を行なわず、インストールするドライバを選択してください)。

    しかし、いちいちコマンドラインから実行するのは面倒ではないでしょうか。そこで今回は、VHD形式ファイルをコンテキストメニューからマウントするチューニングをご紹介しましょう。

    1. <スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2. Unicodeに対応するテキストエディタ(メモ帳など)を起動し、囲みの内容を入力する。
    3. 任意のファイル名に拡張子「.reg」を付けてファイルとして作成する。
    4. ステップ2~3で作成したファイルをダブルクリックし、確認をうながすダイアログが表示されたら、<はい>→<OK>とボタンをクリックする。
    5. レジストリエディタを終了し、Windows XPに再ログオンする。

    ○レジストリファイルの内容

    Windows Registry Editor Version 5.00

    [HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Classes \ Virtual.Machine.HD]
    @="仮想HDDイメージ"

    [HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Classes \ Virtual.Machine.HD \ shell]

    [HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Classes\Virtual.Machine.HD \ shell \ Dismount]
    @="アンマウント"

    [HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Classes \ Virtual.Machine.HD \ shell \ Dismount \ command]
    @="\" C: \ \ Program Files \ \ Microsoft Virtual Server \ \ Vhdmount \ \ vhdmount.exe \" /u \"%1 \""

    [HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Classes \ Virtual.Machine.HD\shell \ Mouont]
    @="マウント"

    [HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Classes \ Virtual.Machine.HD \ shell \ Mouont \ command]
    @="\" C: \ \ Program Files \ \ Microsoft Virtual Server \ \ Vhdmount \ \ vhdmount.exe \" /p \"%1 \""
    ※ここまで

    これで設定完了です。VHD形式ファイルを右クリックすると、<マウント><アンマウント>が追加されるので、場面に応じて選択してください。ただし、前述のドライバ導入をうながすバルーンが表われる場合があります。これは、Microsoft Virtual Server Storage Devicesドライバに署名が加わっていないため、自動的に導入されないようです。また言わずもがな、Virtual Server 2005 R2 Service Pack 1 Beta 2の導入が必要なのでご注意ください。

    それでは、また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン