【コラム】

Windows XPスマートチューニング

180 リモートアシスタンスを無効にする

    阿久津良和  [2005/08/17]

    こんにちは、阿久津です。昨日Microsoftは「Microsoft Code Named Acrylic CTP版(Community Technology Preview)」を公開しました。同ツールはCreature Houseが開発した「Expression」というドローソフトがベース。国内でもP&Aが販売を手がけていましたが、2003年にMicrosoftがCreature Houseを買収し、昨日まで無償使用可能なソフトとして公開されていました。その後「Acrylic」というコード名で開発・改良が行われ、「Expression」の後継ソフトとなる「Microsoft Code Named Acrylic」のベータ版、そして今回のCTP版公開に至った次第です。筆者自身は絵心がないため、ツールの性能やクオリティに関しては何も感じませんが、興味深いのは各メディアが報じている"MicrosoftのAdobe Systemsへの対抗姿勢"という意見。

    Acrylicはピクセルベースのペイント機能と、ベクターグラフィックス機能の両方を持っているらしく、ちょうどAdobe Systemsの「Photoshop」「Illustrator」にバッティングする形となります。Microsoftでは、デザイナー向けのスイートパッケージ「Microsoft Expressions Studio」の開発も行われており、同パッケージはアニメーション作成ツールがコアコンポーネントとして搭載される予定だとか。つまり、Expressions StudioはMacromedia Flashの対抗馬として出すのでしょう。

    また今年のWinHECでは、文書の印刷・共有のための新たな文書フォーマット「Metro」が発表されています。こちらは、Adobe SystemsのPostScriptおよびPDF技術の対抗馬。このようにWindows VistaやLonghorn Serverの開発を進めながら、Officeアプリケーションだけでなく、グラフィックデザインやペーパレス環境であるコンテンツ作成ツールの強化が進められています。

    昨年から比較的落ち着いていたMicrosoftですが、ここに来て様々なアプリケーションの投入準備が公開され、2005年後半および2006年一杯、Windowsユーザーの周りは忙しくなるのではないでしょうか。

    閑話休題。本来リモートアシスタンスは、PCの操作に疎いユーザーに対して、操作に詳しいユーザーが遠方から遠隔操作するための機能です。以前MicrosoftはWindows XPの発表会で、ベンダーサポートを行う際に活用する上記のようなシチュエーションを想定していると述べていました。しかしUPnP対応ルータの出足が遅かったため、同機能が活用されるよりもユーザーの成長が早く、せっかくの機能が活かしてこなかった印象も受けます。

    本連載の読者のようにレジストリを直接編集できるユーザーならば、リモートアシスタンスによる接続する機会はあっても、相手を自分のPCに招待することはないでしょう。そこで今週はWindows XPの初期状態で有効になっているリモートアシスタンスを無効にする手順を紹介します。

    1. <スタート>メニューから<ファイル名を指定して実行>を選択。「名前」に「regedit」と入力後 <OK>ボタンをクリックする。
    2. レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ CurrentControlSet \ Control \ Terminal Serverとキーをたどって開く
    3. <編集>メニュー→<新規>→<DWORD>と選択し、「fAllowToGetHelp」に値名を変更する。
    4. 「fAllowToGetHelp」が既にある場合は値を開き、値のデータを「0」に書き替えた後、<OK>ボタンをクリック。
    5. 設定を有効にするためにレジストリエディタを終了し、Windows XPに再ログオンする。

    これで設定完了です。言わずもがな同設定は、「システムのプロパティ」の<リモート>タブにある<このコンピュータからリモートアシスタンスの招待を送信することを許可する>で有効/無効を切り替えることができます。しかし本連載は、Windows XPの設定項目をレジストリから操作することを主旨としていますので、今回紹介した次第です。ちなみに同設定を有効(招待可能)にする場合は、ステップ4のデータ値を「1」に書き替えてください。

    それでは また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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