【コラム】

Windows XPスマートチューニング

235 アプリケーション互換性エンジンを無効にする

    阿久津良和  [2006/10/12]

    こんにちは、阿久津です。つい先日Windows Vista RC2が公開されました。ベータテスターはもちろん、CPP(カスタマープレビュープログラム)や各有料サブスクリプションでも公開されています。と、ここまで書いてから、再度ダウンロードサイトを訪れると、Windows Vistaのトップページに飛ばされるようになりました。

    怪訝に思い調べてみると、今回のCPPは限定公開であり、TechBetaやTechNetサブスクリプション、MSDNサブスクリプションでは現在も公開中と、Microsoft関係者による投稿がTechNet フォーラムに掲載されています。筆者はMSDNサブスクリプションを所有しているため、さっそくアクセスしてみると、確かにビルド5744を公開中。今回入手し損ねた方は各有料サブスクリプションを購入するしかなさそうです。

    さて、ダウンロードしたWindows Vista RC2をDVDメディアに焼き、さっそくサブマシンなどにインストール。今回はRelease Candidateという節目ということで、実験用のノートPCにもインストールしてみました。同ノートPCには、ふだんからLinuxをインストールしており、Windows XPとはGrub(Linux用ブートローダの一種)によるデュアルブートを行なっています。あらかじめLinuxのシェルプロンプトで「dd if=/dev/sda of=backup.pbr bs=512 count=1」と実行して、ブート領域をファイルに保存。

    そしてWindows Vistaをインストールし、ディストリビューションのレスキューモードから、今度は逆の「dd if=backup.pbr of=/dev/sda bs=512 count=1」と実行してブート領域を書き戻しました。ちなみにWindows Vistaの起動は、Grub側の機能であるパーティションの呼び出し機能で特に設定は行なっていません。これで、Linux+Windows Vistaというデュアルブート環境のできあがり。もっとも現在インストールしているLinuxもFedora Core 6 Pre-Release、Windows Vistaは言うまでもなくRC2と、いずれも開発途中版。

    閑話休題。Windows XPには、古いアプリケーションを安定動作させるための、アプリケーション互換性エンジンを用意しています。たとえば、Windows XPでは正常動作しないWindows 98向けアプリケーションを起動する際には、同エンジンが起動し、互換性データベースから修正情報を検出します(ちなみにデータベースから情報を検出すると、互換性の修正が行なわれたのちに動作、もしくはアプリケーションのヘルプメッセージが表示されます)。

    非常に便利な機能ながらも、通常は16ビットアプリケーションを使う機会も少なく、アプリケーション起動時に同エンジンを呼び出す仕組みがオーバーヘッドになりかねません。そこで今回は、アプリケーション互換性エンジンを無効にするチューニングをご紹介しましょう。

    1. <スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2. 名前欄に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
    3. HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Policies \ Microsoft \ Windows \ AppCompatまでキーをたどって開く(キーがない場合は作成する)。
    4. <編集>メニュー→<新規>→<DWORD値>と選択し、名前を「DisableEngine」に変更する。
    5. DWORD値「DisableEngine」をダブルクリックで開く。
    6. データ値を「1」に変更して<OK>ボタンをクリック。
    7. レジストリエディタを終了し、Windows XPを再起動する。

    これで設定完了ですが、お使いのアプリケーションよっては不具合が発生する可能性は拭いきれません。設定後は導入済みのアプリケーションを起動して、問題なく動作するか確認してください。また問題が発生するようであれば、DWORD値「DisableEngine」のデータ値を「0」にするか、DWORD値を削除しましょう。

    ちなみにパフォーマンスが向上するといっても、単にアプリケーションを起動する程度の場合、差異はありません。どちらかと言えばスクリプトなどから短時間に数十回以上起動する場合などに効果を発揮します。

    それでは、また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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