【コラム】

Windows XPスマートチューニング

210 自動チェックディスク時の待ち時間を変更する

    阿久津良和  [2006/04/06]

    こんにちは、阿久津です。最近は仕事関係で「Windows Vista February 2006 CTP(Build 5308)」を試用する機会が多いのですが、各媒体で紹介されているようにWindows Vistaには様々な新ツールが用意されています。中でも筆者が気に入ったのが「Memory Diagnostic」。文字どおりメモリチェックを行うツールで、OS上で実行すると自動的に再起動が行われた後、物理メモリに障害が発生していないかチェックが始まります。この手のツールでは「Memtest86」が有名ですが、Windows Vistaには標準で搭載されました。

    そもそもMicrosoftが調べた結果によると、BoD(Blue screen of Death)エラーの原因としては物理メモリの障害が決して少なくないとのこと。そのため、Windows Vistaではエラー修正可能なECCメモリの使用をPCメーカーに求めているという噂も聞こえてきます。もっとも、前述したツールがWindows Vista製品版でも搭載されるのか、ECCメモリが必須になるのか断言できませんが、BoDの軽減が実現すれば、Windows Vistaは驚異的なほど信頼性が向上するコンシューマOSとして輝く可能性も。そのため、Windows VistaにはOS側の問題ではなく、ハードウェアの中でもわかりにくい物理メモリの問題をテストするツールを搭載したと考えられます。

    前述のように「Memory Diagnostic」は、Windows上ではなく独自のブートシステムを使って起動します。テストモードも「Basic」「Standard」「Extended」の3種類が用意され、それぞれチェック方式が増えています。メッセージ上で確認する限り、「Basic」ではMATS+、INVC、SCHCKRの3種類ですが、Extendedでは17種類(キャッシュを無効にした同じチェック方式も含む)。これならPCショップで購入したバルクメモリのチェックも容易になるのではないでしょうか。

    このツールを使っていて、ふと浮かんだのが、Memtest86+をWindows XPの起動メニューから呼び出す方法。Windows 2000時代の連載で紹介したように、Windowsの起動メニューではブートセクタをファイルとして渡せば、Linuxなどを交えたマルチブート環境が構築できます。あれこれ試行錯誤してみましたが、結果は惨敗。KNOPPIXに同梱されているGrub.exeを用いて独自のブートローダを導入するか、Bootable CD Wizardを併用して普段はCD/DVDのブートローダを起動するなど色々考えてみたものの、情報収集や実験を行う時間がありません。今後、時間を見つけて検証してみたいと思います。是非面白いアイディアがありましたら、お便りをお寄せください。

    閑話休題。Windows XPでは、ホストドライブのスキャンディスクはシステムファイルが格納されているため、再起動後に行われるようにシステム設定を変更します。具体的には再起動時に\ Windows \ System32 \ Autochk.exeを実行していますが、その際10秒以内に任意のキーを押すと処理をバイパス可能なのはご存じのとおり。今週は、この待ち時間を変更するチューニングを紹介しましょう。

    1. <スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2. 名前欄に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
    3. レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ CurrentControlSet \ Control \ Session Managerまでキーをたどって開く(存在しないキーは作成する)
    4. <編集>メニュー→<新規>→<DWORD値>と選択。新たにDWORD値「AutoChkTimeOut」を作成する。
    5. DWORD値「AutoChkTimeOut」をダブルクリックで開き、値のデータに「60」と入力して<OK>ボタンをクリック。
    6. レジストリエディタを終了し、Windows XPを再起動する。

    これで設定が完了しました。この設定を行うことで、スキャンディスクの自動実行を行う際、本当に必要なのか判断する時間を稼ぐことができます。メリットの少ないチューニングかもしれませんが、このような部分もカスタマイズできるという点でご紹介しました。ちなみにステップ5で入力するデータ値は秒単位で、最大3日(259200)まで設定可能です。これ以上の数値が設定されると初期値である10秒が適用されますので、ご注意ください。

    それでは、また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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