【コラム】

Windows XPスマートチューニング

181 [無変換]キーに[Windows]キーを割り当てる

    阿久津良和  [2005/08/24]

    こんにちは、阿久津です。本来チューニングという視点で言えば、Windowsの壁紙は設定すべきではない、と言わざるを得ません。見栄えをよくするための機能は、同時にPCリソースの消費に繋がるため、低スペックPCでは特に気を付けなければならないポイントとなります。しかし、この考え方も今は昔。CPUクロックがGHzクラスに上がり、ビデオパフォーマンスも昔では考えられないほど向上した現在では、壁紙の拡大処理やビットマップ画像の色数など気にせず、気軽に気に入ったJPEG画像をいとも簡単に壁紙化しているのではないでしょうか。

    かく言う筆者も古いノートPCでは壁紙を設定せず使っていましたが、ここ数年はノートPCの買い換えも相まって、様々な壁紙を設定し、調べ物や原稿作成に疲れた時に和める画像を指定するようにしています。壁紙の変更には、Microsoftが2003年に公開した、Windows XP専用のマルチメディア素材やツールなどを含むアーカイブ集「Windows XP Creativity Fun Packs」のひとつである「PowerToys Wallpaper Changer」を使用。後は海外で個人使用可能な風景写真集をMy Picturesフォルダにダウンロードし、千枚近い画像を1時間単位で切り替えていました。

    しかし、どうがんばっても風景写真は風景写真。そこに動的な変化はありません。そんなことを徒然と考えているときに見つけたのが、XplanetのWindows版。同ツールはUNIX系OSで多く見られた、地球を壁紙として描画するソフトを参考に、JPEGデータを球体マッピングして壁紙化するというもの。現時間をベースに回転軸を計算し、一定時間毎に壁紙を書きかえます。また先のJPEGデータを変更すれば、地球だけでなく火星や木星、月なども表示することも可能(Sample Imagesをご覧ください)。

    ただし、同ツールは本来描画するだけのものですので、定期的に実行して画像を書きかえる必要があります。UNIX系OSではcron daemonを使えば簡単ですが、Windows XPでは、Cygwinをインストールするなど、敷居の高い作業が必要。しかし、Markus Koerner氏のwinXPlanetBGというツールを使えば同等もしくはそれ以上の結果を得ることができます。同ツールはタスクトレイに常駐し、指定した時間毎に各種データの取得後、壁紙の書きかえを行うというもの。Windows環境では、XplanetおよびwinXPlanetBGの2つを用意することで、"地球を対象にした似非ライブカメラ"のようなものを作り上げることが可能になります。

    ちなみに、気象情報系サーバから雲の状態を描いたJPEGデータを取得して、地球に上書きする機能も用意されていますが、これが描かれた地球をリアル感じさせる大きなポイント。ちょうど原稿執筆時点では、日本の周りに台風11号12号が描かれて、迫り来る台風をPC上でライブに感じることができます。

    前述したように本来なら、定期的に実行するバッググラウンドプログラムは少なければ少ないほど、パフォーマンスやリソース面で有利ですが、遊び心や利便性を踏まえると、今回紹介した壁紙書きかえツールは、日々PCで仕事をする方にとって欠かせないものとなりそうです。ご興味を持たれた方は、是非一度お試しください。

    閑話休題。ThinkPadなどあらかじめ[Windows]キーが用意されていない環境では、スタートメニューを開く際も[Ctrl]+[ESC]キーを押さねばならず結構不便です。そこで今週は、使用頻度の少ない[無変換]キーに[Windows]キーを割り当てるTipsを紹介しましょう。

    • <スタート>メニューから<ファイル名を指定して実行>を選択。「名前」に「regedit」と入力後 <OK>ボタンをクリックする。
    • レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM\CurrentControlSet \ Control \ Keyboard Layoutとキーをたどって開く
    • <編集>メニュー→<新規>→<バイナリ値>と選択し、「Scancode Map」に値名を変更する。
    • 「Scancode Map」をダブルクリックで開き、リスト1の内容を入力した後<OK>ボタンをクリック。
    • 設定を有効にするためにレジストリエディタを終了し、PCを再起動する。

    リスト1 ステップ4で入力するバイナリデータ値

    00 00 00 00 00 00 00 00
    02 00 00 00 5B E0 7B 00
    00 00 00 00 00 00 00 00

    表2 : 代表的なキースキャンコード

    キー キースキャンコード
    Alt(右) 0xE038
    Alt(左) 0x38
    Caps Lock 0x3A
    Ctrl(右) 0xE01D
    Ctrl(左) 0x1D
    Esc 0x01
    F11~F12 0x57~0x58
    F1~F10 0x3B~0x44
    Num Lock 0x45
    Scroll Lock 0x46
    Windows(右) 0xE05C
    Windows(左) 0xE05B
    ひらがな 0x70
    スペース 0x39
    半角/全角 0x29
    変換 0x79
    無変換 0x7B

    これで設定完了です。表2の情報はDWORDで管理されており、最初の「0x00000000」「0x00000000」はヘッダ。次の「0x01000000」は、後に続くDWORDの個数(末尾のターミネータも含む)。そして次の「0x5BE07B00」が肝心の変換コード。 [無変換]キーは0x7B、[Windows]キーは0xE05Bですので、上記のような数値になります。

    もし、[Caps Lock]キーに[Ctrl]キーを割り当てる場合、[Caps Lock]キーは0x3A、[Ctrl]キーは0x1Dですので「0x3A001D00」としてください。ちなみにこれらは個数を増やすことで、複数のキーマップを作成できますので、自分の使用スタイルに応じてカスタマイズするといいでしょう。また、これらの設定が不要になった場合は、バイナリ値「Scancode Map」を削除してください。

    それでは また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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