【コラム】

Windows XPスマートチューニング

203 縮小表示のキャッシュデータ作成を無効にする

阿久津良和  [2006/02/15]

こんにちは、現在某社で発刊する予定の書籍を粛々と書き続ける日々が続いている阿久津です。まだ内容が固まりきっていないため、ここで多くを語ることはできませんが、古いOSを引っ張り出して、あれやこれやいじり倒しています。

それら古いOSの中でも感慨深いのがMS-DOS。現在でもMSDNからMS-DOS単体としての最終版(バージョン6.2。英語版は6.22)を入手できます。これまでDR-DOSFreeDOSを腰を据えて使ったことはありませんでしたが、今回MS-DOSの起動ディスク作成やWindows 3.1環境を整えるために触っていると、当時の記憶がよみがえってきました。

元々PC-98シリーズを使っていた筆者ですが、IBMのPS/55noteを使える機会に恵まれてから、フォントドライバやフォントデータ、ディスプレイドライバを入れ替え、フォントサイズや解像度を変更することで、テキスト画面の表示能力を変更するV-Text化を楽しんでいました。Windows環境では当たり前のように提供されるテキスト描画能力ですが、DOS時代は80文字×24ラインのディスプレイから解放され、偉く感動した記憶があります(PC-98シリーズも30行化計画など、描画領域を増やすオンラインソフトがありました)。

そんな記憶をたどりながらMS-DOSをいじっていた筆者ですが、現在入手困難なMS-DOSよりも前述のMS-DOS互換OSを使った方が面白そうに感じ、DR-DOS/OpenDOSをPCエミュレータ上にインストールすることにしてみました。ちなみにDR-DOSは、その名が表すとおりDigital Researchが開発したMS-DOS互換OSで、同社がNovellに買収された時点で「Novel DOS」に改名。後のCalderaの分離を機に「OpenDOS」と名称変更しましたが、その後は元のDR-DOSに戻され、ライセンス自体はDevice Logicに売却されています。

しかしインストールする前に情報収集をしたところ、すでに先駆者が様々な情報を提供していました。中でも秀逸なのが、Japanese DR DOS User's Groupの「DR DOS 7.03/V インストールマニュアル」。画面手順などを加えた丁寧な解説で、筆者が説明するよりわかりやすくなっております。そのため、本稿ではインストールに関する一文は割愛しますが、MS-DOS時代を経てきた読者諸兄も空き時間を見つけて、往年のV-Text化を試してみてはいかがでしょうか。確かにDOS環境を作っても得るものは少ないですが、感慨深いノスタルジックに浸れることは間違いありません。

閑話休題。Windows Vista(Build 5270で確認)では、「ディスクのクリーンアップ」に組み込まれるようになった縮小表示のサムネイルデータ。再度同じメディアフォルダを開く際に、サムネイルを素早く描画するために生成されるキャッシュデータですが、一括管理ではなくフォルダ毎に「Thumbs.db」が作成されるスタイルを嫌い、筆者は、インストール直後に無効化しています。

確かに現在のPCならばハードディスクの容量も増大し、キャッシュデータの作成・読み取りもさほど負担になりません。しかし、他者に見られたくない画像や動画を保存している場合はセキュリティホールとなる可能性があります(もっとも筆者の知る限り、Thumbs.dbから画像データを抜き出すツールは知りません)。そこで今週は、この縮小表示のキャッシュ作成を無効にするTipsを紹介しましょう。

  1. <スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
  2. 名前欄に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
  3. HKEY_CURRENT_USER \ Software \ Microsoft \ Windows \ CurrentVersion \ Policies \ Explorerまでキーをたどって開く。
  4. 右ウィンドウの何もないところを右クリックし、メニューから<新規>→<DWORD値>と選択して「NoThumbnailCache」に名前を変更する。
  5. DWORD値「NoThumbnailCache」をダブルクリックで開く。
  6. 値のデータを「1」に書きかえてから<OK>ボタンをクリック。
  7. レジストリエディタを終了し、Windows XPに再ログオンする。

これで設定完了です。それまで縮小表示モードで開いていたフォルダを再表示すると、画像や動画のサムネイルデータ(Thumbs.db)が生成されなくなります。もし、今回のTipsを実行する前のデータが残っている場合は、検索機能を使ってサムネイルデータをリストアップし、削除してください。

それでは、また次号でお会いしましょう。

阿久津良和(Cactus)

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