【コラム】

Windows XPスマートチューニング

209 Outlook 2003の個人用フォルダファイルサイズを制限する

    阿久津良和  [2006/03/29]

    こんにちは、阿久津です。本誌でも取り上げられているように、Windows Vistaのコンシューマ向け販売が来年1月に延期されました。各PCのOS入れ替え作業を楽しみにしていた筆者にとって残念なニュースですが、ユーザーがあれこれ言っても為す術はありません。たった数カ月のずれ込みですが、「今年中」と「来年」という言葉の響きの違いは非常に大きく、それまでVista登場に備えてPC買い換えなどを考えていたユーザーには大きな衝撃ではないでしょうか。これを期に筆者の場合は、Vista登場を念頭にそれまで控えていたデスクトップPCのカスタマイズを行うことにしました。

    元々同デスクトップPCは、PCエミュレータ(バーチャルマシン)の実行環境のために用意したため、ある程度のパフォーマンスで安定動作さえしてくれれば問題がないというものでした。今回はこれを、とみに熱くなりがち(過度なHDDアクセスやネットワーク使用で発熱量が高まっている様子)な執筆用ノートPCの代替え環境としてカスタマイズすることとしました。作業は執筆環境を整えるための、アプリケーションの導入が主となります。筆者が執筆環境として必要とするアプリケーションは、ATOK 2006+秀丸エディタ(最近タブ機能に惹かれて乗り換えました)に加えていくつかの辞書ツール。後はキャプチャした画像を見る・確認するための画像ビューアです。

    ATOK 2006に関しては購入済みのCD-ROMからそのままセットアップを行い、必要なユーザーデータ(オリジナル辞書やユーザー辞書)のみをコピー。操作設定ファイルに関しては気になる点があったため手動で再設定。秀丸エディタも設定内容をレジストリファイルに保存し、そのままフォルダごとコピー&レジストリファイルの読み込みで終了。後は長年使っているフリーかつ高速な画像ビューアIrfanView32もフォルダごとコピーして作業完了。

    改めて必要なツールを見なおしてみると、数本のアプリケーションで事足りていたことに気付かされました。さて、環境が整ったところで今度はデータも整理してしまいたいところですが、現在メインで使っているノートPCは、HDD容量70GBのところ貯めこんだデジカメの画像などなど既に55GBも消費中。いい加減整理しなくては……と思いつつも、日々の仕事に目を奪われ、ファイル整理なんて地味な作業は忘れてしまいます。ここはVistaで導入される新検索機能を踏まえて、「貯めこんだデータはユーザーが整理するのではなくPCに管理させる」という自己正当化、もしくは言い訳じみたことを自分に言い聞かせ、HDD空き容量がなくなるまで放置することにしました;-D。

    閑話休題。今週はちょっと趣向をかえてOutlookのカスタマイズを取り上げましょう。同アプリケーションでは、電子メールや予定表など各種データを個人用フォルダファイル(拡張子.pst)に保存しています。同ファイルのサイズが肥大化しがちなのは実際に利用しているユーザーならご存じのとおりですが、初期状態では約20GB(データ自体の最大量は約19GB)までの最大サイズが指定されています。もちろんこれほどのデータを貯めこむことは希ですが、どちらかといえばよりコンパクトにしたくなるのが人の性ではないでしょうか。そこで今週は、Outlook 2003の個人用フォルダファイルのサイズを制限するチューニングを紹介します。

    1. <スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
    2. 名前欄に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
    3. レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Policies \ Microsoft \ Office \ 11.0 \ Outlook \ PSTとキーをたどって開く(存在しないキーは作成する)
    4. PSTキーを開いた状態で<編集>メニュー→<新規>→<DWORD値>と選択。新たにDWORD値「MaxLargeFileSize」を作成する。
    5. DWORD値「MaxLargeFileSize」をダブルクリックで開き、値のデータに「2800」と入力して<OK>ボタンをクリック。これで個人用フォルダファイルの最大サイズが10240MB=約10GBとなる。
    6. ステップ4と同様の手順でDWORD値「WarnLargeFileSize」を作成する。
    7. DWORD値「WarnLargeFileSize」をダブルクリックで開き、値のデータに「2600」と入力して<OK>ボタンをクリック。これで個人用フォルダファイルの最大サイズが9728MB=約9GBとなる。
    8. レジストリエディタを終了し、Windows XPに再ログオンする。

    これで設定完了です。Outlook 2002以前からのデータ形式を引き継いで使っている場合、ステップ4、6で作成するDWORD値は「MaxFileSize」「WarnFileSize」で設定が可能です。ただしその場合、入力するデータ値はバイト単位になりますので、初期状態値(従来のOutlook形式ではMaxFileSizeが約1.933GB、WarnFileSizeが約1.816GB)の半分にする場合は、前者を「3dd82200」(1,037,574,656バイト)、後者を「3a202200」(975,184,384バイト)などとしてください。

    それでは、また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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