【コラム】

Windows XPスマートチューニング

169 レジストリからスピーカ設定を変更する

    阿久津良和  [2005/06/01]

    こんにちは、阿久津です。以前もここで書いたとおり、筆者は初代iPodを使っていますが、さすがに白いボディも手垢で汚れ、鏡面仕上げ部分も傷だらけ。いい加減iPod miniかiPod Shuffleでも購入しようか、ソニーのHDDネットワークウォークマンに手を出そうかと徒然と考えつつ、そして古いiPodを使い続ける日々を送っております。それでもiTunesはWindowsのファイル管理に慣れている筆者にとって、相変わらず使いづらいツールでしかなく、Internet RadioはWinAmpで十分(もっとも音楽メディアファイルの再生は、foobar2000に移行しつつありますが)。

    そんな時に発見したのが「ml_ipod」。WinAmpのプラグインとして動作するiPodのファイル管理ツールです。iTunes登場前はXPlayを購入し、iTunesが登場してからはインタフェースに馴染まず、数多くのオンラインソフトを試してきました。しかし、同ツールの登場でiTunesの呪縛から、ようやく解放された次第です。

    勉強不足で恐縮ですが、同ツールは昨年4月から開発が進められており、最初のコードを書いたのはWinAmpおよびGnutellaの作者でもあるJustin Frankel氏だとか。現在SourceForge.netのプロジェクトページには同氏の名前はもちろん、現在の中心人物であるWill Fisher氏やChristophe Thibault氏、Dan Green氏の名が連ねられています。

    プラグインを導入すると、[Alt]+[L]で開くWinAmp Libraryの<Devices>一覧にiPodが現れます。後はLibrary上からドラッグ&ドロップするか、エクスプローラからドラッグ&ドロップすることで、iPodへ曲をコピー可能。また、実際には試していませんがフォルダ同期やレート情報の共有、MP3へのエンコードなども行えそうです。

    だが、特筆すべきはiPodからHDDへのファイルコピーが行える点に尽きるでしょう。リストにある曲の右クリックメニューから<Copy to Hard Drive>を選択すると、iPodに保存してある曲データをHDD(初期設定ではCドライブのルートに「\アーティスト名\アルバム名\トラック番号 曲名.mp3」)で保存可能。設定を変更すればデスクトップフォルダなど好きな場所へコピー(というよりもエクスポート)できるのです。

    アップルコンピュータはiPodから外部に曲を転送できないようにして、ユーザーのカジュアルコピーを防でいたようですが、前述のとおりWindowsのファイル管理に慣れているユーザーにとっては単に戸惑う原因にしかなりません。それに多くのユーザーは手持ちのCDをmp3化し、それをポータブルプレーヤーにコピーするわけですから、不特定多数の違法ユーザーのために合法ユーザーが労を強いられるのは馬鹿馬鹿しい話。

    また、他のメリットとしてはWindows 9x環境でも動作する点が挙げられます。ご存じのとおりiTunesはWindows 2000/XPが対象ですので、WinAmp+ml_ipod環境ならば、試していませんがWindows 98 OSR2.5やMe環境でも十分動作するでしょう。後は同ツールからファームウェアのアップデートができるようになれば、iTunesをアンインストールすることができるので、筆者はそれを楽しみに初代iPodを使い続けるかiPod miniを新規購入しようか悩むことにしました。

    閑話休題。前フリから続ける意味で、WinAmpがらみのレジストリTipsを書こうと思いましたが、元々ほとんどの設定をGUI上から行えるため、特にチューニングする箇所が見あたりません。そこで今回はWindows XPのスピーカ設定に注目してみました。そもそもWindows XPでは使用しているスピーカシステムによって、再生環境を選択することができます。その数は<スピーカなし>を含めて14種類とかなり豊富。今週は、このスピーカ設定をレジストリからおこなってみましょう。

    1. <スタート>メニューから<ファイル名を指定して実行>を選択。「名前」に「regedit」と入力後 <OK>ボタンをクリックする。
    2. レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ CurrentControlSet \ Enum \ PCIまでキーをたどって開く。
    3. ここから各サブキーを開き、文字列値「DeviceDesc」に使用しているサウンドカード名があるサブキーを見つける(ThinkPad R50内蔵のSoundMAX Integrated Digital Audioの場合は、VEN_8086&DEV_24C5&SUBSYS_05541014&REV_01)。
    4. 次にHKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ CurrentControlSet \ Hardware Profiles \ Current \ System \ CurrentControlSet \ Enum \ PCIまでキーをたどって開き、ステップ3で見つけたサブキーから\{ユニークIDを持つキー} \ DirectSound \ Speaker Configurationを開く。
    5. DWORD値「Speaker Configuration」をダブルクリックで開き、値のデータを「a0004」に変更したら<OK>ボタンをクリック。
    6. 次に \ {ユニークIDを持つキー} \ DirectSound \ Speaker Typeを開く。
    7. DWORD値「Speaker Type」をダブルクリックで開き、値のデータを「4」に変更したら<OK>ボタンをクリック。
    8. [F5]キーで変更内容をシステムに反映させた後、レジストリエディタを終了する。

    Speaker ConfigurationSpeaker Type
    スピーカなし00
    ステレオヘッドフォン11
    デスクトップステレオスピーカ1400042
    ラップトップモノラルスピーカ23
    ラップトップステレオスピーカa00044
    モニタステレオスピーカa00045
    モニタスタンドステレオスピーカa00046
    モニタ内蔵ステレオスピーカ1400047
    キーボードステレオスピーカa00048
    4チャンネル方式スピーカ1400049
    サラウンドサウンドスピーカ140004a
    5.1 サラウンドサウンドスピーカ140004b
    7.1 ホームシアタスピーカ8d
    7.1 ワイド構成スピーカ140004c
    (※ 値はすべて16進数)

    これで設定完了し、Windows XPのスピーカシステムが「ラップトップステレオスピーカ」に変更されました。表1を参考にお使いのPCにあわせて、ステップ5、7で入力する値を読み替えてください。本来GUI上から設定できる項目ですが、Windows XP再インストール時などの設定作業を軽減するためにお役立て頂ければ幸いです。

    それでは また次号でお会いしましょう。

    阿久津良和(Cactus)

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